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TOSSランドNo: 4166901 更新:2012年12月31日

担任からの最後のプレゼント 3枚のお札


卒業式が終わり、教室に戻る。涙の子もいるが、どの子もすがすがしい顔をしている。教室で、最後の時間を過ごす。
卒業証書を渡し、贈る言葉を述べる。教室の後ろには、保護者の方もじっと聞いておられる。
その終わりに次のように言う。
「先生から、最後のプレゼントがあります。」
子どもたちは、「やったー、お菓子がいい。」「飴かな。」などと言っている。そして、1枚目のお札を配る。

説明1:

大人のカレー券
「君たちが無事高校を卒業したら、大人の厳しさを教えなくてはいけない。そのときにこの券をもっていたら、大人のカレーをごちそうします。」
 この子どもたちが高校を卒業する3月から使用開始としておく。そのときに連絡がついた子どもたちは、ブラックカシミールカレー(超極辛)をプレゼントしようというものだ。
中学校までは、ほとんどが同じ学校に通う。高校は、もう少しばらけるが、県内がほとんどだ。そして、高校を卒業したら、県外に行く子も多いだろう。そんな時期に集まって昔の話、未来の話をすることを夢見て、大人のカレー券を渡した。

続いて2枚目の券を配る。

説明2:

一緒にお酒を飲む券
「みんなが無事に二十歳になったら、一緒にお酒を飲みに行こう。そのときのお金は先生が出します。」と言うと、保護者から「私たちも誘って。」と声がかかった。なんともいい保護者だ。使用開始は、成人式を迎える1月からにしておいた。河島英伍の「野風増」では、ないが一緒に二十歳を祝いたいものだ。

そして、最後の券だ。

説明3:

表マン参上 券
「これから生きていく中で、どうしようもなく辛いことがあるかもしれない。そんなときには、友達や親に相談するのがいい。でも、どうしようもなくなったら、この券を使ってください。先生に電話やメールをしたら、すぐに行きます。もし、人殺しをしてしまって、死のうと思ったら連絡しなさい。親と先生は、どんなときもみんなの味方です。」
 子どもたちは、笑いながらも真剣に話を聞いていた。

向山氏は言う。
「出逢いと別れは、教師稼業の宿命である。」
 子どもたちにとって一生に一回の小学校の卒業式。少しでも前を向いて進んでいってもらえるように全力を尽くす。
 先日、教え子から電話がかかってきた。「先生、約束のカレー券を使いたいんですけど。」 
 喜び勇んで行ってみると、当時の卒業生15名、全員が来ていた。そして、ほとんどの子どもたちが「カレー券」を大事に大事に持っていた。


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