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TOSSランドNo: 4541038 更新:2013年01月01日

ビジネス書から学ぶ「叱る技術」


褒めるのと叱るのではどちらが苦手だろうか。
 私は圧倒的に叱る方が苦手である。
 1冊の本から子どもへの対応へ応用する。
「コーチングの第一人者が教える人を育てる「叱り」の技術 (ダイヤモンド社)本間 正人」
 ビジネスにおいて上司が部下をどう叱るかがテーマだが、我々教師にも役立つポイントが掲載されている。
 この本から学校現場における叱り方のポイントを分析する。

1 「叱る」と「怒る」の違い

よく言われることである。
 自分なりの答えはあるだろうか。
 下記を読み進める前に、まずはご自分で考えてほしい。
 自分の頭で考えることで、自分の力がつく。
 本間氏は次のようにまとめている。

怒り=reaction(反応)…感情的・短絡的
叱り=response(対応)…理性的・戦略的

 さらに叱ることについて次のように書かれている。

 「叱る」というのは、相手に、どうあるべきか、「しか+ある=かくあるべし」ということを明示することだと思います。「然る」と「叱る」の語源は違うのですが、音が同じなので通じるものがあるのではないでしょうか。
 現状を否定するだけでなく、どうあるべきかというビジョンを提示する、あるいは行動を改善する改善提案するのが、効果的な「叱り」ということになります。

 では子どもに対して効果的な「叱り」とはどうなるか。
 例えば、何か子どもがよくないことをした時。
 感情的に「何やっているの!やめなさい!」
と指導するのは「怒り」である。
 ではどうすればよいか?
 理性的に、どうあるべきかとビジョンを提示する。
 「そのようなことをやめなさい。もっと○○のようにしていきなさい」と毅然と言わなければいけない。
 しかし、教師も人間だ。
 カーッとなってしまうこともある。
 そんな時は一旦間を置いて深呼吸をしてみよう。
 そして怒りの心を静め、叱るに転換する。
 と言ってもなかなかできるわけではない。
 私もそうである。後になって後悔する対応をしてしまうこともある。
 そんな時は起こってしまったことを悔いてもしょうがない。
 「いい経験をした。次からは対応を変えよう」と先に生かすことが大切である。
 子どももそうだが、教師だって失敗しながら成長していくのである。

2 叱るための10の心得と特別支援教育

 書籍より引用する。
 ご自分はどれだけできているだろうか

1 相手を責めない
2 「一緒に~しよう」という気持ちで
3 相手の人格を否定しない
4 相手にレッテルを貼らない
5 他人と比較しない
6 相手の成長を認めてあげる姿勢で
7 過去の失敗を蒸し返さない
8 成功イメージが浮かぶような言い方を
9 叱った後は必ずフォローする
10 長い説教より、短いメッセージ

 さてこの心得、何かとリンクしないだろうか。ビジネス書で上司が部下に対する接し方として書かれている本だ。
 しかし、私はこの心得を読んでリンクした。

特別支援教育

である。
 この心得は特別支援が必要な子どもを指導するときの大切な心得でもある。
 平山諭氏の著書「親と教師のためのADHD・ASを変える環境対話法」の中に次の記述がある。

・いきなり叱ることは効果がないのです。
・叱るならば後で、偶然を装って近寄っていく
・「そうか」「そうなんだ」「そうしたいんだ」などのことばを先ずかけるのです。いきなり否定されないことがいいのです。
・まずは認めてあげましょう。

 子どもも大人も同じ人間である。
 大人がされてうれしいことは、子どもだってうれしい。
 大人がされて嫌なことは、子どもだって嫌だ。そんな当たり前の考えが、子どもを叱る時にも必要だ。正しい叱り方は子どもから大人まで全ての人に優しいのである。
 向山洋一氏は次のように語る。

 尊敬している人に話すつもりで話す。
 これは「お説教」の極意でもある。子どもを叱るときも、このような態度が心の片隅にあるといい。
「集団を統率するには法則がある」向山洋一・師尾喜代子著

 この言葉を聞いてから、常に頭の片隅に意識するようになった。
 意識していてもなかなかできない方にお勧めの方法がある。授業ビデオを撮るのだ。音声でもいい。録画されていると思うと、子どもに対して下手な対応はできなくなる。
 このように自分にプレッシャーをかけるのだ。叱る技術を習得するのも大事な教師修業である。


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