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TOSSランドNo: 1941334 更新:2013年01月01日

学年主任の話シリーズ 1年生6月の集会 


自転車の乗り方や道路の渡り方など、安全指導で大事なのは子どもの印象に残る話をすることである。この話は、保護者に話してもいい。みんな涙ぐむ。実話である。

みなさんは、自転車で危ない運転をしていませんか?
今から読む資料は、実際に交通事故でわが子を亡くした親御さんが書かれたお手紙です。

説明1:

「大きい車、どけてちょうだい」

その道路は東行きが渋滞しており、西行きが明いているため危険なのです。
事故の前日も同じ友達の家に行っておりましたが、帰り道で近所のおじさんに車に乗せてもらい、一度は命びろいしたのですが…。

哲也の場合、目撃者の方から後で聞いたのですが、左右きちんと確認してから走ったらしいのです。
でも、子どもですから、走るときには下を向いて一目散、車のスピード感が一年生の息子にはつかめなかったのか、それとも死角になって車が見えなかったのか…。

自分で左右確認して走って事故にあったのだから仕方がありません。
横断歩道のないところを渡るときに親として注意できること、それは「左右をちゃんと見てわたりなさい」っていえるだけではないでしょうか。

大人だったら左右を見ながら歩きますよね。
でも、小学校1年生の息子に、そんなこと怖くてできなかったろうと思います。
相手の方がもし前を見て走っていさえいてくれたら、ブレーキを踏んでいてさえくれたら、けがだけですんでいたのではないかと残念です。

さて、事故の後、和也は三国ヶ丘のS病院に運ばれました。
最初の診断は「頭には以上ありません。
腹部を引き面れているので腸がやられているかもしれないが、12時間ぐらい経過を見ないと分からない。お腹がはってくるようだったらすぐ手術します。12時間は目が離せません」とのこと。
他に大腿骨が真横に骨折していましたし、あちこちすり傷だらけ。
でも頭は大丈夫とのことだから一応安心しておりました。

一晩中「のどがかわいた。お水ちょうだい。お水ちょうだい」と言っていました。
けれど、お腹がやられているかもしれないから、一切水を飲ませてはならないという医者の指示で、心を鬼にしながら、水をほしがる息子に与えませんでした。
祖父母の顔を見たとたん、「おばあちゃん、お水ちょうだい」って、動かせない体を上半身起こして、手をさしのべたんですよ。
お父さんお母さんに言ってもだめでも、おじいちゃん達の甘いのを知ってたからでしょうね。

とにかく「のどが渇いた」「あつい」「かゆい」「包帯を脱がせて」その他、学校のこと、宿題のこと、お友達のこと、弟のこと、近所のお友達のこと、弟のこと、心に気にかかるすべてを話したみたいです。
あまりしゃべらせたらだめだって言われたけど、息子の質問に全部答えてやったら、いちいち納得したみたいでした。

翌朝5時近くになって、息子も落ちついているみたいだし、「11時間だったね。お腹もはってきていないし、峠越したかな。」って喜んでいたとたん、なんだか息づかいがおかしくなってきたので、看護婦さんにきてもらったら「えずいているんでしょう。様子見て下さい。」ってことで、医者も呼んでもらえませんでした。
だから医者が来てくれたときは、もう虫の息でした。
呼吸困難をおこしてから半時間も経たないうちに、息子はあっけなくなくなりました。
胸をかきむしりながら、のびをしてうなっていました。
あのときが一番苦しかったんでしょう。

「大きい車どけてちょうだい」これが息子の最後の言葉だったんです。
この言葉が、哲也が事故に関して言ったたった一つの、そしてこの世での最後の言葉でした。

 あなたたちの命は、あなたたち一人のものではありません。
 横断歩道を歩いていても、こうして命を奪われてしまうことがあるのです。
 十分注意してください。
 下さい


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