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TOSSランドNo: 6017307 更新:2013年01月01日

男子も全力・女子も全力!熱中する「えこひいきドッジボール」の授業


1 一部の子だけしか活躍しないドッジボールからの脱却

 4月。体育の時間や休み時間などで「何やりたい?」と聞くと、元気な男子集団から「ドッジボール!!」という声が返ってくる。
 その瞬間、苦手な女子集団は「えー!」と顔を曇らせる。
 こんな光景を多くの教師は見たことがあるのではないか。
 ドッジボールをやると、活躍するのは一部の男子集団だけだ。
 少数の子どもしか活躍しない、運動量が少ない、という欠点を少しでも除くにはルールを変えてやればいい。
 例えば、次のようなルールがる。

ボールを二個にする。

ボールが二個になっただけで、運動量は極度に増大する。前からも横からも後ろからもボールが飛んできて、油断もすきもあったもんではない状態になる。 二個のボールを視線にいれて、行動しなければいけないのである。時には、前しか見ていないヤンチャ坊主を、外野に出ていたおとなしめの女子が当てるということも可能になる。

2 平等な「えこひいきドッジボール」

 私は次に男子対女子でやる。
 但し、コートの広さを下の図のように極端にかえる。

__

 男のコートを3メートルほどの広さにするのである。
 女子からは大歓声があがり、男子からはブーブー文句がでる。
 私はいつも、次のように指示をしてルールを教える。

指示1:

男子対女子で勝負します。コートの真ん中にそれぞれ一列で並びなさい。

男子から「いえーい!」という歓声があがる。余裕で勝てると思っているのだ。女子は顔を曇らせる。絶対に勝てないと思っているのだ。

指示2:

男子。ここまで下がりなさい。 

と言いつつ、コートの端まで連れて行く。体育館などある床のラインを利用し、だいたい3メートルぐらいの広さをつくる。

説明1:

君たちのコートはこれだけです。女子、いらっしゃい。みんなはね、ここまで来て男子を当てていい。あとの広いコートは全部女子のものだからね。 

説明2:

すると、先に述べたように男子から「ええ!!無理!!」と文句が出て、女子が「やったー!」と逆転する。自信満々の男子が一気に驚愕する様子が毎回面白い。さて、文句を言う男子には次のように言う。

説明3:

ああ、そう。先生のクラスでは毎年これでやるけど、男子は一度も負けたことないよ。4年生でも、5年生でも、6年生でもやったけれど、毎回男子が勝ってる。去年のクラスでも男子が勝った。君たちは無理なんだ。ふ~ん、じゃ、止めようか。歴代記録は君たちの代で終わりね。

もちろん、にこやかに言う。ここまで言われると「いいよ。やってやるよ!」「絶対負けねぇ!」と男子がなる。こっちの思うつぼだ(^^)

3 教えないことが教育の重要な場面

かくして一回戦が行われる。結果は・・・男子が勝つのだ。やってみれば分かるが、女子はコートぎりぎりまで男性陣に近づけないのだ。
 そこで、3分間作戦タイムをとる。女子はまとまって作戦を立てる。男子は勝ったもんだから、「余裕!」と言って作戦などまじめに考えない。
 二回戦。作戦を考えた女子はすこしはコートぎりぎりまでこられるようになる。また、外野にボールを回すことを覚える。足元や顔をねらう強者も登場する。
 これは良い勝負になる。女子の作戦が功を奏すわけだ。
 向山氏は作戦タイムについて次のように述べている。

大切なのは、(どう工夫したら良いかという)こういったことを、教えない。これも大切な学習なんだから。上手くいってもいかなくてもいいの。それら全てが貴重な学習の場なんだからル

最後に、男子のコートを1メートルにする。再び文句が出る。しかし、今度は少ししか文句がでない。自信がでてきたからだ。これは見ていて、とっても楽しい。運動量があり、普段ボールにさわれない女の子がたくさん触れるからだ。授業の終わり5分間ぐらいを使って行うが、みんな汗びっしょりになる。
 教師のルール次第で、マンネリしがちな運動はいくらでも輝き始める。
 ぜひ、ご自分の教室で子どもがどのように変わるか実践していただきたい。

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