故 坂本九さんの歌です。私は、彼の追悼番組で、たった1度だけ、この歌を歌っておられるのを聴きました。あたたかい歌でした。坂本九さんのこの曲の歌声を聴くことは、もうほとんどないでしょう。ですからそれにとらわれることなく、自分たちの「心の瞳」を作り上げていけばよいと思います。美しい和声を、十分に表現しましょう。 なお、「心の瞳」は横山潤子編曲・長谷川剛編曲の物もあります。
「お」の口で吸うとなおよい。
意識して十分に伸ばす。「の」や「を」は小さめに歌うと抑揚が表現できる。
「ば」は、深く柔らかく。次の「愛」につながるように。
「愛すること<それが<どんなことだか<わかりかけてきた>」
「君だけが今では 愛の全て」 ブレスをしないで一息で歌う。ただし、「愛」の「あ」は言いかえる。
意識して音程を確かに取る。そして、意識して伸ばす。「すべてっ」「あゆみっ」となりがち。
「わ」「あ」口を開けてクリアな発音を。
それに対して「それは/生きてきた/人生が/あるからさ」は短い物が集まって、大きなまとまりとなる。
もうひとまわり広がりをもって、大きく歌おう。
「K」「S」をはっきりと。
くり返してきた2番は「る<」で十分にクレシェンド。コーラスの「る」をピアノ伴奏が受け継いでいく感じ。
「ウ」の口から音符の糸が、ス~ッと伸びていくかんじで。
「愛すること<それが<どんなことだか<わかりかけてきた 愛の全て」と4段階に大きくしていく。
「わかりかけてきた」から急に大きくなりやすいので、必ず、「徐々に」クレシェンドできるよう練習する。
心を込めて、余韻が残るように、エコーのように歌おう。ただし、「弱く」なりすぎないこと。「こころ」「ひとみ」「きみ」をはっきりと歌い、「でー」「みつめればー」を意識して伸ばすほうがよい。
全員が揃って歌うユニゾンの部分と、合唱の部分の対比、移り変わる美しい和声を歌いましょう。
ピアノ伴奏は、簡単なようだけれどとても大切。伴奏が強弱をつけて表情豊かに演奏することで、合唱が豊かに聞こえるのです。伴奏だけを聴いて、曲が思い浮かぶぐらい、ピアノも歌っていい。
とっても温かく、優しく、幸せでキラキラ輝いている、そんな合唱にしてください。
0回すごい!ボタンが押されました