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TOSSランドNo: 1143243 更新:2013年01月01日

「稲を作ろう」と子どもが言い出す授業


5年社会科「農業のさかんな地域をたずねて」(教育出版)での実践である。
さまざまな布石を打つ。
そして、稲の小さな芽に感動した子どもたちから「米を育てよう」という声があがる。
どの教室でも、実践可能である。

1、 どうやって米を作るのか

指示1:

いつも食べているご飯。そのお米をどうやって作っているか、箇条書きで書きなさい。①~、②~と書いていきなさい。

「えー」という声があがる。近くの人と相談してもよいことにした。
次のように書いている児童が何名も いた。

1、田植えをする。2、稲刈りをする。3、食べる。

 ちょっと知っている子(家が農家)は、次のように書いていた。

1、田植えをする。2、肥料をまく。3、田んぼに水を入れる。4、稲刈りをする。5、もみすりをする。6、炊飯器に入れて、水を入れる。7、食べる。

 田植えの前が、なかなかでてこない。
 
次の時間、教科書をもとに調べさせた。
たくさんの作業があることが分かるのである。
田植えの前に、次の3つの作業 があることを確認させた。

1、よい種籾を選ぶ。2、種まき。3、苗づくり。

他の作業も細分化し、16項目にも及んだ。

2、 玄米を知っているか

 「どうやって米を作るか」の作業確認をするとき、最終段階で、次の発問をする。

発問1:

稲刈りをして、脱穀・乾燥・もみすりをすると、玄米となる。玄米って知ってますか。食べたことありますか。

意外と「玄米」を知らないのである。見たことがないのである。もちろん、食べたことがないのである。
そこで、知っている、家にあるという子どもに持ってきてくれるよう頼んだ。
ついでに、種籾も持ってきてくれるよう頼んだ。
(持ってくることができない場合は、教師が準備する)

3、玄米から芽が出るか

翌日、2名の子が、種籾と玄米を持ってきた。
種籾と玄米の観察を行った後、次のように発問した。

発問2:

種籾と言うくらいですから、これは芽が出ますよね。出ると思う人?

多数の子が手を挙げた。

発問3:

では、玄米の方は、芽が出ると思いますか。

あまり手が挙がらない。
そこで、「実験して確かめてみよう」と投げかけた。
子どもたちは、「やろう」という声があがった。
イチゴパックを2つ準備し、種籾と玄米をそれぞれ、軽く一握りずつ入れ、水を浸すぐらいに入れて、教師用机にのせておいた。

4、 玄米から芽が出た

3日後、数名の子どもたちが、変化に気づいて「先生、芽が出てますよ」と言いに来た。
そして、授業のときに、取り上げた。

発問4:

米がどうなったか、気づいている人?

と言うと、気づいている子どもは、嬉しそうに手を挙げる。
当ててやると、元気よく「芽が出ています」と答える。
気づいていなかった子どもたちは、「えー」「 うそー」などと言っている。
そこで、一人一人に芽が出ている様子を見せた。
「あ、本当だ」「うわ、すげー」などと言いながら見ていた。

指示2:

感想をノートに書きなさい。

次のような感想を多くの子どもが書いていた。

・本当に芽が出るなんて、思わなかった。
・玄米は出ないと思っていたのに、芽が出てびっくりした。
・芽が出ていて、すごい。

驚き、感動の様子が伝わってきた。

5、 芽が出た玄米をどうする

ここが、最大のポイントとなる。

「芽が出たこの玄米、どうしようか」

つぶやくのである。
 すると、子どもたちもつぶやく。
 「このまま、捨てるのは、もったいないし・・・」
 「育ててみれば・・・」
 こういうつぶやきを逃してはならない。
 「そうだね。捨てるのもったいないし、育てる?」
 すると、あちこちから、「育てよう」という声があがる。
 「よし、米を育ててみようか。賛成の人?」
  こうなると、全員の手が挙がる。

6、 どうやって米を育てる

指示3:

どうやって米を育てたらいいか、アイデアを出してください。

次のようなアイデアが出た。

・発泡スチロール
・段ボールにビニールをかぶせる
・ペットボトルを切って、使う
・カップラーメンの容器

 「深さがないと、だめだ」という意見が出された。
 そこで、次の意見。

・発泡スチロールの底をくりぬいて上に積み上げる。つなぎ目をガムテープでとめる
・深い段ボールにビニールをしく
・木の箱をつなぎ合わせる

「水がもれないようにしないといけない」という意見が出された。
そこで、今度は、

・外の畑で、レンガで枠を作って、ビニールを下にしき、土を入れる

という意見が出された。
「外は、水の管理が大丈夫か」という問題が出てきた。
「何か、いいものはないか」と教室をうろつくと、

「バケツ」

という声がした。
「なるほど、バケツですね。大きいバケツなら、深さもあるし、ベランダに置けるよね」と言い、最終決断をたずねた。
全員一致で「バケツ」でやることに決まった。

7、 バケツで稲を育てる

18リットルのバケツを準備した。
土は、草置き場の堆肥を使った。土を入れ、芽が出た種籾・玄米を、3粒くらいずつまとめて、植えるようにした。
そして、水やりである。EM1号をうすめて、水やりをした。
バケツ稲は、ベランダに置き、毎日観察できるようにした。
そして、「秋には、一口でもいいから、自分たちで作った米を食べよう」を合言葉に観察を続けさせるのである。


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