準備物 黄ボール (絵画教室10号P52の原実践には33cm×47cmとあったが今回手に入ったのは八つ切りの大きさ) サインペン (教師が数本予備を用意しておく)
1 作品のイメージを広げる。
楽しい絵画教室10号のP52のお話を読む。教師作品を見せる。
説明1:
船の「へさき」と「とも」をかきます。
船は水平だと動きがあまりありません。斜めに傾けます。前を上げたい人はへさきを上に、前を下にしたい人はともを上にずらしてかきなさい。
大きな船だからしっかり離します。
このような動物の形でもいいし、木の実や葉っぱの形でもいい。自分の好きな形にしてごらんなさい。
演示する。(図1)
模様のかけない子には、ヒントをあたえて面白い模様をかかせる。
指示1:
下がきなし。サインペンでゆっくりかきます。はじめ。
説明2:
船の底は海で見えないので、まだかきません。
自分の名前も入れます。
模様も工夫して入れます。ただし、中に色を塗りますから閉じた線にしなさい。
説明3:
船の体をかきます。
ゆっくりカタツムリの線でつなぎます。
演示する。(図2)
準備 水彩絵の具セット (教師が白絵の具と細筆の予備を数本用意しておく)
指示2:
主役の白をぬります。(パレットを板書する 図1)
パレットのここに白をたっぷりだします。チューブの半分以上だします。ここに青、赤、緑、黄などをだしなさい。
「途中の人も手を机からおろしなさい。」教師作品を見せる。
説明4:
この船は4つの白からできています。
何種類かの白を作ります。白の池からたっぷりと白をもってきて、ほんのちょっぴり青の入った白を作る。こっちにはほんのちょっぴり赤の入った白を作る。こっちにはほんのちょっぴり黄色の入った白を作るというようにです。(図2)
教師の試作でも失敗したのが、色の入れすぎである。注意していたはずなのにカラフルなケーキのようになってしまった。子どもに手本を見せないと必ず入れすぎると予想される。必ず教師の演示を見せてからさせたい。(図3)
説明5:
注意があります。白に混ぜる色は筆の先にちょっとついたかなというくらい少なくしなくてはなりません。
ちょっとでも入れすぎると白とはいえなくなってしまいます。
(教師の失敗作例を見せるとよい)
説明6:
この紙は色をどんどん吸いますから、たっぷり筆に色をつけます。
混ぜる色は、これくらい。本当に青が入っているのかな?というくらいでちょうどいいのです。
しっかり置くようにぬります。
線をふんではいけません。
白が終わってから他の色をぬります。原色を使ってもいいです。
原色は目玉とか、模様の小さい部分だけにします。やたらに使ってはいけません。
(図4・5・6)
指示3:
先生がお手本を見せますから、見た人からやりなさい。
準備の終わった子や班で分けて少人数をあつめて演示して見せる。以下の説明をする。
白い船ができたら終了。
説明7:
まずは、第1番に自分を登場させます。主人公だから大きくてかっこいい魚を釣るのは当然だね。
指示4:
大きくてかっこいい魚を釣っている自分をかきなさい。
演示する。顔→手→体→手足をつなぐ の順でかく。垂直や水平にならないように注意する。
だいたいの子がかいたところで、手のものを置かせる。
説明8:
あとはもう次々と人をかきます。家族やお友達にもがんばって釣ってもらいましょう。
お母さんも応援しているかもしれない。手にはフライパンなんか持っているかもしれない。
船長さんも休憩して釣っているかもしれないね。
何しろ海の中には魚がうじゃうじゃいるんだ。
イルカも蛸も出てくるかもしれない。たくさんいるからって適当にかいてはいけません。1匹1匹ていねいにかくのです。
指示5:
他の人と魚をたくさんかきなさい。
指示6:
顔の色はぬらなくていいです。黄ボールの色をそのまま生かすのです。
服や帽子にきれいな色をぬります。サインペンの線を踏まないように注意しながらぬりなさい。
※作例では誤ってここで魚に着色しているが、ここでぬってはいけない。魚は最後にぬらせる。
指示7:
人間が完成したら船の部品をつけるのもいいです。汽笛がボーッとなる煙突、みんなの休む部屋、マスト、すてきな旗などもいいですね。
できたら同じようにていねいに塗りなさい。これは白でなくてもいいです。
指示8:
脇役をかきます。波、かもめ、雲、ヘリコプター、飛行機なんでもいいです。
脇役は強くなりすぎると、主役の船がめだたなくなります。鉛筆で、簡単にかきなさい。
指示9:
波をかきます。青でも緑でもいいです。色をたっぷりだしなさい。
波はズバ、ズバと、大胆に大筆でぬります。色の濃い薄いをはっきりさせるようにぬります。全部ぬらないでぬりのこしがあってもかまいません。もちろんていねいにじっくりぬってもかまいません。
指示10:
今度は空です。海が青っぽい人は緑っぽい色というように、できるだけ色を変えます。色をたっぷり出しなさい。
指示11:
海と同じに大胆にぬります。上を濃くしてだんだん下にくるにしたがって水でうすめていきます。ぬりのこしも大切です。
指示12:
魚と脇役をていねいにぬります。できるだけ白を使わないこと。白を使いすぎると白い船がめだたなくなるのです。
魚はあまりばらばらな色にならないほうがよい。高学年なので太陽をかくことは勧めなかった。
「雲は少し橙や黄色や紫をいれた白にすると素敵です。」※作例ではしていない。
魚はあまりばらばらな色にならないほうがよい。高学年なので太陽をかくことは勧めなかった。
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