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TOSSランドNo: 8581168 更新:2012年12月31日

国語辞書のひき方 初歩の指導


1、辞書のひき方を教える。

黒板に「あいうえお」と書き、声に出して読ませる。「あいうえお」のとなりに、「かきくけこ」と書き、声に出して読ませる。

発問1:

次は何ですか。

子どもたちが「さしすせそ」と言うのに合わせて、「さしすせそ」と板書していく。これを、「ん」まで繰り返す。途中、多少怪しくなることもある。特に3年生の前半なら、なおさらである。
黒板には、「五十音表(清音)」ができる。もちろん「五十音表」を配っても良い。(私は、配るだけでなく読ませたかったので、黒板に書きながら進めた。)

説明1:

国語辞書は、言葉が「五十音順」に並んでいます。

発問2:

「あさ」と「かさ」、どちらが先に出ていますか。

挙手で、さっと確認する。この時点で、「かさ」に手を挙げる子が数人いる可能性がある。「あ」と「か」の順番を、瞬時に判断できない子である。この子達は、辞書のひき方をマスターするのに、時間がかかる可能性がある。

ほかに、「かき」と「つき」など、いくつかをテンポよく確認していく。

発問3:

「あい」と「あか」、どちらが先に出ていますか。

挙手で、さっと確認していく。

説明2:

最初の文字が同じ場合は、2つ目の文字で考えます。「あい」と「あか」ですから、「い」と「か」で比べます。「い」の方が先。だから「あい」が先に出ています。

「かき」と「かめ」など、いくつかを確認していく。

発問4:

「あたま」と「あたり」、どちらが先に出ていますか。

挙手で確認する。

説明3:

2つ目までの文字が同じときは、3つ目の文字で考えます。「あた」までが同じですから、「ま」と「り」で考えます。「ま」が先。だから「あたま」が先に出ています。

この時点で、五十音表が頭に入っている子、黒板の五十音表をさっと見ることができる子は、発問に正しく答えられる。しかし、クラスで数名、五十音表の順を追えない子がいるはずだ。そういった子に対しても、特に説明はしない。何度も五十音表に触れさせなければ、理解はできないからだ。

発問5:

「あいす」と「あいず」、どちらが先に出ていますか。

挙手で確認する。

説明4:

「清音」と「濁音」では、「清音」の方が先に出ています。「す」と「ず」ですから、「す」の方が先。だから「あいす」が先に出ています。

この程度のことを、教えておく。全部を教える必要はない。子どもたちは、辞書をひくことで、言葉の順番を理解していくのである。実際に国語辞書をひかせているわけではないので、テンポよく発問し、説明していく。

2、実際に辞書をひかせる。

辞書の言葉の並び方が分かっても、実際に辞書をひくと、スムーズにはなかなかできない。説明しても、すぐできるようにはならない。何度も何度も辞書をひかせることが、大切である。辞書をひくと言うことは、言葉の意味を調べると言うことだ。しかし、辞書をひくことと、言葉の意味を調べると言うことを、同時にやる必要はない。まず、「その言葉が載っているページ」を探せるようにするのである。意味の調べ方は、その後に行えばよい。「一時一事の原則」である。

指示1:

「あい」と言う言葉を探します。

まず、ページをひく目印になっている「行」を示す色分けの意味を教える。この場合「あい」であるから、色分けの最初のほうに目安を立てて開くことを教える。

指示2:

「あい」が見つかった人は、立ちなさい。

立った子を、「一番、二番・・・」と言うように、カウントしていく。10人くらい立った時点で、次のように指示する。

指示3:

見つかった子は、まだ見つかっていない子に教えてあげなさい。

全員が見つかるまで、待たない。待って個別指導するより、その分辞書をひく回数を増やしたほうが良い。何度も辞書をひいているうちに、だんだんと早くなってくるからである。「習うより慣れよ」だ。
これを、何度も繰り返していく。最初は、「ア行」を何度もやっていく。慣れてくれば、言葉を見つける時間も短くなってくるものである。但し、言葉が見つからなかった子にも、そのページを開かせる必要がある。実際にページを開くことで、だんだんと早く辞書をひけるようになるからである。「写すのもお勉強のうち。写しているうちにできるようになる。」と同じことだ。見つけた子に教えさせる方法もあるし、教師が「何ページに載ってた?」と聞く方法もある。

そのうち、早くひける子とそうでない子の時間差が、広がってくる。そこで、次のように指示する。

指示4:

早くひけた子は、その言葉についての説明を読んでいなさい。

読んでいることで、自然と「言葉の意味」が書かれていることに気づいてくるのである。これを、毎時間のように、繰り返していく。ちょっとした隙間時間でよい。何度も何度も辞書をひかせるようにすることが大切だ。
国語辞書を指導してからは、毎時間のように、辞書ひきの時間を授業の中で確保した。漢字指導で10分程度、そして辞書ひきで5分程度だ。つまり、教科書の内容を30分程度にして、辞書引きの指導を行うのである。その時期に学習している教材文の中から、言葉をいくつか選んで、子どもたちに提示をする。子どもたちは、辞書でその言葉を探す。見つかった子は、立つ。ある程度の時間で切って、分からない子に、そのページを開けさせる。その繰り返しでよい。
次のような感じで、行った。

指示5:

辞書ひき。
「ちいちゃんのかげおくり」から。
「空襲」(板書して、「くうしゅう」とルビをふる。)

子どもたちは辞書で、「空襲」を探し始める。「あった!」と言いながら、最初の子が立つ。続けて2人3人と立つ。しばらくすると、ぞくぞく立つようになる。一定の時間(30秒から1分程度)で、「何ページ?」と聞いたり、「立っている子、見つかっていない子に、教えてあげなさい。」と指示して、全員にそのページを開かせるようにする。

3、辞書ひきのバリエーション

①ドンぴしゃり引き
指で、ある程度、調べたい言葉が載っているページの場所の検討をつける。
ぱっと開いたページに、その言葉が載っていれば「合格」である。(授業では、前後1ページまで良しとしている。)子どもたちは、結構集中して取り組んでいる。

②付箋を貼る。
辞書で言葉をひいたら、そこに付箋を貼るのである。
自分が、どれだけ辞書をひいたのかが、ぱっと見た感じでわかる。たくさん辞書をひいた子は、付箋で、辞書の厚さが2倍にも3倍にもなるのである。

とにかく、一度に指導しようと考えるのではなく、徐々に早くひけるように、時間を見つけて、何度も何度も辞書を引かせるようにすれば良い。

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