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TOSSランドNo: 1397955 更新:2013年01月01日

短歌と俳句   2 秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる


前回と同じ,まずは何度も読みの練習をする。いろいろな方法で行いたい。
前回の「石ばしる~」では,意味をよく理解していない子がいた。これでは,同じ土俵の上に立って,討論をしていることにならず,かみ合わない。
そこで,今回は,それぞれの言葉を確認し,全体の意味をとらえてから,討論に入った。
次の発問の「今風にいうとどう意味ですか。」は,『短文を「分析批評」で教える』(明治図書)赤石賢司氏の論文から引用した。

発問1:

「秋来ぬと」とありますが,今風にいうとどういう意味ですか。

以下,「さやかに」「見えねども」「風の音にぞ」「おどろかれぬる」とテンポよくやっていく。
念のために再度聞く。

発問2:

秋は来たのですか,来ないのですか。

この発問は,教科書の解説を読めばわかる。
「こよみの上では,秋立つ日とあるのに,」ということで,秋は来たとなる。

発問3:

何の音に驚いたのですか

風の音,これは簡単であった。

ところが,この発問をサークルで模擬授業をしたら,次のように斬られた。

発問・・話者は,風の音に驚いたのですか。それとも,秋が来たことに驚いたのですか。
これをメイン発問にした方がいい。

私は,驚いたことを風の音にしたのだが,話者は風の音で,秋が来たことに驚いていると初めて気がついた。
教材研究の不足である。

教科書の解説は自由に読み,その上で解釈に伴う発問をして,討論をした。
そこで,次のような発問をした。

発問4:

 この風は,強い風ですか,弱い風ですか。

強い風派・・・6人
弱い風派・・・11人

しばらく自由を考えさせる。
そして,

指示1:

ノートと鉛筆を持って,友達と相談して3つ以上に理由を書きなさい。

男子と女子に別れてしまう。

    男だけの意見,女だけの意見なんて,幅が狭く,浅いものになってしまいます。
    男の人は女の人の,女の人は男の人の意見を2つ以上メモしなさい。

とにかく内部情報を多く持たせる。
子どもたちから,「すみません。そこの男子は,強い派ですか。」などの声が飛び交う。
強い派から意見を言わせる。
・弱い風だと,あまり驚かない。
・春の風は弱いので,もし弱くふいたら春になってしまう。だから秋と気づいたと考える。
・驚いたと書いてあるし,驚くには強いから。
・秋の風はけっこう強いから,強いと考えた。
子どもたちの意見を聞くと,自信がないように発言する子が多い。
まだ,自分の意見をはっきり言うということになれていない。
そこで,裏技を用いたのであるが,

説明1:

    自分がこう考えると思ったら,絶対こうなんだ,という勇気も大切だよ。
    もしまちがっているとわかったら,意見を変える,という勇気も必要だよ。

と説明した。
弱い派から意見が出てきた。
・今(5月)もけっこう風が強いから,秋は弱い風が吹く。
反対意見が出た。
・夏になって初めて台風が出てくるんだから,それからだんだん強い風が吹いてくるはず。だから,これから秋にかけて強い風が吹いてくると考える。
しかし,弱い派からの意見が少ない。
必ず発言させ,慣れることを目指している。

指示2:

 弱い派で,意見を言っていない人は起立。意見を言いなさい。

・夏から秋にかけての間だから,そよそよと弱い風が吹いてくる。
・強い風だと葉っぱとかが飛んで,見えているから,驚いたりはしないと考える。
・秋の風はまだ温かいので,弱い風だと考える。
・秋の風は強いから,強いと考える。
などいろいろな意見が出てくる。
まだ指名されないと言えないという子がいるが,あせらず,発表することに慣れさせるようにしたい。
ここで注意したいのは,

そんなにおかしな意見を子どもたちが言っても,教師が注意をしてはいけない,言い直しをさせてはいけない,ということである。
子どもの意見のすべてを尊重してあげる。そうしないと,子どもは意見を言わなくなる。

ということである。
そして,子どもから次のような意見が出た。
・春は春一番で,夏は夕立の前の強い風で,秋は,そよそよ弱い風だと考える。
・夏から秋にかけて風が変わったから,驚いたと考える。だから,弱い風である。
私は,強い風だと考えていた。
それは,秋は台風が来るし,驚くぐらいだから強いはずである。
ところが,先の2つの意見で自分の考えたが変わった。
秋の涼しい,さみしい風が吹いてきたって,「あっ,秋になったんだなあ。」と驚くことがある。
子どもたちに教えてもらった。
最終的に,子どもたちの考えを聞いた。
強い風・・・8人
弱い風・・・9人

説明2:

ここで大切なのは,この短歌を読んだときに,頭のスクリーンに,この歌の様子が浮かぶかどうかです。

すると子どもたちから,「浮かんだよ。」という意見が出た。
うれしい限りである。
最後にまとめとして次を板書した。


5・7・5・7・7=31音
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