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TOSSランドNo: 2852447 更新:2012年12月31日

『平家物語』~祇園精舎の鐘~


2012年12月中高東京セミナー 授業技量検定D表
実際にした検定授業から、講師の先生からいただいた講評を元に修正した。
1、最初に『平家物語』に関する授業と示す(見通しを持たせる)
2、生徒に想像させる。後から実際と比較し、「演出」をするように組み立てる。

教材名『平家物語』 最終時(第6時と想定)

「無常観」は、『平家物語』「いろは歌」のみならず、中学校教材では『徒然草』、高等学校古典における定番教材『方丈記』…様々な作品で扱われる。無常観は、単に『平家物語』 という一作品の根底にあるものではなく、日本の(特に中世)文学作品、そして、そこからの日本人の根底にある考え方の一つである。
 『平家物語』は二学年で扱う教材である。指導要領に「古典に表れたものの見方や考え方に触れ」とされるように、『平家物語』を通して、生徒に日本人の「無常観」について考えさせる契機としていきたい。『平家物語』における「無常観」と、それ以外の作品にある「無常観」をふまえ、発展的に考える土台を作りたい。
 単元計画としては、導入か、まとめとして考えられるが、ここでは、『平家物語』において「無常」という言葉は既に勉強したという前提として、今後の発展のためのまとめとして扱う。

【スライド】平家物語

『平家物語』 冒頭の暗唱できる人? 手を挙げた人で、さんはい。

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」
(暗唱できたことをほめる)

【スライド】平家物語  祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

(暗唱が全員でなかった場合、全員に読ませる)

【スライド】 平家物語 祇園精舎の鐘

祇園精舎の鐘ってどんな鐘だと思いますか? ノートに形を書きます。

お隣と確認。 同じような形だった人?(挙手)

発問1:

その鐘からどのような音がすると思いますか。

指示1:

一番近いものを次から選びます。(挙手で確認)

一、ゴーン
二、カーン
三、チーン
四、その他

【スライド】 祇園精舎の鐘の写真(現在インドにあるもの)

説明1:

祇園精舎の鐘です。祇園精舎は2500年前の建物です。今は、遺跡で、鐘は後世建てられたものです。

描いた絵が似ていた人?違う? 音のイメージが変わった人?同じ? (挙手で確認)

説明2:

インドの祇園精舎の鐘を日本に広めた本があります。
往生要集 といいます。「祇園寺から読みます。さんはい」
【スライド】

「はりの鐘」とあります。「はり」とは水晶のことです。
【スライド 水晶の写真】

祇園精舎の鐘は、『梁塵秘抄』、『栄華物語』にも出てきます。
【スライド】 梁塵秘抄 栄華物語 掲載文
どちらの平家物語の少し前の作品です。

発問2:

その鐘からどのような音がすると思いますか。(水晶の写真を見せる)

指示2:

一番近いものを次から選びます。(挙手で確認)

一、ゴーン
二、カーン
三、チーン
四、その他

水晶でできたベルを鳴らすとこのような音です。(実際に聞く)
『平家物語』の時代の人は、このような音をイメージしていたのかもしれません。

【スライド】現在(インド) 写真  約800年前(日本)写真   約2500年前(インド) ?

現在再建された祇園精舎の鐘はこのような形でした。
『平家物語』の時代、祇園精舎の鐘は水晶だとされていました。
では、実際の2500年前の、実際の祇園精舎の鐘はいったいどういう物だったのでしょう。

発問3:

2500年前の実際の鐘からどのような音がすると思いますか。

指示3:

一番近いものを次から選びます。(挙手で確認)

一、ゴーン
二、カーン
三、チーン
四、その他

では、聞いてみます。 聞こえた人? (いない)

祇園精舎の鐘の前にある説明文です。【スライド】
小さいので拡大しました。

指示 上の二字を読みます。(日本)
発問 どこの国の人が作りましたか?(日本)
発問 いつ作られたと書いてありますか?(1981年(昭和56年))

説明3:

発掘調査の結果、また、インドの文化から祇園精舎に、実際は鐘はなかったとされています。
日本の人のイメージによって作られた鐘です。

【スライド】現在(インド)写真  約800年前(日本)写真   約2500年前(インド) ×

2500年前、実際にはインドになかった鐘。
しかし、時代や国を超えて、形を変えて今に引き継がれています。

【スライド】 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

発問 祇園精舎の鐘は、何の響きがすると書いてありますか? (諸行無常)
説明 無常とは、辞書にこう書いてあります。
指示 皆で読みます。(「この世の中のものは、絶えず変化する」)

【スライド】『平家物語』「祇園精舎」~「塵に同じ」 までの本文 (諸行無常:赤 盛者必衰:赤)

説明4:

『平家物語』では、平家を通して、栄えているものも、いつかは滅びるという無常を勉強しました。

【スライド】 無常:この世の中のものは絶えず変化する

説明5:

しかし、滅びた後や、何もないところから 生まれてくることも無常です。
これから、『徒然草』や『方丈記』など、他の文学作品から「無常」について学んでいきます。

指示4:

最後にもう一度、読みます。

「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」

参考文献

ひろさちや『諸行無常を生きる』角川書店
中村元『図説仏教語大辞典』東京書籍 / 水原一『平家物語の世界 上』日本放送出版協会
兵藤裕己『平家物語~〈語り〉のテキスト』ちくま新書
冨倉徳次郎『平家物語全注釈 上』角川書店
三枝充悳『仏教入門』岩波書店 / 小林秀雄『モオツァルト・無常という事』新潮社
平岡定海『無常のうた―日本人の無常観とその歴史』毎日新聞
佐々木八郎『平家物語の研究』早稲田大学出版部 

課題

説明が多い。
最も伝えたいところが説明になっているため、生徒から出る手立て(発問)にしていく。


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