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TOSSランドNo: 1144008 更新:2012年11月30日

日本神話の読み聞かせシリーズ3「天照大神」


 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国から帰ってきました。
「ああ、やっと大八島(おおやしま)に還ることができた。私は死の国へ行って来たので、その汚れや迷いを水で洗い清めよう」
 そうおっしゃり、日向(ひむか)のあはぎ原で清らかな川の流れに入り、禊ぎをされました。
 まず、杖を捨てました。続いて帯、上着、袴、冠、腕飾りなど、次々に投げ捨てながら、身に付いたすべての迷いや欲望、けがれまでも、すっきり清められていきました。
 伊邪那岐命は川上から川下をごらんになり、
「上の瀬の流れは速すぎる。川下は遅すぎる」
とおっしゃり、流れの中心にたたれ、体を清められました。
 禊ぎを続けるうちに、海の神であるわたつみの神と住吉大神も生まれました。
 最後に、伊邪那岐命が左の目を洗うとそこから天照大神が誕生し、右の目を洗うと月読命(つくよみのみこと)が誕生し,鼻を洗うと須佐之男命(すさのおのみこと)が誕生しました。伊邪那岐命に尊い三柱の神がが誕生したのです。
 伊邪那岐命は、天照大御神には太陽の神として宇宙全体を治めるように、月読命には月の照る夜の国を、そして須佐之男命には地球を治めるように申されました。
 宇宙を治める天照大御神、夜の国を治める月読命は、それぞれの定められたとおりの国を治めていたのですが、須佐之男命だけは役目を果たそうとしません。どういう訳か分からないのですが、大声で泣き続けていました。だだっ子のようにばたばたしながら泣いていました。あまりにはげしかったので、木は枯れ、海の水も川の水もからからになるほどでした。地球を支えるはずの須佐之男命は、ただ泣くだけなので、めちゃくちゃになってしまいました。
 伊邪那岐命は訳を聞かれました。
 須佐之男命は答えました。
「母が恋しいのです。母のいる黄泉の国へ行きたいのです」
 伊邪那岐命は、須佐之男命にわがままを言うならこの国からでていけと、大変お怒りになりました。そこで、須佐之男命は、姉の天照大御神にお別れの挨拶をしてから黄泉の国へ行くことにしました。
 天照大御神のいる天に向かってあまりにも激しい勢いで舞い上がっていったので、山や川が揺れ動きました。その様子を見て、天照大御神はたいへん驚かれました。誰かがこの国を奪おうとしているのかも知れないと思い、髪の毛を結い直し、背中に千本の矢を掛け、待ちかまえました。そこへ、須佐之男命が現れました。
 何のためにあがってきたのかを尋ねられると、須佐之男命は、答えました。
「お別れの挨拶にきたのです。母のいる黄泉の国へ行く前にお姉さんに会いたかったのです。けっして、怪しい気持ちできたのではありません。」
 天照大御神は、本当かどうかを確かめるため、儀式をおこないました。天の安河を真ん中にして向かい合い、まず、天照大御神が弟神の魂である剣を受け取り、三つに折って澄んだ水でふりすすぎ、それを口に含んでかみ砕き、「ふっ」と吹き付けました。すると、息吹が霧になり、その中から美しい三人の姫神が生まれました。今度は、須佐之男命が天照大御神の左の髪につけているヤサカノ勾玉を水で清め、「ふっ」と吹き出すと、息吹の霧の中から五柱の男神が誕生しました。 
 須佐之男命は、自分の剣から美しい姫神が生まれたことで疑いが晴れ、それをいいことに、ますます、大暴れを始めました。お酒を飲み、馬に乗って田畑を荒らし、田の畦も壊してしまいました。 


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