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TOSSランドNo: 2779266 更新:2012年12月31日

初任者指導資料「学級活動の指導の実際」


学級活動は,特別活動の中の1つの内容である。原典は指導要領であるから,必ず指導要領にあたらねばならない。

A学級活動
 学級活動においては,学級を単位として,学級や学校の生活の充実と向上を図り,健全な生活態度の育成に資する活動を行なうこと。
(1)学級や学校の生活の充実と向上に関すること。
   学級や学校における生活上の諸問題の解決,学級内の組織作りや仕事の分担処   理など
(2)日常の生活や学習への適応及び健康や安全に関すること。
   希望や目標を持って生きる態度の形成,基本的な生活習慣の形成,望ましい人   間関係の育成,学校図書館の利用,心身ともに健康で安全な生活態度の育成,   学校給食と望ましい食習慣の形成など
                          指導要領より引用

 つまり読んでもらったらわかるように,学級会と代表委員会のことが書かれている。特に,学級会がメインである。
 朝の会・帰りの会などはどこにも書かれていないので,行なう必要はない。が,福岡市の実情からいって,行なわれていることが多い。
 しかし,現状を見ていると朝の会や帰りの会にかなりシフトがかかった実践をよく見かける。
 最初に言っておく。

朝の会や帰りの会をどんなに充実したところで子どもは変わらない。
子どもが変わるのは「授業」しかない。

 考えたらよい。授業時間と朝の会や帰りの会の時間の比重を。また特に,帰りの会はほとんど意味をなさない。なぜか?授業が終わって帰りの準備をしたら子どもたちの頭の中は帰ることでいっぱいなのだ。早く帰りたい子どもたちを教室にとどめておき,今日の反省などさせたところで机上の空論である。同じことを毎日言って終わりだ。
 また,よく「言いたいこと」とか「係からのお知らせ」などがある。「言いたいこと」はほとんどが「○○さんに叩かれました。謝ってください。」のパターンだ。昼休みや中休みごろのトラブルを放課後に持ち込まれても,今に生きている子どもたちには遠い昔のことである。その場,その場で解決させればよい。放課後の帰りの会まで持ち込む話題ではない。
 「係からのお知らせ」は毎日はないことがほとんどだ。給食時間に済ませればよいことだ。
 では具体的に朝の会,帰りの会の持ち方はどうすればいいのか?自分の行なっていた方法を例に出す。
 
<朝の会>
1,朝の挨拶
2,健康観察
3,暗唱
4,リコーダー(低学年はなし)
5,読書(引き続き朝自習まで)
 
<帰りの会>
1,先生のお話(明日の授業準備の確認)
2,帰りの挨拶

朝の会で歌わせることは「犯罪行為」である。

 朝の会で絶対しないのが「朝の歌」と称して歌わせることである。声帯は目が覚めて5時間しないと起きない。声帯がしっかり起きていないうちに歌を歌わせることは犯罪行為にも等しい,と声楽家から直接お聞きした。子ども時代に声帯を酷使(起きていないうちに使うこと)すると,声帯の病気になることもあるという。
 この話を聞く前から朝は歌わせていなかった。これは別の理由からである。
 朝の歌を歌っている学級の歌声を聞いてみるとよい。大きな声が出ている学級は担任の力量がかなり高いとみてよい。(低学年は別)ほとんどCDだけがむなしく鳴り響いていることが多い。朝から声はなかなか出ない。これは先の理由を考えればわかる。出ない声でだらっと歌っていたら「朝の歌はだらっと歌っていいものだ。」「歌なんてこの程度歌っておけばいいんだ。」と子どもたちに刷り込みされてしまう。いい加減な歌なら歌わない方がよいと判断し,朝の歌は小学校担任になってからすぐにやめた。この判断は正しかった。歌の専門家である声楽家に聞いたのだから。

指導できないのなら1分間スピーチはしない。

 他にみんながよくやっていて自分がしないものは,「1分間スピーチ」である。毎日1分間のスピーチができるという学級があったら見てみたいものである。早ければ10秒,ほとんどが30秒と持たない。「昨日,佐藤君とどんぐり公園で遊びました。面白かったです。」ほとんどこんなスピーチが毎日である。指導していないのだから当たり前である。ただ,「もっとたくさん話しなさい。」とか「1分間話しなさい。」と言ったって手立てを講じていないのだからできるわけはないのである。何の力がつくのだろうと思う。
 意味がないことはしないほうがよい。聞いていてストレスがたまるだけである。もちろんきちっと指導できるならやってもかまわない。

「継続は力なり」のものを入れると最後の参観がバラエティに富んでよい。

 他の先生方があまりやっていなくて自分がやっているものに「暗唱」がある。有名詩文をただ毎日読んでいるだけである。しばらく同じものをしているとそのうちに覚えてしまう。覚えた頃,他の有名詩文を読む。そうするうちに学期末,学年末には結構たくさんの有名詩文を覚えている状態となる。
 またリコーダーも毎日1回吹かせる。最初は吹けない子も,毎日毎日同じ曲を吹くうちにだんだんと吹けるようになる。
 そうして1曲,2曲ともち歌を増やしていくことができる。家で練習することなく,学校の練習だけで十分に上手になる。
 このような継続が物を言うものを朝の会に入れておくと,最後の参観などでほとんど準備することなく,立派な発表を見せることができる。
 見通しと計画性で準備なしの参観は可能である。

帰りの会は早く終わること。

 帰りの会は,早く終わることをモットーにさっさと終わらせる。
 ただ,最近では下校時間をそろえているので,帰りの会が早く終わってもそのまますぐに帰らせることができない場合もある。その場合は,その空いた時間で別のことを計画するとよい。
 つまり,帰りの会は最後に行なうので,6時間目が終わったらチャレンジタイム?かなにかにして,読書・自学・宿題・ミニ作文・日記などをさせるのも一案である。

朝の会で1日のめあてを決め,帰りの会で1日の反省をすることは,やめた方がよい。

 子どもが朝決めためあてを6時間目が終わるまで覚えてはいない。到底覚えていないだろう。しかし,帰りの会ではその覚えていないめあての反省をとりあえず言わなければならない。「めあてなんやったけ?」「あ,そうか。」という感じである。子どもが学習するのは「覚えていないめあての反省でもとりあえず言える。」ということだけである。 全く意味をなさない。
 
朝の会でめあてを決めて,帰りの会で振り返る。100年やっても子どもは変わらない。
授業をきちっと行なうことで,子どもに変化をもたらそう。


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