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TOSSランドNo: 2984434 更新:2012年12月30日

陸上「スタート」の授業


1 向山実践を読む

 『向山洋一全集9巻 体育授業を知的に』の記述を参考に,徒競走のスタートの練習を行った。
 本には次のように書いてある。

 スタートの授業をする時,私は,初めは,とんでもない状態から始める。

 向山先生が最初にやるのは,次の状態からだ。

「おしりをぺたりとつかせ」「後ろ向きに座らせる」状態

30メートルほど走らせる

 このような記述がある。
 さらに向山先生は次のような姿勢をとらせている。

「前方を向かせて,すわらせた姿勢」
「立てひざの姿勢」や「片手だけてをつけさせて」

 「さまざまな形」とあるからまだまだあるのだろうが,
 この順番にため息が出た。
 今までこの実践を「変化のある繰り返し」という視点でしか
 見ていなかったからだ。
 
 とんでもない状態から少しずつ普通のスタートに近づいていく。
 そして最後が「自分の最も走りやすい方法」なのである。

 さまざまな走り方を経験しているから,
 子どもたちは自然と「走りやすい」方法を考えられる。
 スタートの仕方を説明する授業とは対極にある。
 
 
 

2 自分の実践

 放課後の陸上練習を担当した。
 雨天で体育館での練習。
 主担当と急遽交代しての指導だった。
 70人を狭い体育館の中で運動させるために,
 次々とダッシュをさせた。

 70人を飽きずに練習させるには
 変換のある繰り返しが必要だ。
 その場で少しずつ変化させていった。
 思い出せるだけ書いてみる。

 (1)普通のダッシュ
 (2)体育座りからダッシュ
 (3)足を伸ばして座った状態からダッシュ
 (4)同じ姿勢で手をついた状態からダッシュ
 (5)手の付き方を変えさせてダッシュ
 (6)同じ姿勢で後ろ向きにしてダッシュ
 (7)手の付き方を工夫させてダッシュ
 (8)うつぶせからダッシュ
 (9)うつぶせで手をついた状態からダッシュ
(10)手の付き方を工夫させてダッシュ
(11)さらに片膝をつかせてダッシュ
(12)膝を付く位置を変えてダッシュ
(13)クラウチングからのダッシュ

 ここまでが前半。おそらく20分程度。
 途中,隣同士で相談させたり,考えさせたりもした。
 だから,シーンとなって聞くし,
 練習を続けられたのだと思う。
 飽きた様子の子は一人もいなかった。

(14)スタンディングからの普通のダッシュ
(15)頭を上げ,状態をそらせた状態からのダッシュ
(16)頭を地面近くまで下げた状態からのダッシュ
(17)自分が一番良いと思う姿勢でのダッシュ
(18)足の開き具合を極端に狭めた状態からのダッシュ
(19)同じく極端に広げた状態からのダッシュ
(20)丁度良い足の幅にしてダッシュ
(21)手を振らずにダッシュ
(22)肘を伸ばしたまま手を振ってダッシュ
(23)肘を曲げて普通にダッシュ
(24)一番良い状態でダッシュ

 終わった後,交流学級の先生お二人からの言葉。
 「まぁ,次から次へすごかったですね。」
 「○○君,先生に指導してもらってフォームが良くなってましたね。」

 こういうフォームが良いのだという指導は一切していない。
 指示を出し,いろいろな形を経験させ,各自に判断させただけだ。


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