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TOSSランドNo: 8193138 更新:2012年12月30日

「食品廃棄物」に挑む人々


浜田 啓久(TOSS淡路キツツキ)

授業の主張点

食料や水不足が避けられない時代がくると言われている。一方で有り余る食糧に埋もれてしまっている日本社会。そんな私たちの日本にも食糧危機が現実のものとして迫ってきているのである。
 さて、まだ安全に食べることが出来るものが多くあるにもかかわらず食品廃棄物は年間2000万トンを越えている。これは、日本人4300万人が1年間に食べる量に匹敵する量である。
授業では、このような食品廃棄物を有効利用できないかという新しい取り組みを行っている人々を扱う。
食品を食品のままリサイクルするフードバンク、そして食品を燃料としてリサイクルするバイオソリッド化燃料など子ども達にとって身近な兵庫県で行われているものを中心に食品廃棄物を減らそうとしている取り組みについて考えさせたい。

指導の流れ

世の中には、捨てられてしまう運命にある食品が多くあります。食品廃棄物といいます。言ってごらんなさい。

発問1:

このキットカットも捨てられる運命にあります。
どうしてだと思いますか?
賞味期限はまだ切れていません。(販売期限切れの商品を見せる)

そう。期間限定商品なんですね。期間限定商品は、その期間を過ぎると価値がなくなってしまうのです。

発問2:

では、このゼリーはどうですか。なぜ捨てられてしまったのでしょう。
(気泡の入ったゼリーの写真を見せる)

細かい皮や、空気が入ってしまったのですね。

発問3:

このゼリーは食べると危険な物ですか?

(安全な食べ物です。)
 そうですね。
 でもこのように、日本では、食品の安全にも味にも関係のない微かな原因でも食品廃棄物となってしまうのです。
 このような食品廃棄物は、これまでそのほとんどが、焼却、埋め立てされているのです。
 まだ食べることが出来るのに。

発問4:

ここまでの授業の感想をどうぞ。

もったいない。
みんなと同じように考えて、食品廃棄物を引き取る活動をしている人たちがいます。
フードバンクといいます。
先生、取材に行ってきました。
そこでフードバンクの活動を知ってもらいたいとランチをごちそうになりました。(写真を見せる)

発問5:

このランチ、実は全てあるもので作られています。何だと思いますか。

(販売期限切れによる食品廃棄物)

私たちが、形の良い食品がほしい、
新鮮な食品がほしい、安全な食品がほしいなどと望めば望むほど、このような食品廃棄物が生まれてしまうのです。
フードバンクは、このような安全な食品廃棄物を食に困っている多くの人々に届ける仕事をしているのです。

指示1:

赤い字を読みます。
(食品を食品のままリサイクルする)

食品を食品のまま活用する新しい形のリサイクルと言えますね。

発問6:

このジュース。
賞味期限が過ぎているとします。
あなただったらどんな手順でリサイクルに出しますか。
まず、フタを外しますね。次どうしますか。

(パッケージを外します。)

これで終わりですか?

(中身を出します。)
そう。容器と中身を分けないといけません。

発問7:

でも飲料の廃棄物は、こんなにもあります。
1本1本パッケージをはずして生身を出して容器ごとに分別できますか?できるという人。

できませんね。
しかも、莫大なコストがかかってしまいます。
ですから、これまで飲料の廃棄物は、その多くが焼却・埋め立てされ捨てられてきたのです。
これを一気に解決した会社がみんなの住む兵庫県にあるのです。
大栄サービスといいます。
ジュースを中身ごと処理することができるのです。
容器と水分に分けます。(図を見せながら説明をする)

発問8:

容器はどうしますか。

(リサイクルします。)
そう、この前、勉強したうつみリサイクルなどそれぞれリサイクル工場に分けられます。

発問9:

では、水分はどうしますか。お隣と相談してご覧なさい。

コーヒーの絞りかすやおからなどの食品廃棄物と混ぜられてある商品が作られたのです。
そして、できたのがこれです。(バイソリッドを見せる。)
バイオソリッドといいます。
食品廃棄物がこのような石油や石炭のような燃料となる可能性があるのですね。
このように食品廃棄物は、未来のエネルギーとしても注目されているのです。

《参  考》 

「フードバンクという挑戦」大原悦子(岩波書店)
「食品業界はなぜ平気で嘘をつくのか」垣田達哉(日本文芸社)
「フードファディズム」高橋久仁子(中央法規)
「食品の安全学」松永和紀(家の光協会)
「ここまで壊れた日本の食卓」塩澤雄二(マイクロマガジン社)
「LOST HOODS」木根尚登(家の光協会)
「ガイドブック 食の安全」平沼直人(法学書院)
「食品の迷信」芳川充(ポプラ社)
「食大乱の時代」大野和興(七つ森書館)
「食品工場 安全安心の品質管理」高橋賢佑(JMAM)  


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