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TOSSランドNo: 7736245 更新:2012年12月30日

「一字読解」「討論」で組み立てる「赤とんぼ」の授業


「赤とんぼ」(光村教育図書・2年生国語下)をつかって、文章に書いてあることから、子ども達が熱中する知的な授業を紹介する。

「赤とんぼ」の授業

  赤とんぼ

つくつくほうしが
なくころになると、
あの ゆうびんのマークが、
きっと 知らせにきます。
金色の空から
もう あきですよ・・・・・・って。

音読

指示1:

この詩を立って一回読みます。読み終わったら座りなさい。
座っても、繰り返し読んでるんですよ。全員起立。始め。

たけのこ読みをします。
題と作者名は全員で読みます。詩の本文で自分の読みたい一行に印を付けなさい。
今印を付けた所を立って読みます。前の人が読んでいる間に次の人は立って待っているんですよ。何人で読んでいても、一人で読んでいるように、ぶつぶつと切れないで読めると最高ですね。

(TOSS流の音読バージョンの一つとして、たけのこ読みははずせない。
指名なし音読、指名なし発表、指名なし討論につながる布石である。)

(一字読解)

指示2:

これから先生が問題を出します。
ノートに①~⑩までの番号を一行置きに書きなさい。

※きちんと指示通り「一行置き」になっているか確認。
(一行置きのゆったりしたノートも、向山型ノート指導としては大切)

指示3:

これから先生が出す問題の答えを番号の下に書いていきなさい。
問題は書かなくていいです。答えだけを書きなさい。

発問1:

①、 この詩の題は何ですか。

(赤とんぼ)
ここできちんと「赤」が漢字で書けているかを確認する。○の書き方も指導。

発問2:

②、 この詩の作者は誰ですか。

(まど・みちお)
間の「・」が書けているかを確認。○を付けさせる。
ここから先は、いちいち答え合わせをせず、テンポよくすすめる。

発問3:

③、 この詩には、「、」や「。」があります。「、」は何こですか。

(2つ)

発問4:

④、 「。」は、何個ですか。

(2つ)

発問5:

⑤、 何が鳴くのですか。

(つくつくほうし)

発問6:

⑥、 空は何色ですか。

(金色)

発問7:

⑦、 何が知らせにくるのですか。8文字で答えなさい。

(ゆうびんのマーク)

発問8:

⑧、 「ゆうびんのマーク」を絵で描いてご覧なさい。

(〒)

発問9:

⑨、 「ゆうびんのマーク」は、この詩の中に出てくるある虫のことです。ズバリ何  でしょうか。4文字で書きなさい。

(赤とんぼ)

発問10:

⑩、 なんと知らせにくるのですか。それが分かる一行を書き抜きなさい。

(もう あきですよ・・・・・・って。)

③~⑩を一気に出題し、一気に答え合わせをする。最後の⑩だけ、「・・・・・・」「。」を確認。
問題番号でわかるように,易→難という配列。
一字読解の授業とは,誰でもが簡単に答えられることが基本です。

(色のイメージ)の発問

どこから知らせにくるのですか。
(金色の空)
夏の空のイメージは何色ですか。
(青)
秋の空のイメージは何色ですか。
(赤・紅)
「金色の空」という言葉からこの詩はどんな空がイメージされますか。
(夕焼け空など)

(討論の授業)

発問11:

この詩の季節は、いつですか。

指示4:

理由や根拠をノートに書いて持ってらっしゃい。
何人か赤鉛筆で○をつけたあと討論に移る。
教師が教室の中心に立って、「先生のいる方に机(椅子)ごと体を向けなさい。」

「もう」という言葉から秋だとする意見や「きっと」ということから夏という意見などが出ました。
討論が途切れた所で、教師の解「夏(夏の終わり)」を告げて終わる。
赤とんぼは、まだやってきていない。「きっと やってきます」と書いてあるからというのが、根拠。「赤とんぼ」はまだ飛んできていないし、「つくつくほうし」もまだ鳴いていないから、秋にはなっていない。
自分から意見を言ったり、人の意見を聞いて意見が変わった人をきちんと評価し
て、「討論の授業って楽しいな。」と思わせるような授業をすると良い。

討論の最中、夏だか秋だか,発言している人自身がぶれてきたときは,確認を
したほうが良い。結論を先に言わせる。

「夏か秋か」の解を「どちらでもいい」とすると、すとんと下りないようだ。
まず教師の解をどちらかではっきり示した方が混乱がない。
そのあとで、こちらでも間違いではないという言い方をすれば良い。

(「秋(秋の初め)」という解も、あながち間違いではない)
ぎらぎら太陽が照りつける夏というイメージはこの詩からは感じられない。秋を感じさせる言葉が多く用いられていることから、秋の雰囲気をにおわせている詩である。

もちろん、教師の解に納得できない、やはり、自分はこう思うという子も中にいて良い。
そういう時は「先生の解に反論のある人は反論を書いても構いませんよ。今の自分の考えをノートに書きなさい。」とすれば、子どもの思考や傾向がとらえられるので、次の授業づくりにもいかせ、子どもも満足する。時には、教師が考えてもみなかった考えにぶつかることもある。
たとえば「ちなみに私は絶対「夏」派です。季語(「赤とんぼ」「つくつくほうし」)は秋でも、昔の「秋」は今の「夏」です。他にも色々理由はありますが、絶対「夏」!」という子も、書くことで考えを主張することができるからだ。

先行実践
向山型国語教え方教室 創刊号(明治図書)p52論文審査
小学3年生の教え方大辞典(明治図書)p127
兵庫県の新地比呂志氏
法則化オホーツク 菅野博文氏


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