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TOSSランドNo: 2737066 更新:2012年12月30日

細分化・場づくり・個別評定の3つのポイントで上達させるバトンパス


1 授業を組み立てる際の考え方

TOSS代表である向山洋一氏は,1時間の授業の中で50回バトンパスを練習させるという。
バトンパスの技能を向上させるには,まずは1時間の中で50回練習させるというイメージを持つ必要がある。
また,どのようにバトンパスの指導を組み立てるかについても,向山氏は述べている。
以下である。

 指導には原則がある。
 第1に,基本中の基本を教えること。
 第2は,練習効率をよくすること。リレーの場合は,何本のバトンを用意したかを考えると分かりやすい。
 第3は,練習の場面を多くすること。これはいつも,どこでも練習できるというように考えるとよい。
 第1の基本は4名を1チームとして,止まったままバトンタッチを繰り返す。第4ランナーまでいったら,身体の向きをかえて,繰り返す。止まったままならすぐ上手になる。1メートルなら,走ってもおちついて渡せる。
 次に,4,5メートル伸ばす。これも上手にクリア―する。そして,渡す方,うけとる方が「全力で走って」バトンタッチをするようにする。
 まず,教師が,こういうイメージを持つことだ。両者が全力で走っているときに,バトンタッチさせるのである。これは二人に呼吸が合わなければダメだ。
 そこで,第2のバトンの問題だが,子どもの数全員分を用意した。これがポイントだ。全員分あれば,いつでもバトンを手にしていられる。
 むろん,本物のバトンは高価なので代用品を準備した。その気になればいくらでもある。
 第3は,一周4名のリレーを取り入れた。走る順を話し合わせ固定すれば,バトンと練習はいつでもできる。
 休み時間,バトンで遊ぶ子が激増した。
(『楽しい体育の授業』明治図書1998年 No.103より引用)

ここでは,第1の基本中の基本を教えることを取り上げる。
この部分の向山氏の指導を,パーツに分けると,以下のようになる。
①4人を1チームとする。
②止まったままバトンタッチを繰り返す。第4ランナーまでいったら,身体の向きをかえて,繰り返す。
③1メートルで走って渡す。
④4,5メートル伸ばす。
⑤「全力で走って」バトンタッチをするようにする。
この指導は,変化のあるくり返しとなっている。
変化のある繰り返しがあるからこそ,子ども達は飽きずに取り組み,50回練習させることができるのだ。
ただ,ここで疑問に持つことが2つある。
1つ目は,①から⑤の間で,どのようなバトンパスの技能を教えているかである。
「渡す」にも,よりよい方法があり,それらを教えているはずである。
しかも,細分化して教えているはずである。も
ちろん,全力で走ってバトンパスができれば,他の部分は取り立てて指導しないことも考えられる。
しかし,その可能性は低いであろう。
2つ目は,どのようにして評定をしているのかである。
向山氏の指導であるから,やりっぱなしであるとは考えられない。
やはり個別評定(誰がよくて誰がよくないかはっきりさせること)がなされているはずである。
そこで,授業では,以下の3点に留意して授業を組み立てる。

(1)変化のある繰り返しで練習回数を確保すること。
(2)バトンパスの技能を細分化し,指導すること。
(3)個別評定を行うこと。

細分化したバトンパスの技能

バトンパスの技能を,以下の6点に細分化した。

(1)右手でもらい左手で渡す。
(2)渡す方は,受け取る方の手にバトンを押しつける
(3)渡す方は,「ハイ」と言って渡す。
(4)受け取る方は,手を肩まで上げて受け取る。
(5)受け取る方は,後ろを見ないで受け取る。
(6)受け取る方は,全力で走りながら受け取る。

これらの6点を,向山氏の①から⑤のパーツにあてはめ指導していく。

3 個別評定をするための場づくり

バトンパスを個別評定するには,個別評定するための場づくりが必要である。
長崎県の伴一孝氏の場づくりが,個別評定には最適である。
以下の場づくりである。

|A→B→|
|← C←|
|→ D  |

(1)AはBにバトンを渡す。
(2)Bは線まで走る。
(3)Bは折り返し,Cにバトンを渡す。
(4)Cは線まで走る。
(5)Cは折り返し,Dにバトンを渡す
(6)Dは線まで走る。
(7)Dは折り返し,Aにバトンを渡す
(8)教師は真ん中で個別評定を行う。そのときの課題ができている子には「合格」,できていない子には「残念」と告げる。
この場づくりを,③のパーツから取り入れる。


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