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TOSSランドNo: 1494347 更新:2012年12月30日

向山式要約指導


向山式要約指導法とは
 桃太郎の話を使った「向山式要約指導」に子どもは熱中する。桃太郎の話を一通り思い出させ
た後、

指示1:

「桃太郎の話を20字以内にまとめなさい。句読点も字数に入れます」

と指示する。ノートに書けた子から教師の所に持ってこさせる。教師は黙ってノートに○を付けて
いくだけだ。○をもらった子から黒板に第1回目の要約文を板書していく。黒板にはズラリと要約文が並ぶ。黒板が埋まってきたところで第1回目の板書は終了。教師の評定へとうつる。評定は10点満点で行う。20字以内の要約に対して教師が点数をつけるのだ。教師は黙って点数をつけていき、最後に短くその理由を述べる。次々と点数がつけられていくので子ども達は黒板に集中し、評定の理由を聞く。評定のポイントは「3つのキーワード」である。向山氏は、評定後の教師の話の時に、

「桃太郎の話で、大切な言葉を三つ書き出しなさい」
 

「三つの言葉から一番大切な言葉を選びなさい」

と指示している。3つのキーワードとは「桃太郎」「犬さるキジ」「鬼退治」だ。その中でも「桃太郎」が一番大切な言葉になる。
 そして、次のステップへ。

「3つの言葉を入れて20字以内でまとめなさい。その時、桃太郎で終わる文にしなさい」

 2回目の挑戦だ。1回目の例文があるので子ども達はさらにやる気がアップしている。子ども達が持ってくる2回目の要約文は見違えるほど上達している。「犬さるキジをつれて鬼退治に行った桃太郎」となる。
 ここまでが基本的な流れだ。このやり方はサークルの若い教師も知っている。が、どうしてもうまくいかないところがあるという。

Q1.点数のつけ方がわかりません。

 ズラリと黒板に子どもの要約文が並んだときの点数のつけ方が難しい。黒板に書かせるまではテンポ良く行くのだが、評定でゆっくりになってしまう。教師に自身がないとこのようになる。
 評定はテンポ良くどんどんつける。勢いでつけていく感じだ。それも最初は点数が低くても良い。
 向山洋一氏は、教師が考えた要約文を10点満点で評定をした。(明治図書「教室ツーウェイ」1991年2月号「向山式要約指導法」より)最高点は8点である。

桃太郎はおともをつれて鬼退治をしました。

これが教師がつくった8点の要約文だ。ポイントは何か。ここでのポイントはキーワードである。
向山氏は次のように述べる。

 最も大切なキーワードが入っていれば4点、他に3つのキーワードとして、1つにつき2点というように定める。但し「日本語としておかしい」というのは、極端に減点する。

これが基本形だ。大切なのは、テンポ良く点数を付けていくことだ。いちいち説明はいらない。

Q2.「要約」や「文をまとめる」ということが理解できない子には、どう説明するのですか。

 「説明する」という時点で向山型ではない。向山先生の指導には説明しないでも子ども達が解っていく布石がいくつも入っている。
 クラスの中には必ず、「わかんない」と言ってくる子がいる。そのような子にはどうするか。

「黒板にある文を参考にしていいんだよ」
 
この一言ですむ。
 黒板にはズラリと第1回目の要約文が並んでいるのだ。これを写せばよい。どれでもいい。写して教師の所に持ってきたら○がもらえる。

「自分で考えなさい」

は、最悪の指導だ。

「文をまとめるというのは桃太郎の話を・・」

悪くはないが授業がだれる。ノートを持ってくる子たちの列ができて騒がしくなる。

 2回目の挑戦でも同じだ。1回目の評定が終わったら黒板はそのままにしておく。視覚から入力できるようにサポートするためだ。要約が苦手な子は1回目の高得点の子の要約文を写して持ってくる。これでよいのだ。このような子どもの頑張りに対して、
「あなた、これAくんと同じじゃないの。ダメです。ちゃんと自分で考えなさい」
なんて言う教師は最悪の教師だ。Aくんが8点だったら同じように8点をつけてあげればよい。それだけで飛び上がって喜ぶ。○をもらう子が出てきたら黒板に2回目の板書を行う。前の板書が残っていたらその時に消して書けばよい。向山式要約指導は特別支援教育が必要な子にも優しい指導だ。


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