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TOSSランドNo: 6027715 更新:2012年12月30日

教務だより:「特別支援教育」への理解編


特別支援教育の充実を・・・その1

◇4/1に校長先生から出された「M小学校の経営にあたって」の中の、取り組みの三つ目が以下です。
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(3)特別支援教育の充実
 特別支援学級を学校全体で支えていく。
「特別支援が必要な子どもが居心地のよい学校は、
  どの子どもにとってもよい学校でる。」
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これをもとに、特別支援教育を進めていきます。

◇本校には、特別支援教育に関わる三つの委員会があります。
 ア 校内就学指導委員会

 イ 特別支援学級運営委員会

 ウ 特別支援教育推進委員会

◇今回は、「ウ 特別支援教育推進委員会」を話題にします。
 普通学級にいる子への対応です。本校では、職員会議(奇数月)でも話題にし、授業研の事後研等でも話題にしていきます。

◇学校というのは、社会に出るまでの練習期間と考えられます。限られた集団、限られた活動の中で生活するのですから、起こるトラブルも限られてきます。
 トラブルが起こった時、どのように対処するかを学ぶことが、特別支援を必要とする子の自立へとつながっていきます。
 だから、いろいろな種類のトラブルを起こし、それを解決する経験を積んだ方が、その子にとって力になるのです。つまり、よくないことをした時、どうするのかが大切になるわけです。

◇指導のポイントとしては、二つのことが考えられます。
 ほめる・・・よくないことをしたことを反省したり、改めようとしたりする態度を示した時にほめる。
 叱る・・・・悪いとわかっていて反省しなかったり、改めようとしない態度を示した時は叱る。
 大事なのは、「よくなかったこと」を叱るのではない、ということです。よくないことをしてしまったらもう、変えられない。その後の行為なら変えられます。
 指導する側がこういう基準を持っていると、子どもはどの子も素直になっていきます。

特別支援教育の充実を・・・その2

◇今回も、「ウ 特別支援教育推進委員会」に関わる「特別支援教育」です。

◇教室にいるちょっと大変な子、軽度の発達障害が疑われる子がいると、その子がどうしても気になるものです。
 「なんとかしてやろう」「今すぐに直さなくては」という焦りや直せるはずだという強い思いが、けっこう子どもたちを苦しめてしまうことがあるものです。
 私もありました。“俺が担任したら、すぐに変わるはずだ”と思ってしまうのです。最初はきちんとしているものです。ところが、だんだんと子ども本来の姿が出てきます。その時に強い指導をしてしまい、悪循環を繰り返してしまったのです。

◇そんな時には、次のように考えるといいようです。

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 まず、他のきちんとしている子の生活力と学力を付けることを最優先すること。
そして、楽しい授業を続け、楽しい学級のイベントをして、明るいクラスを作ること。
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 一人や二人が走り回ろうが、ちょっと大きな声を上げようが、揺るぎないクラスを作っていけばいいのです。
 「○○君のせいで、勉強ができない」「○○君は、いない方がいい」なんてことを言わせない、感じさせない集中した学習状態を作る、楽しい授業をする、落ち着いたクラスを作ることを優先します。
 落ち着いたクラスでは、特別支援の必要な子どもも落ち着いてくるものです。そうなると、
「個々の状態に合わせて接する」
ことができるようになります。どの子も同じように「させなくてはいけない」「しつけなくてはクラスがガタガタになる」という思い込みを捨てた方がいいようです。
 「今すぐは、できなくてよい」「1年かけてできるようになればよい」という思いで接する。そうすると、個々のできそうな線を見つけ、できたらほめるという循環が生まれます。成長を喜べる長い目を持って、クラス経営をしてほしいと思います。

特別支援教育の充実を・・・その3

◇今回は、『発達障害の子どもたち』(杉山登志郎 著 講談社現代新書)からです。
 2007年12月20日初版で、2008年2月28日第6刷発行ですから、かなり読まれていると考えられます。著者は現在、あいち小児保健医療総合センター保健センター長、日本小児精神神経学会常任理事などを務めています。

◇その中に出てくる、「境界知能」という言葉を初めて知りました。
 IQ70~84前後が「境界知能」の児童と言うそうです。知的障害を持たない発達障害(軽度発達障害)が注目を集めていますが、この中で「境界知能」が占める割合が非常に高いそうです。
 計算上は、14%の子どもが「境界知能」の範疇に入るそうです。40人の学級では5~6人もいるのです。
 以下、60ページから61ページにかけてを引用します。

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 このレベルの児童は、実は小学校教師の力量がもっとも反映される児童でもある。これまでの状況をあえて単純化すれば、小学校中学年のいわゆる九歳の壁の前後に、良い教師に当たった境界知能児はこの壁を突破し、知能自体も小学校高学年には正常知能になることが多かった。それに対し、そのような教師に恵まれなかった児童は、ここでハードルに捕まり、知能自体も小学校高学年には知的障害のレベルに下がっていたのである。
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 低・中学年の教師の大切さがわかります。
 知能指数ですら、固定的なものではないのです。その子の、一生に関わる仕事をしているわけです。普通学級にいるであろう14%の子たちにとって、何が特別支援教育になるのかを考えながら、日々の教育にあたる必要があります。

◇教室内外の言語環境はどうでしょうか。スッキリ、見やすくなってますか。
 前面の黒板に、日付以外のものが貼ってあったり、連絡が書いてあったりしませんか。
 たまに児童の席に座って前面を見てみて、子どもの目線になってみるのもいいものですよ。


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