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TOSSランドNo: 3918472 更新:2012年12月30日

医学の進歩を支えた人々


 子どもたちは杉田玄白や解体新書について簡単に知っている段階で行った授業である。
 教科書の解剖している絵を拡大提示しておく。
 ここは江戸の処刑場であり,杉田玄白たちが死体の解剖をして,体のつくりを確かめている場面であることは説明しておく。

指示1:

資料を見て,分かったこと,気づいたこと,思ったことを書きなさい。

 5分間程度でよい。

指示2:

発表しなさい。

 2学期なので,子どもたちはもう指名なし発表になれている。
 ノートに書いてあることを1つずつ次々と発表していく。
 発表が終わったら,今度は人物に番号を振った絵を提示する。
 私の場合,1~3が医者(杉田玄白たち),4,6が役人,5が被差別部落の人だった。

発問1:

医者は何人いますか。

  子どもたちの答えは1~5人まで様々だった。

発問2:

医者は何番ですか。ノートに書きなさい。

発問3:

医者だと思う理由も書きなさい。

 子どもたちの答えは様々だったが,大きく2つの傾向があった。
 1~3番(本を持っている人たち)が医者だと考える子たちと,
 5・6番(解剖をしている人とその手伝いをしている人)が医者だと考える子たちだ。

説明1:

4番の人は江戸の役人です。医者ではありません。

 ここは教師が言ってしまえばよい。早々に4番の可能性を消しておく。

発問4:

では,1・2・3番は医者ですか。医者じゃありませんか。

  子どもたちは1~3番についてのみ医者かどうかを考える。
 「見ているだけだから違う」「解剖をしていないから違う」という意見と,
 「杉田玄白たちはオランダの本をもって確かめていたから医者だ」という意見に分かれる。
 その他にも服装などにも子どもたちは着目していく。
 子どもたちだけで決着はつけられなければ,ある程度のところで終わりにすればよい。

説明2:

1~3番は医者です。杉田玄白たちはオランダの医学書と実際の体の中を見比べていたのです。

 江戸時代医者は頭を剃るか長髪にしなければいけなかったということも話しても良い。

発問5:

6番は解剖を手伝っている人です。
では,5番の人は医者ですか。医者じゃありませんか。

 今回の授業では,8名の児童全員が「医者だ」と言った。
 「解剖をしているから」である。
 教科書だけでなく,資料集の絵も見比べながら意見を言った。

 この老人は90才であること。
 本当は解剖のできる虎末という者が呼ばれたのだが,
 取り出したものを,心臓,肝臓,胆のう,胃といいながら見せていったことなどを途中で話しても良い。
 
 ある程度意見が出尽くしたところで,正解を伝える。

発問6:

実は,医者ではありません。差別された人々でした。
どうして医者でもない人が解剖をしているのですか。

 これもいろいろ意見が出るだろう。
 当時の医者は解剖を禁じられており,その技術さえ持っていなかったことも知らせると良い。 
 前にやった同和問題学習と関連させて意見が言えれば素晴らしい。

説明3:

きびしく差別された人々は革製品をつくる仕事に多くの人がたずさわっていました。
その中で,他の人にはまねできないような高い解剖の技術を身につけていったのです。

発問7:

解体新書は何年先の医者まで役に立つと杉田玄白たちは考えたでしょう。

 数人を指名して,予想させる。

説明4:

1000年先の医者の役に立つと考えていました。
今にもつながる大事な大事な仕事を玄白たちはしました。
しかし,それを陰で支えたのは,差別された人々の高い技術でした。

 最後に感想を書かせて,終わる。


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