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TOSSランドNo: 2320422 更新:2012年12月29日

給食―したくの遅いクラスに安心立命の日々を―


Web版 中学学級指導大事典

25.給食―したくの遅いクラスに安心立命の日々を―

(八木哲氏実践)

『日本教育技術方法体系 第15巻 中学学級指導大事典』をWebコンテンツにしました。
給食のしたくを早くするため指導法である。(TOSS中学推薦)

中学転任直後。

掃除への取りかかりは勿論のこと、給食への取りかかりの遅さに驚いた。

2年生で、組替えした直後ということもあるのだろうが、廊下でほかクラスと「仲良し」と嬌声をあげに行く者、長いトイレからなかなか帰還せぬ者、白衣の袋持ったまま話し込む者、等等。

要するに、給食当番の仕事の遂行への「意欲」「責任感」といったものが、「希薄な」もしくは「欠けている」状態にある生徒が多々見られたのである。

第4時が「移動教室」で行われた時は、さらに遅さに拍車がかかった。

すっくと立って腕を組み、睥睨すること数分間。

だが、毎日これではくたびれる。

それに芸がない。(声でせきたてるよりは幾分か省エネだとは思うが・・・・・・)

そこである日の帰りの会。

君らには昼休みが15分しかない。
給食のしたくが遅くなると、片付けも当然遅くなってくる。
そうすると、貴重な昼休みがさらに削られてゆっくり休めなくなる。
1年生の時にはどうしてた?

と問うてみた。

「別に・・・・・」「放送で呼ばれたりするもんで、それから行った。」「1番とらないと次の週もやり直しになった」などの答えが返ってきた。

「1番」と言うのは、学年8クラス中の「1番」と言うことである。全学年が1階の給食室へ白衣に白帽子で並んで取りにいく(ことになっている)のである。そして、給食室前で服装・順位などをチェックされる運びとなる。

「1番」というのは取りきれるものではない、と考えられた。

第4時の全ての教科担任が、給食のしたくのことを考えて早めに授業を終えてくれる保障はなかったからである(体育も含めて)。

そこで、

給食委員、このことについて「会」終了後、ちょっと相談しよう。

とだけ言って、その場は終える。

委員との相談の結果、「平均3番以内」なら可能だろう、という線が出た。

委員が背面黒板に、次の表を書いた。

この表に、給食当番の班の班長が順位を記入していくのである。

月 火 水 木 金 合計
位 位 位 位 位   位

合計が16位を超えたら「やり直し」となる。「4位」「4位」「4位」ときたら、残り2日で「1位」「2位」を確保しないと「合計15位以内」すなわち「平均3番以内」が達成できないというわけである。しかし、無理な相談ではない。

このことを、翌日の朝の会で委員が全体に伝えた。

以後、「やり直し」の班は出ていない。誉める材料も増え、昼休みもゆうゆう取れる。さらに、生徒が自分達の「速さ」にちょっぴり「誇り」と「自身」を持つようになった、と考えるのは担任のひとりよがりであろうか?


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