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TOSSランドNo: 2140401 更新:2012年12月29日

おふとん農法


 おふとん農法という授業名だが、この有機マルチを使った農法の名称は「超省力有機栽培米」である。石油や電気だけでなく人手も省エネできるという優れものである。苗を育てる必要もなく、田植えをする必要もないのだ。しかも、草も生えにくいから有機栽培にはもってこいなのである。
 自然と調和した農法だから、田んぼに生き物が帰ってくる。カエル、ヤゴ、アメンボなどなど生き物が増える。これらの生き物は、害虫を食べてくれる。だからさらに農薬が少なくてすむというわけである。
 授業コンテンツをご希望の方は、ご連絡ください。

発問1:

これは田んぼです。
これが田植え。普通の田植えとどこがちがいますか。

説明1:

この敷いているものの原料はこれです。綿。
糸を作る時に出るくず綿をリサイクルして作るのです。

発問2:

ナントカ農法と言います。ひらがなで4文字。予想して書いてみましょう。

説明2:

このおふとんの名前は「有機マルチ」。マルチというのは、草が生えないように、田んぼや畑に敷くものです。普通はビニルでできているのですが、有機マルチは、綿でできています。
綿でできたシートの上に、籾を蒔きます。そして、その上にまたシートを敷くのです。

発問3:

実際の様子を見てみましょう。
有機マルチを田んぼに敷いて、しばらくたつと、緑色になってきました。何だと思いますか。
苗です。草は生えてきません。苗だけがぐんぐん育っていきます。

発問4:

3ヶ月もすると、有機マルチは綿ですから、腐ってなくなってしまいます。腐った綿って何になると思いますか。
→肥料。

説明3:

マルチが腐ってなくなると、草が生えてきますから、田んぼに入って草抜きをします。
こうして育った稲は、豊かに実るのですね。

説明4:

一般的な稲作りのおさらいをします。
まずは苗作り。水をくみ上げるポンプを動かすのに電気を使います。

発問5:

田おこしでは、トラクターを使います。トラクターの燃料は何ですか。
→ガソリン

説明5:

そして、石油でできた農薬や化学肥料をまきます。

指示1:

おふとん農法を使うと、やらなくていいことがあります。選んでノート書きましょう。理由が書けたらたちましょう。

説明6:

しかし、おふとん農法も完全ではありません。できる米の量が普通の栽培よりも4分の3に減ってしまいます。おふとん農法は省エネできて、安全な米ができるけれど、いいことばかりというわけでもないのですね。

 おふとん農法は、鳥取大学名誉教授 津野幸人氏が考案した農法である。手間やエネルギーが省ける夢のような農法である。従来のマルチと違って、自然に帰る素材が使われているため、3ヶ月程度で腐り、肥料になる。そのため、無駄なゴミが出ることもないので一石二鳥だ。とても自然にやさしい農法であると言える。
ただし、いいことずくめというわけではない。有機マルチがなくなってしまえば、草が生えてくるのは自然の道理である。その後は除草が必要となる。そして、収量も落ちる。鳥取大学農学部に問い合わせたところ、普通の農法の1/3程度だったということだが、実際にやっている農家では、普通の農法の2/3~5/6の収量があるとのことであった。
しかし、昨今、有機栽培された食物が注目を集めている。面白い実験がある。有機栽培したトマトと、そうでないトマトを水に沈める実験である。実のしっかり詰まった有機栽培トマトは水に沈み、他方は水に浮くのである。食育が重要視されている現在、有機栽培によって多少収量が落ちようとも、多少割高でも有機栽培された食物を選ぶ人は少なくない。それらを踏まえた上で授業を組み立てた。

【 参考文献 】
○ 「発見!体験!エネルギー環境ウォッチング」 (財)社会掲載生産性本部 エネルギー環境教育情報センター
○ 「再生紙マルチ水稲移植栽培法開発小史」http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/


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