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TOSSランドNo: 1118161 更新:2012年12月25日

「温かいスープ」(光村3年)で要約の仕方を指導する


前の時間に向山型要約指導「桃太郎」の授業を追試済み。

ページごとの追い読み、個人読み、指名なし音読と十分読ませた後の指導。

指示1:

形式段落に番号を振りなさい。 

すぐに、「○○くん、最後は何段落ですか」と問う。テンポを作り出すため。

板書  ⑧ ⑦ ⑥ ⑤ ④ ③ ② ①

(①…は段落番号。授業では番号の上下に「起承転結」やキーワードを記していく。)

指示2:

本文を起承転結の四つの部分に分けます。段落番号の上に「起・承・転・結」と書きなさい。

この授業は3年の1月に行なった。起承転結に分ける学習はこれまでに何度も経験しているため、このような指示で生徒は動く。
たとえば、2段落から5段落までが「承」であれば、段落番号②の上に「承」と記すわけである。
初めから自力で分けさせたことには理由がある。文章を指定された数(本授業では起承転結の4つ)の部分に分けるには、全体を見渡し、部分同士のの関係性も視野に入れる必要がある。最初から「転はどこですか?」と微に入るよりはまず全体を精読させ、一度自力で分けさせた方が力がつくと私は考える。この時点では完全な正答を期待してはいない。
机間巡視をし、ほぼ半分の生徒が書き終えた時点で確認を始める。

説明1:

「起」は「これから、こういうことについて書いていくよ」と話題を提示する部分です。

発問1:

「起」は何段落までですか。

最初なので列指名で発表させた。1段落(以下①)だけとする者、②までとする者に分かれた。根拠を述べさせ、検討させる。

指示3:

今、意見が二つに分かれました。それぞれ、本文に根拠を求めましょう。判断の根拠となる部分に線を引き、見せに来なさい。

「わかりました」と言いながら小さな赤丸をつける。「正解」とは告げない。

指示4:

指名はしませんから、立って発表しなさい。

生徒からは以下の2点が挙がる。

①の根拠…①最終文の一部。「国際性とは何かを考えさせる話があるので書き記しておきたい。」  
②の根拠…③最初の文。「そのころの話である。」

「起」に書かれる事柄は全体のあらましや予告であること、そして、②以降は筆者の具体的な体験談が語られていることから、前者を正解とする。
板書①と②を線で区切り、①の上に「起」、②の上に「承」と書く。

指示5:

①の最後の一文に赤線を引いておきなさい。

根拠となる部分を明確に意識させるための指示である。

説明2:

「承」では「起」の話題がすこし発展するのですね。

発問2:

「承」は」何段落までですか。判断の根拠となる部分に線を引きなさい。

指示6:

指名なし発表をします。△△さんからどうぞ。

生徒の意見が二つに分かれた。

⑤までが「承」派……根拠は「ある晩」「黙ってパンを二人分添えてくれた」「何か心の温まる思いで」  
⑥までが「承」派……「その後、何ヶ月かたった二月の寒い季節、また貧しい夜がやってきた。」

「ある晩」とあり場面が変わるから、という意見が多い。
だが、それならば⑥にも同種の表現(「……また貧しい夜がやって来た。」)があることを指摘し、不十分であると告げた。
発表が滞ったところで、机間巡視の際に目をつけておいた生徒を指名した。

「⑤までは筆者の体験した苦労が書かれており、⑤からは筆者が受けた親切についての話が始まるので『承』は④までです。」

秀逸である。この意見は次の発問の解答「『転』が⑤⑥⑦」であることの根拠にもなる。
板書④と⑤を線で区切り、⑤の上に「転」と記す。

指示7:

「転」では話題が一転するのでしたね。「転」は⑤から何段落までですか。

ここは全員が正解した。⑧が全体のまとめの段落であることは全員が理解できていた。正解を大いに褒めた。
つづいて⑦の最後から二番目の文、「この人たちのさりげない親切のゆえに」が⑤⑥のまとめになっていることも根拠として挙げ、赤線を引かせた。

説明3:

「結」は全体を結びます。残りの⑧が「結」となります。

板書⑦と⑧を線で区切り、⑧の上に「結」と記した。

①で赤線を引かせた部分は「国際性とは何か」という疑問の提示である。
⑧ではその疑問に対する筆者自身の解答が述べられている。この文章は冒頭で提示した疑問に結末で答えるという模範的な構成で書かれている。
「国際性の基本とは、相手の立場を思いやる優しさ、お互いが人類の仲間であるという自覚なのである。」 これが全文の要旨である。


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