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TOSSランドNo: 1118159 更新:2012年12月26日

徒然草第11段をこう授業する 第二段落


発問1:

話者(作者と同一。兼好法師)はこの庵の主人を最初、どう評価しましたか。3字で抜き出しなさい。

半分以上がすぐ探す。先に「枕草子」で「あはれ」を学習済みだからである。指名して答えさせ、赤線を引かせる。

説明1:

ここで「あはれ」とは「しみじみと趣があるなあ」といった意味です。プラス評価です。

発問2:

この評価が変わってしまうのです。どう変わるのでしょうか。7字で抜き出しなさい。

今度は早い。脚注に書いてある。発言数の少ない生徒を指名して答えさせる。 「『少しことさめて』です。」

説明2:

「興ざめして」とは文字通り「興奮がさめて」という意味です。なんだ、つまらないな、という感覚でしょうね。もちろんマイナス評価です。

発問3:

ある「もの」がきっかけで話者の評価は変化したのです。その「もの」とは何ですか。4字で抜き出しなさい。

文字指定が続くが、こうした方が生徒は抵抗感なく学習に参加する。古典というとそれだけで拒否反応を起こす生徒もいるが、すらすら読ませて自信を持たせた後、テンポよく授業していくことで流れに引き込む。

机間巡視して正解には丸をつけていく。書けない生徒が4名いたが、周囲の助言で書いた。「柑子の木」

指示1:

この庵の様子を、柑子の木を含めて絵に描きなさい。

情景をはっきりとイメージさせるために描かせる。素直に柑子の木を囲む生徒と、庵を柑子の木で囲む生徒に分かれた。後者が7名いた。意図的に4名を指名し、板書させた。

「枝もたわわになりたるがまはりをきびしく囲ひたりしこそ」の部分を板書し、「が」の横に「=木の」と書いた。

厳しく囲われているのは「柑子の木」であることを確認した。

ここからが佳境である。

発問4:

柑子の木が厳しく囲われていたのはなぜですか。

書けた者から見せに来させた。小丸をつけつつ書けたことを褒めた。

生徒の解は次の3種であった。

①みかんが枝から落ちないようにするため。
②みかんを独り占めしたいから。
③木が倒れるのを防ぐため。

討論形式で一番おかしいものからつぶしていった。②が残った。

説明3:

みかんの木を厳しく囲ったのは、他人に取られまいという考えからでしょう。ここでちょっと考えて。この主人は「隠者」でしたよね。先ほど、「隠者」の特徴はどんな点だと説明しましたか。

生徒は顔を見合い口々に教え合っていた。

指示2:

最後の行「この木なからましかば」に赤線を引きなさい。

全員の注目を促す。

発問5:

話者はなぜ、「この木なからましかば」と思ったのですか。

根拠は文章中にある。「あはれ」から「少しことさめ」たのは何が原因なのか。発問6との関連で考える。

半分が書き終えたところで持ってこさせ、5名に板書させた。

解は以下の通り。
「隠者であるはずの主人がまだまだ欲望を捨て切れていないことに気がついたから。」
「中途半端な隠者であることを知って興ざめしたから。」


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