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TOSSランドNo: 1143061 更新:2012年12月25日

社会科Q&A


Q1 資料を集めるとき向山先生ならどうしますか。

向山氏のA

向山は気になるのを集めておく癖があるんですよ。
気になるのを集めておいて私の部屋の中はぐっちゃぐちゃに汚いんですけども、けっこうそれをおぼえてるんですよ。
集めているのを。
雑誌論文とか書くときには、一番使い道がないのは他の雑誌だとか、新聞だとかなんです。
一番使い道があったのは生協のお知らせだとかのミニコミですね。
私ミニコミ大好きですね。
そのミニコミとマスコミといろんなのが三つぐらい同質の種類があって、時間差が2年ぐらいあってそれだったらちゃんと論を張れますね。
ですから私が集めるのは正統派から集めるというよりも、今みたいなことの方が多いんですね。
私自身の文章は。
で、大きな仕事をやったりするときには「板さん、集めてくれ」と言って板さんにまかせます。

関連情報;『教育トークライン』1994,6月号

実際にみなさんがライターとして、ライターといっても必ずしも本とはかぎらずに学校便りでもなんでもちょっとしたものを書きたいというならば、異なる三つぐらいの資料がなくてはだめです。
たとえば、「環境」というテーマで核としましょう。400字詰め原稿用紙5枚程度です。
すると、環境というものを集めなくてはならないですね。
いちばん役に立たないのは新聞です。
新聞に書いてあることを引用して書いた文章なんてみんなへたくそな文書ですね。
おもしろくないです。
私ならメジャーでない素材を使います。
学校に配られる生協のチラシなどでもそれを使ってうまく書けますね。
そういったことで環境のことについて3つ集まったら書いていくのです。
そんなふうにして集めた、小さな、落ち葉拾いのような材料が3つあったら、おもしろい文章がどなたでもお書きになれるのではないでしょうか。

Q2 価値を問う発問で、「損か得か」という発問をしたとき、最後にどのようなことを子どもたちに話しますか。

 

向山氏のA

ほとんど話をしないんじゃないか。
それぞれが根拠があればいい。
でも、価値を問う発問がいいって言ったのは、最初俺じゃない。
それはね、築地学級もさ、討論になるんだよ。
で、築地学級が討論になって築地学級の発問の仕方がそうだっていうのを分析して書いたのがいたんだ。
当然、大学院生だったと思う。

Q3 子どもたちに追求心を育てる手だてとは何か。

向山氏のA

子どもと一緒に一週間でも一ヶ月でも追求ノートを書いてみる。

Q4 見開き2ページのまとめは全単元やったのか。  

向山氏のA

全部じゃない。何回か。

Q5 三次産業の扱いが少ないのはなぜか。

5年生社会科の大部分を占める「産業の学習」について、質問いたします。
現在日本の産業の主体は、第三次産業に移っています。
1995年の総務庁統計局の「労働力調査」では、全就業者の61.4%の人が、第三次産業に従事しています。
それなのに5年生社会科の教科書には、あまり第三次産業のことが載っていません。
どうしてなのでしょうか。
教えるのが難しいのでしょうか。

 

向山氏のA

そうですね。難しいんですよ。難しいからです。
私、環境授業のとき、こういったことやりますけども。(黒板に書く)
自然。これ自然ですね。自然から資源を取り出す。
資源を取り出して、これを製品にするわけですよ。
製品を作る段階で産業廃棄物、ゴミが出るわけですね。
で、このサイクルは自然のサイクルがちゃんといってんならば、この世の中全部いいんですが、どっかがプッツンしてるわけですね。
子どもたちどこがプッツンしてますか。ここがプッツンしてる。
もう一つは作った製品を私たちが使って、この私たちが使い終わったらゴミになるわけですよね。
これは自然の全体の循環です。
ですから環境の授業教えるときには、この循環を教えなくちゃいけないですね。
ご存知でしょうけど、公害の学習と環境の授業は全然違いますからね。
公害の授業ってのは30年前ゴミを調べて何かをリサイクルしようというのが公害学習です。
公害の学習てのはたとえば、水俣病であったり四日市喘息であったり。
あるいは地域を特定できます。
水俣であり四日市です。
加害者も特定できます。被害者も特定できます。
したがって解決が可能です。
でも、環境、全然違います。
オゾン、酸性雨。
全部の地域の特定できません。地球全体です。被害者、全員です。加害者、全員です。 しかも解決方法ないです。
だから立ち向かうなんてのは容易じゃないです、環境問題ってのは。
さしあたっては、私アメリカ行ってナサの広報官のかた、科学者のかたと話したときに、3年前ですけれども、ミスタ向山ピアウオータ、人類が使えるピアウオターがもうない。
とっくに危険ラインを突破しちゃってる。
ナサの情報網はすごいですからね。
鯨の頭数も分かりますから。
ロシアの大統領のタバコの銘柄も分かりますから。

Q6 ~地帯の仮説のもたせかたはどのようにすればよいか。

向山先生の工業地帯の仮説で「~であれば工業地帯である」「~であれば工業地帯になりやすい」「工業地帯であれば~である」で仮説をつくらせています。
授業では、「~であれば工業地帯である」の意見が多く出されました。
仮説の持たせ方はどのようにすればよいのでしょうか。

向山氏のA

これはご自身がお考えになり、工夫されたことをおやりになってするんですね。
これは、いろんな子がせっかく考えたことですから。
評価の基準は、やはり子どもの事実なんですよ。
これをやって、子どもたちからどうゆう答えが出てきたか。
そのことによって判断されるといいと思います。

Q7 環境問題にまでどのように切り込めばよいか。

「環境間食」までつっこんでいきたいと思っているのですが、「ピュアウォーター」や「エネルギー」等の問題を「子どもたちに事実を知らせる」授業として扱うペきでしょうか。
向山先生の論文等により必要性を感じているのですが、「もうどうしようもない」という段潜で子どもたちがとまどってしまうのではないかと思って、なかなかふみこめないでいます。
そこでEMをもってくれば良いのでしょうが。

向山氏のA

中教審の第一次答申の中で、環境同席について大きく触れています。
お読みになりましたか。
環境と公害とを区別しているのをおわかりですか。
中央教育審議会が今後日本の教育の骨格的な方針を挙けていますね。
これは、先生方、ぜひとも読んでください。原文を。そういった基本的な中味を読まなくちゃだめです。
その中で、環境教育について、初めて公害とは別個に並んでおりました。
公害と環境問題は違う。
酸性雨、オゾン層の破壊、このような環境問題は重要な問題であると。
その後に、これまでの生活型の水質汚濁だとか、そのような公害問題も取り上げると書いてあります。
ですから、環境問題をやりたいというのであれば、今言った酸性雨、その他の問題について、その現状はどうか、その解決の方向はどうか、それをやっていくんだということをまずやるべきですね。
それは、だれも反対できません。中教審の答申ですから。
その大元の処をしっかり定義して、で、公害の学習と環境とは違うと。
ほとんどの場合はですね、みんな今までの公害の延長みたいなことをやっていて、あれは環境学習だなんて。冗談じゃない。
環境学習とはまた別個のものです。

Q8 歴史の授業の1時間目には何をするか。

向山先生が今6年生を担任するとしたら、歴史の授業の1時間目に何をしますか。
 

向山氏のA

今だったら、三内丸山だ。
三内丸山やって、邪馬台国。
地球の歴史はカットする。
多分最後にやるな。それやると遅れちゃうから。

Q9 三内丸山遺跡を授業する場合、最初の授業の3分間はどうするか。

向山氏のA

(遺跡を)見せる。

Q10 藤原道長と天皇の結びつきについてどう発問するか。

向山氏のA

天皇と藤原道長の関係を授業するうえで,もっとも大切なのはこの点なんでしょうかね?
道長のむすめが天皇に嫁していったと,これはすごく重要なことなのですが。
「王様」と「皇帝」とどう違うかご存じですか。
まず、基本的なことからいきましょう。
『皇帝陛下』の皇帝と『王』との違いです。
まず、皇帝と王の違いがわからないとこの授業はできないんです。
ナポレオンは皇帝です。天皇も皇帝です。 
皇帝のもとにあってあちらこちらを、それぞれを一つ一つやった(統治した)のが王です。
王様というのは皇帝の家来です。
王と皇帝では格が違います。
それで、いちばん最初に中国には皇帝がいました。
朝鮮(コリア)には皇帝はいません。
日本は天皇がいましたから、天皇は皇帝です。
ですから、聖徳太子が出した手紙で「日いずるところの天子、日没するところの天子にあう」というのは皇帝から皇帝への手紙、対応です。
江戸時代の朝鮮通信吏との間で闘いになるのは、ケンカになるのは「日本の天皇=皇帝は、向こうの「王」に対しての対応をした。
皇帝と王では格が違いますからそれは当然トラブルのもとになります。
 (※ 向こうは『格下に扱われた』と考えるのである)
朝鮮通信吏は「これは書き換えなければ受け取れない」ということになります。
中国では、皇帝は次々と変わりました。
王朝によって皇帝は変わっていくんです。
これ、ご存じでしょうけれども、王朝が変わるたびに中国では『歴史書』が作られますが、中国の『正史』正式な歴史の本というのは次の王朝ではなく、次の次の代しか作れないんですね。
これは、王朝が変わって打倒された先代、打倒した次の代は直接関わってきますから、中国の正史は作れない。
その王朝が倒されて、次の代になってはじめて作られる。
ですから現在は「清王朝の正史」は作られておりませんね。
現在の政治体制が変革されなければ、清王朝の正史は作られてこない。
その点では中国民族というのは偉大な文化の持ち主なんです。
現在までそうして作られた正史が24誌です。
24あるわけです。
日本では十八史略と表現されますが24史ですね。
そうすると神代の代から続いて連綿と、現在に至るまで皇帝が続いているのは日本だけなんです。
皇帝は他にもたくさんいますけど続いているのは日本だけなんです。
そして日本ではそのときどきに権力を握った人達がいます。
平家もそうです。
藤原、平家、平家の一族もそうです。
そうした人達は一度として「天皇になりかわろう」と思ったことはないんです。
つまり、皇帝陛下と自分の位置は別個だったわけです。
藤原道長ほどの力をもっても、なりかわろうとは思っていないのです。
江戸の徳川将軍家もそうです。
そんなことは思ってないんです。
だからね、いちばん最後の段階で明治維新は『大政奉還』という突拍子もない考え方を突きつけて終着していくわけです。
もう一度政権をお戻しする。
ですから、道長と天皇の形を(授業)するんならば、天皇一族という連綿とした皇帝一族の流れと、その時々の権力を握った平氏がいたり藤原がいたりするということの理解を教師のほうがまず持っていなければ駄目ですね。
これを授業するかどうかはまた別ですよ。
藤原道長、いわば「月さえも欠けない」と豪語した人間でさえ、自分の娘を天皇家に嫁す、嫁に出す、そこで終わったんだ。
臣下で終わったんだということが日本の歴史の骨格なわけです。
ずっと貫かれている問題、テーマなんです。
それは中国の歴史と日本の歴史との比較でもそうです。
アメリカと日本の歴史の比較でもそうです。
アメリカ人としゃべっていて日本の皇帝陛下というんでしょうか、天皇が神代の時代から連綿と絶えることなく続いているんだということを話したときに彼らはびっくり仰天するんですね。
次にそういった中での日本の「正史」というもの、歴史というもの、それは今のところ日本書紀と古事記しかないわけですね。
で、日本書紀と古事記はあれは神代の時代だなんて、それはあたりまえですよ。最初の古事記は。
でも日本の「古事記」というのは「神代の時代だ」ということをことわって書いている文章です。
どこの国だって全部神代の物語はあります。
ギリシャ史だってそうです。ローマだってそうです。
それはどこの国だって。
日本だけじゃないです。
そういったことをちゃんとやってきた段階の中で日本の「正史」というのはその二つしかないですから。
そうじゃない形では(つまり正史という位置づけ以外では)日本概史だとか、頼山陽だとかの歴史がありますけれども、そういった日本の歴史に対して基礎的な理解が必要だと私は思っているんですね。
それは日本の子どもたちに日本の教師が教えるんです。
外国人が教えるんじゃないですね。
日本も最もすぐれた、あるいは伝統として続いてきたものをそのことについて賛成であれ反対であれ、ちゃんと事実として教える。
ですから、これは何回も言いますが「⑦と⑩のお父さんは誰ですか」というのは必要なことではあるかも知れませんけども、いま言ったような理解の上でやるとまた、考え方や作り方が違ってくると思います。
なお授業としては,たいしておもしろい授業とは思えません。

Q11 時代を一言でいうのは、どの時代にも適用するか。

向山型歴史で、時代を一言でいうのがあるのですが、あの発問はどの時代にも通用すると思うのですが。

向山氏のA

そんなの分からないよ。やってみてください。
あれを向山型といっていますが、正確に言えば、ああいうものもあったんだよ。
ただもう忘れちゃったけれども、メジャーになっていないけれども、多分そういう形のものをどっかで読んだことがあるんだ。
ただ、ああいった形ですっきりしているのはいいですね。

Q12 全く新しい時代に入った導入の時に『この時代の特徴をひとことで言いなさい』と指示するのでしょうか。

全く新しい時代に入った導入の時に『この時代の特徴をひとことで言いなさい』と指示するのでしょうか。
全く内部情報がなければ難しいように思います。
私は、教科書の流れで授業した後で、この実践を追試しました。

向山氏のA

私は、教科書を読ませます。
全部先まで読んでいきなさいと。
自分で読んで、まとめるわけですよ。
教科書に書いてありますから。
でも、半知半解でよく分かんないわけですよ。
分かったつもりになっても、よく分かんない。
じゃあ、本当に一人一人取り上げてやってみよう。
そこで初めて、いろんなことが、地に着いた授業になってくるわけですから。
(「『再現する学習』で創る向山式社会科授業」向山洋一教育実践原理原則研究会、明治図書、P28)

Q13 歴史の授業を人物や文化遺産で行った場合、評価をどのようにするか。

歴史の授業を精選された人物や文化遺産で行った場合、評価をどのようにしますか。                               
指導要領では、小学校の歴史の授業は、歴史的事項を網羅的に取り上げるのではなく精選された人物や文化遺産を通じて行うことになっています。
向山先生も実践記録集を見ますと、そうした実践をされています。
しかし、評価に市販ワークテストを使う場合、問題が細かすぎるため、確かに教科書にのってはいますが、授業ではふれることができない問題が多く見られます。
自作テストを作ればよいのでしょうが、クラスによって取り上げる内容が違う場合もあるため、どのクラスも使える共通のテストを作ることも難しい気がします。
こうした場合、どうすればよいでしょうか。

向山氏のA

「社会科用語まとめくん」を使うとよい。                
よくわかります。
いい授業をしてこのテストをいい、でも普通の市販テストを使わざるを得ない。
浮き世のしがらみがあって、隣のクラスもやって、その隣のクラスもやる。
うちだけやらないわけにはいかない。
やった以上、30点、40点じゃ話にならない。
そのために作られたのが、「社会科用語まとめくん」です。
ずらっと並べられた中にあったと思いますけども、明治図書から出されている。
それは、問題があって、こちらがわに答えがあります。
これを印刷して、子ども達に配ります。
最初の段階では、その用語を写すだけでいいです。
それは、全体として、学習のまとめになります。
写して見ながらやって行くわけですね。
答え書いてありますから。
次の時には、答が書いてあるところを全部折らしてみたりとか、切り取ってみたりとか、「じゃあこれをやってごらんなさい。」
このような先生がいるために、私どもが必死になって作った「社会科用語まとめくん」です。
これは、あっという間に広まりましたけども、そのすばらしさを信じない方は、全然使ってません。
師尾先生が担当されて、お作りになったものです。
とってもすばらしい内容です。
「社会科用語まとめくん」です。是非ともご覧になって下さい。

Q14 戦争の授業をどのように構想するか。

昨年8月の『社会科教育』で向山先生は、「なぜこうした戦争を始めたのか」「どんな場面でどのような人間なら止めることができたか」を問う授業を行うべきであると書いてみえます。
また、トークラインでは、ロンドン会議後に政府と軍部の2つの権力ができたことを授業すべきであると書いてみえます。
私は昨年度中学2年の生徒とこうした文章をヒントに授業をやり、それぞれの生徒が自分の考えをつくりました。
この授業についてのさらにくわしい構想(授業をやるにあたってのヒント)先の課題についての向山先生自身のお考えをお聞かせ下さい。

向山氏のA

この戦争の問題、こういうシビアな問題では、きわめて重要なことですが、正確に事実を知るということから始まります。
従ってまず、先生方に問います。
俗に15年戦争と言います。
15年間ありました。
一年間一年間、きわめて重要な問題があります。
それを15年分並べて下さい。
ちょっとやってみてください。15年分です。時系列です。いくつずつ並べられるのか。
こういう風に出題されると自分の知識がいかにあやふやで、ないか分かるでしょ。
毎年1こずつ。時系列で15です。
ちやんと並べられなかったら、家に帰って調べて下さい。

そして、次の問題です。
その中から、3つを選んで授業とするならば、どの事件を選ぶのか。
それはなぜなのか。なぜ、その事件を選ぶのか。
これもちやんと出せなければいけません。
これは、一つ一つに対する正確な事実を認識することなしにできません。
例えば、私たちが、欧米人、アメリカ人と話しているときに、心の奥底では、外国人は、日本人は卑怯者だという印象があります。
日本人は卑怯だ。
その卑怯だということが作られたのが、真珠湾攻撃です。パールハーバーです。
「宣戦布告もしないで、日本は戦争に突入した」と。
「日本は何て卑怯な国民なんだ」と言われております。
でも、真珠湾攻撃の日、日本国政府は、前の日に、アメリカの大使館、日本大使館に向かって至急緊急の電報を打っております。
それは、「これから重要な電文を送るから大使舘員は全部待機するように」という、予告電を送っているのです。
何回か打っているんです。予告電を。
その時に現地アメリカにいた日本人は何をしたかというと、誰かがどっかに転勤するからと言って、宴会に出かけてしまいました。
大使舘は空っぽです。
その大使飴が空っぽの中に、アメリカ政府に対する宣戦布告が入ってきました。
夜中じゅう、その間誰も見ておりません。宴会をしているのですから。
そして、翌日、最初に出てきた部官がそれを見つけました。
急いで、書記官を呼びました。
書記官はその日本語を必死になって翻訳する。
『これを翌日の12時までに渡せ。』というふうにその中に命令が書かれていたのですが、翻訳が間に合わない。
間にわないと言うので、現地日本大使舘が、勝手に1時までと変更しました。
そして1時に渡したのです。
その時には、すでに開戦となっていたのです。
そのことのために、日本人はこれからずっと「卑怯な国民だ」と言われ続けます。
と、いうようなことを先生方は子どもたちに教えましたか。
事実を正確に知るということはそういうことです。
正確なことを知識なしに、ムードだけで教えてはいけない。
一つ一つあります。

例えばこういう事件もあります。
「南京大虐殺」です。
戦争中ですからたくさんの人が死んだでしよう。
日本人が暴虐、残虐な非道をしたということも曲げられない事実です。
しかし、最初あそこで40万人の人が殺された。
あるいは国連の裁判の中では、20万人、10万人といろいろ数が出ました。
数が問題でないと言う人がいますが、でも結構それは問題であります。個々の局面の中では。

私は今から5年ぐらい前、広島だと思いますが、向こうの方に行って組合の研修会に講師で招かれました。
戦争について教えてくれと。
戦争は大変シビアな問題ですので、私は講演を最初断ったのですが、実はここからずっと平和教育をやっていると。
戦後30年、40年やってきたと。
少し毛色の変わった人に来ていただきたいということで私は出かけました。
170名という平和教育を熱心にやった先生方がいました。
私は、先生方にしたのと同じ問題を出しました。「15年戦争と俗に言います。15の戦争を全部挙げて下さい。」と。
誰一人として挙げられないんです。
「その中から3つの重要な事件を挙げて下さい。」
これも、誰一人も言えないんです。
「先生方、本当に平和教育を30年も40年もやってきたのですか。」と。
今言った真珠湾攻撃の話もしました。
例えて言えば、日本人が汚名を着せられているこれを、日本人全部が追っていかなければいけないことなのか。
少なくとも日本の子どもたちには、今のような事件もきちんと教えるべきではないか。
それを、誰も教えていないんです。
「何を教えているのですか。」と聞いたんです。
そうすると、そこにいた先生が、「大変率直にしてきました。例えば南京大虐殺。数をたくさん多く言うのが良心的だと思ってきました。」馬鹿を言うなと言うんです。
日本の子どもたちを日本の教師が教えるんです。
外国が教えるならば、日本の残虐・非道を教えるのならば、それは、いろいろな疑問だとか何とかあっても構わないかもしれません。
でも、正確に事実をやらなければ、その中で生きた人々の心だとか、日本人の、前にいた人々の心だとか、正確に伝わらないでしよう。

その事の一つを紹介します。
次の様な新開記事がかつて戦争前に載ったことがあります。
「南京入りまで、100人斬り義争という珍競争を始めた例の片桐部隊の勇士 向井利明、野田少尉は、10日の紫禁城攻略戦のどさくさ に、106対105と言うレコードを作って、10日正午両少尉はさすがに刃こぼれした日本刀を片手に対面した。
 野田一『おい、おれは105だが貴様は。』向井一『おれは106だ。』両少尉一『ハハハ。』」結局、いつまでに、いずれが先に100人斬っ  たか、これは問わず、そして、100人斬り競争をしたのです。」

この中には、鉄兜で全部相手の首を斬り落としたと出てきます。日本刀一本で、100人、片方は105人、片方は106人斬ったと出てきました。
これが実は戦後、問題になりました。
この両方の人は、故郷に帰り、家族と新しい出発をしておりましたが、この新聞記事が問題となり呼び出されました。
そして、この新聞記事を書いたのが、浅見という日本人の新聞記者なのですが、「これは、私はこのようなことはしやぺっていない。」と。
そもそも日本刀一本で100人なんか斬れるわけがない。
そして、その後に次の様に言っているんです。
その時の彼の少尉の上長が、「この向井少尉というのは3つやっています。」と。
むしゃくと言う場所、南京ではございません。
「むしゃくと言う場所で浅見という記者と一度しか会っていない。」
一回だけの取材です。
2番目、その後です。
12月2日、砲弾によって足及び右手に戦傷、銃弾を受け、看護域に15日まで治療を受けていた、入院していた。
12月2日から15日まで入院していたんです。
この事件は10日にあったというんです。
この人は病院を抜け出し、100人斬り競争をしたということになってます。
そして、この向井少尉というのは、連隊の砲兵、砲の指揮官であるから、今言ったような前線基地にはいない。
よって、この少尉が、その戦場に立つと言うことは、物理的にも、今言った事情によっても軍隊の規律から言っても不可能である。
もちろんこの向井少尉は抗告を申し立てました。
で、「私はこんなこと言った覚えがない。どうか、浅見記者にあれはうそだったということのちゃんとした証言をしてくれ。」と。
日本人であるこの浅見記者というのは何をしたのかと言うと、手紙は来ましたけども、「この人間は大変立派な人間である。」ということだけで、これがうそであるということの証言をしませんでした。
それは戦争の真っ最中、起きた直後のことです。
自分自身がきっとまた、大きな罪に問われるからでしよう。
その結果、今だったらこの文章で分かるように、無実の罪であるこの2人は何になったかというと、死刑になるんです。
即日死刑です。無実のことで死刑です。それだけではありません。
それから30年後に。
この100人競争を朝日新聞のほんだ記者が記事に書きます。
その当時、この少尉のお嬢さんたちは幸せな結婚を送っておりました。
突如とした新聞記事です。
このうそであったという、この抗告の言うことについて一切新聞には載せられませんでした。
あたかもそれが本当であったかのような書かれ方をしました。
報道で報じられました。
この少尉のお嬢さんは、離婚をされ、子どもたちは反抗し、そして、この家族たちは、腕が動かなくなると言うそういった病気に取り憑かれます。

このようなことを、先生方は読んで分かるし、100人なんて日本刀一本で斬れるかどうかなんか。
このようなことも重要な事実なんです。
日本人が日本人を殺してしまっているのです。
それも、「正義の仮面」をかぶってです。
わたしたちは、子どもたちに教えるときに、ちやんと研究をして、教材研究をして、本当のことをちやんと言うべきなんです。
残虐行為はあったんでしょう。私はないなんてこと言いません。
でも、その一つ一つの中で、日本の子どもたちに正確に事実を伝え、その上で戦争の残虐さを教えるべきなんです。
それを、これまでの平和教育と称するものは、ほとんど全て、ムードの上にのっかっているわけです。
ただ、単に数だけでいい、そうすれば良心的だ。冗談じやないですよ。
そんなことがあるから、さっき言った真珠湾攻撃一つ、そんなことがちやんとした形の中で子どもたちに伝えられていないんだというふうに思います。

そして、元に戻りますが、このご質問ですけど、「では、この15年戦争の中で、もしか戦争を止められたとするならば、誰が、どの段階で止められたか」という問題が出てきます。
昭和天皇はこの問題について発言をされておりません。
実はその発言されないことには理由がありまして、その前に、軍部についてたしなめたことがあるのですが、それがよくないとお考えになって発言を控えたんでしょう。
そして、当時の政府の中では、内閣の中でも、海軍の軍令部長の中にも、陸軍の参謀総長の中にも、大臣の中にも戦争に反対した人たちがいました。
じゃ、なぜ止められなかったのか。
どこで、誰が、どうすれば止められたのか。
これこそ、次の世代にきちんと教育していくべき事です。
その事こそがちやんと教育する内容なのです。
ところがそのような形で出された戦争の平和教育なんか一点もございません。
全部ムードの上にのっかって、そして自分が大変悪かったなと、日本人が日本人のそのことをだめだと反日教育をすれば、それがあたかも、平和教育であるかの様な錯覚を抱いているのです。

再度、言います。
事実の上に立った、その事実に立脚して、正確なことを子どもたちに教えるべきだというふうに思います。

Q15 戦争の授業をどのように構想するか(その2)。

6年生を担任していて、第二次世界大戦を教えるとき、被爆国としての悲惨な姿、南京大虐殺など加害者としての日本の姿だけを伝えてきました。
向山先生は、戦争の授業をどのようになさっていましたか。
日本の戦争責任について、どうお考えですか。
 

向山氏のA

かつての歴史教育を見てみると、あまりにも情に流され過ぎている。
「真珠湾攻撃(実は宣戦布告の打電をしていた)」一つとってみても、具体的な事実を知らないでいる。
スローガンだけの授業では子どもの力にならない。
「重要なポイントは何か」「どの段階だったら戦争を泊めることが可能だったのか」を教師がしっかりと考え、押さえるべきである。

Q16 宗教の教えを抽出して授業してよいか。

向山先生は、8/1の講演の中で、教育の自的について次のように語られました。
(教育は何のためにするのか)人間らしさを育てるためです。
人間らしく、心を豊かつまり、人間らしく生きるためには教育が不可欠だと言えるのです。
そこで、一つ問題が生じます。欧米では、「人間が人間らしく生きるのにほ宗教が不可欠た」という認識があります。
「人間らしさ」とは何なのかをつきつめると生き方、哲学、宗教という部分につきあたる当たるからです。
ところが、日本では、公教育における宗教教育は法によって禁じられています。
(オウム事件を機に、この規制がいっそう強化されるおそれもあります)
私は、子れぞれの宗教が教える「人間としての生き方」を抽出して授業することは、それが、特定の宗教への入信を示唆しない限り、法律の許す範囲に収まると考えますが、向山先生の考えはいかがですか。

向山氏のA

宗教の教育は、禁止されておりませんよ。
政治の教育も禁止されておりませんよ。
ただし、一つの宗教に入る、一つの党派を支持すると、そのような政治教育、そのような宗教教育それは、当然禁止されております。
日本には、様々な宗教があるわけですから。
大きく分けて、例えば、仏教だとか、キリスト教だとか、イスラム教だとかあるわけですから。
そういった宗教のどこがいいとか、ましてやその中のどの宗派がいいとか、それは、学校教育、公教育ではできないわけですね。
私学なら別ですよ。
私立ならば、その宗教をもとにしてつくった学校というのは、いくらでもございます。
それで、大事なことなんですが、戦後の日本から大変欠けてしまったことに宗教教育がある。
昨日かな、野口先生との話です。
やはりですね宗教ってことが、宗教そのものがもっていた、大変重要な教育力ってのがあるわけですね。
それは、いかなる宗教でもです。
とりわけ宗教が持っている重要な要素として、「罰」という文化じゃなくて、「罪」という文化。
要するに、神様だけが知っている、人をごまかしたって。
友達をごまかしたって、みんなごまかしたって、だけど神様は、知ってるじゃないか。
あるいは、あなただけは、知ってるじゃないか。
自分は、そのことやったことを知っているじゃないか。
そう言った類の教育です。
あるいは、奈良なんかの観音様の、お寺ちょっと忘れましたけども、そこで観音様が、子どもを生んでいるときの母親が、子どものためにどれだけのことをしてくるかっていうのがあります。
十の苦しみっていうんでしょうか、(そういう考え方が)あるんですね。
赤ちゃんが、体の中にいたと言えば、その体の中の赤ちゃんをいとい、出産の時の苦しみもあり、生んだら生んだで、病気になるんだから(手当てをしたり看病)したり、そういったたくさんのことがあるわけです。
そういったことを子どもに教えたわけです。
子どもは、そう言ったことを聞かされているから、自分の母親に対する愛情、感謝とかってことをいつのまにかその深いところで持つようになるわけですね。
そういったことが、皆無に近いわけですから、かつてやはり宗教の中でもっていた、その良さ(不明)すばらしさの、人間の生き方を私は、取り上げていくべきだと思う。
あるいは、学んでいくべきだと思う、というふうに思っております。
私自身、いろんな宗教とほとんど関係ございません。
昔からあるうちの檀家寺に行くだけの人間でございますけども。
ただ、私自身は、ちっちゃいときから仏様っていうんでしょうか、朝、ご飯をあげて、お茶を入れて、水をあげて、ろうそくを立てて、線香を立ててチーンとする。
そして夕方もお水だけ交換してやるってのを私は、ずっとちっちゃい時からやってましたから、40年間やってます。
それは、なにがしか私自身の人間形成に影響を与えていると思います。

Q17  小学校段階における租税教育では、どんな学習が考えられるか。

6年生を対象に税金についての学習をしようと考えています。
4時間で指導するとしたらどんな学習が考えられるでしょうか。
① 税務署等へいって調査活動をおこないそれをまとめて発表会をする。
② 街づくり教育と関連させる。
③ その他。
今のところ①と考えています。
小学校段階における租税教育では、どんな学習が考えられるでしょうか。

向山氏のA

もっとご自身で税のことにたいして学習することをお勧めいたします。
先生の税金に関する考え方をちょっとお聞かせください。
まず、日本でやりましょう。
江戸時代の税制と現在の税制と比べて感想、意見を簡単に述べてください。

(江戸時代と比べて今は消費税等がありますけれども、そういう現金ではなくて年貢の違いでしょうか。うまく答えられません。) 

じゃ知ってないって事だよね。
何にも考えてないって事だよね。
では、アメリカの税制と日本の税制を比べて言ってみてください。

(わかりません。)

じゃあヨーロッパの税制と日本の税制とを比べてみて。

(わかりません。)

じゃあ、ちなみに中国、ロシアにおける税制の一番大きなの問題点は何なのか。

(わかりません。)

江戸時代の税制の中で、たとえば、6公4民だとかひどいときには8公2民だとかというふうに、幕府が6割とる8割とるというふうな形でいわれていました。
6公4民。ひどい、そんなに幕府が持っていっちゃうんだ。
まあ5公5民ぐらいの間でしょうか。
実際持っていくのは3公ぐらいだと。
30%程度位だろうというふうにいわれていました。

今から5、10年前までの日本の税制は最高どのくらいまで持っていったかご存じですか。
92%取ったんですね。
9公1民じゃないんですよ。
9.2公0.8民です。
ですから国税で凄まじいといわれた江戸時代よりかもっとひどかったんですよ。
もちろん高額所得者ですよ。
金持ちから税金を取って当たり前だと。
あるいは多少小気味よいというふうに思う人がいるかもしれません。
でも、それだけ取ってしまうとどういう時代になるかっていいますとね、お金持ちっていうのはみんな外国に逃げちゃうんですよ。
私の知り合いで外国に居住を移したのたくさんいます。
日本に残って日本に税金はらうなんていう人はまじめな人ですよ。
遺産相続にしても他のことにしても1割はらえば残りは自分のものになるなんていう国はいくらでもあるんです。
これだけグローバルな社会になっているわけですから逃げちゃいますよ。
ですから自ずと限界があるんです。どこで線を引くかという。
さっきいったようなことでたくさん逃げていった国の一つがアメリカだったのです。
資産の安い国に財産をアメリカから移してしまう。
それでアメリカがおこなった税制改革っていうのは、所得税をごっそり低くすることだったんですね。
フラットにして標準化して。
70%も80%もとったのを30%一律だとかにして。
でもね、仮に10%としましょう。
10%っていうのは意味があるんです。

昔、古代ローマでも税っていうのは一律10%だったんですね。
10%でも年収が1000万の人は100万払うんです。
年収が50万の人は5万なんですね。
つまり10%でもたくさん取ってる人はたくさん払うわけですよ。
同じフラットでも。10%というのは。
その10%フラットという考え方が人類の中で大きいわけです。
もちろん、最近の社会主義的思想の中で全体をフラット化するために累進課税その他をかけるわけです。
それは、また意味があったことです。
社会全体をフラットにしよう、同じようにしようという。
ただ、そのことによって活力を失ってしまった社会がたくさんあるんですね。
アメリカはそれではダメだっていうことで税金全体を落として、そして今の活気を取り戻してくるわけです。

もう一つヨーロッパ諸国は所得税からとれない。
全体からとれない。
でも所得税は税の一部ですからね。
全体からとれなければ高福祉の国はやっていけないから、それを消費税やその他の所から20%,30%取るわけですよ。
それは全部福祉の予算に出てくるわけです。
ですから、日本が取ってる3%、5%なんていうのは、いうならば消費税とかいう中では、導入についた段階です。
もしか福祉に関する予算がいらないっていうなら話は別ですよ。
それは自分達でで生きていけばいいんだと老後は自分で面倒見ていけばいいんだというならば。
そうじゃなけりゃ、どっかで予算を取らなくちゃいけないわけですから。
それをどうするかっていうことを決めなくちゃいけないわけですね。

ですから、税の問題っていうのはそんなに簡単じゃないんですよ。
で、まあ10%フラットでおこなうだとかそういった形ぐらいであるならば、日本の税制は上から高く取りますけれども、税金払わない人がたくさんいるって事もご存じですよね。
日本の課税基準は世界で一番高いですから。
アメリカやイギリスの倍近く取っていますから。
正確に憶えていませんが、年収が150万程度からアメリカ、イギリス、フランス等がかけるとするならば、日本は300万ぐらいまで無税でしょう。
そういったことがいい社会を作り出すならば話は別なんですよ。
そういったことが不公正であったりあるいはゆがみを生じてしまったり活力をうしなったりする事であるならば、税のあり方を考えていかなくちゃならないわけですね。
国家の基本的戦略の極めて重要で基本的な問題です。
ですから、これから少子・高齢化社会になって介護の金もかかる、老後の金もかかる。
さまざまな生活の資金が必要になる。
そういったことを多くの人々が安定して受け取ったり使っていけるためには、どういったことが必要なのかっていうところから税の収入・徴収の部分と配分の部分が出てくるわけです。

さっきちょっといいました。
社会主義国家、ロシア、中国にしても最大の問題は税金という概念がなくて、税金を徴収するっていう機能がないんです。
ですから市場経済に移ったとしても本来そこで利潤を出せば、そこからきちんとした公正な税金が出ていかなくっちゃいけません。
でも、そういったシステムが機能していませんから、力がある所は隠してしまって出さない。
他の所は一律に割り当てられるだとか、極めて不公正・不安定な状態を生じてくるわけです。
社会主義社会が安定した社会になっていくためには、なお何十年間の年月をかけて、今いったことを辿っていくほかないんです。
そういったことが出るときには、経済活動と裏腹ですから、どこの国でも大混乱がおこるんです。

日本でも第2次世界大戦が終わったとき、関東平野が全部焼け野原になったんですから。
そして東京ににょきにょきとたくさんの闇市ができ、そこでいろんなものの売買がおこなわれ、中にはひどいものが売られ、物々交換がおこなわれ、その中からいくつかのお店とかが再建され、そしていくつかの経済の正常ルートが生まれてくるんです。
ということをどの国でも近代国家になっていくためには通らなくてはならない道なんです。
中国だっていずれそうなっていきますし、ロシアだってそうなんです。
やむをえないんです。
そういった道を通りながら、その中でさまざまな事を学習しながら、やがて近代国家の形を整えていくわけです。

今、日本の場合には高福祉、福祉に対する予算がたくさん必要になってくるわけですから、これが北欧のノルウェーみたいにやるとするならば、間接税を60%ぐらいとらなくっちゃ無理なんです。
60%とることはとてもじゃないけど無理な話で。
それでもそういった福祉のことをやっていくためにはどうしたらいいのか。
そもそも全部介護その他でやっていっていいのか。
それだけが生き甲斐なのか。
生き甲斐は他にあるのか。
生き甲斐があるとするならば、もし60歳を越えた後はどうあるべきなのかいろいろ考えなくっちゃならないんですね。

大事なことなのでもうちょっと。
私は日教組の委員長にならないかと真剣に口説かれたことが2回あるんです。
前の日教組の委員長、田中いちろう、ボスみたいなもんですね。
私はもちろんやらないです。
そんな興味・関心がなかったですし、法則化の方が楽しいのですし。
そこで3つ必要なことがあるといったんです。
1つ目は、職員団体、一定の組織ですから、いい授業をするために組合費を使っていくべきだ。
教師が一番困っていたり一番関心のあることは、いい授業をすることだから。
いい授業するために本当に役に立つような情報を流すというところに組合費を使っていくべきだ。
2つ目は,40~50万の職員団体であるならば、さまざまな経済的メリットが生じるはずなんです。
保険料をもっと安くできるんです。
車を買うときもっと安く買えるんです。
保険の利率ももっと低くできるんです。
さまざまな経済的メリットをすべて追求できるはずなんです。
いろんな形の中で。
それに全力を注ぐべきだと。
そして3つ目にいったのがですね、60歳で退職した職員のネットワークをつくるべきなんだと。
10年前にやめたある先生が保険の外交員をし、ある先生はどこかへ行き、」そういうことではなくて、組織だって仕事がしたい人には仕事をし、そうじゃない人にはそうじゃないことをするというようなネットワークをつくるべきだと。
私の頭には、アメリカにおける退職の教師達の連合体がありまして、なんと退職した教師達が中心となって、日本でいえば力があったときの日教組のようなものでしょう。
全米3000万人を組織しているんですよ。
教師だけじゃあないんですよ。
いろんな人たちです。
3000万の退職者のネットワークというはとてもすごいもので、月に100円で毎月でこんなに分厚い情報誌が送られてくるんですよ。
その中にはボランティアをしたい人はこういう所、教室に行きたい人はこういう所、そして働きたい人はこういう所、医者に行きたいときにはこういう相談所へっていう情報誌がくるんですよ。
それはお互い取ってもいい事じゃないですか。
退職した後、自分のいるところでボランティアをしたりやりたいことをやっていく。
そういう仕組みをつくりネットワークをつくり、今のところそれができるのは日本の教師の中でとりあえず日教組ができる。
それならばお手伝いをしますし、なりましょうというふうに。
で、全体のシステムをどうするのか、それをどこで運営するのか、今いった運営の資金をどこから持ってくるのかということをさまざま構想してつくっていくことが必要になってくるのです。

再度もどしますけれど、税のことを先生がおっしゃるように教えたいならば、先生がご自身で税のことに対して学習することをお勧めいたしますね。

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