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TOSSランドNo: 1243010 更新:2012年12月25日

アコーディオンを演奏する私


完成イメージ

Hanga-akodeon
指導の概要

1題材選び
 アコーディオンは形が複雑で造形物としておもしろい。音楽の好きな女の子に勧めたい題材である。
2 ラフスケッチを描かせる
3下絵の指導
  <1>アコーディオンを描く。
  <2>アコーディオンを演奏する手を描く。
  <3>足をかく。
  <4>顔を描く。
  <5>手足、顔をつないで体を完成する。
4版画板に転写する。
 カーボン紙を使って版画版に転写。
5 墨入れ
 アコーディオンの鍵盤を白。演奏する顔、手を白。それに合わせ周囲を黒くする。
6彫る 
 三角刀を使ってアコーディオンをていねいに彫る。顔、手は体の流れを薄く鉛筆で描かせた後、彫る。
7刷る

解説

1 題材を選ぶ
 版画は基本的に白と黒だけで表現します。したがって、版画にあう題材と、あわない題材があります。私の場合は、たいてい私が題材をいくつか設定し、子どもたちにその中から選ばせています。
 何が題材になるかを一言で言い表すのは難しいのです。
 私は小学生に版画指導する場合は、たいてい自分を主人公にさせます。
 ですから「~する私」という題材となります。
 では、何をさせるかです。基本的には、一人で何かをしているところを題材とします。できれば何かをもっているところがいいですね。その持っている物もアコーディオンのように複雑な形がうまくいきます。サッカーや野球はなかなかいい版画になりません。体の中心のところにアコーディオンとか、釣った魚とか、ピアニカとかいう複雑な形をしたものがあるような構図は失敗がないようです。後は、展覧会などに出かけて目を肥やすことです。
 私は、一年間かけて版画の題材となりそうなものを探しています。こうして見つけてきた題材をいくつか子どもたちに提示します。
 例えば、「流しそうめん」「バーベキュー」「あけびとり」「わらない」という具合にです。また、子どもたちの作品を残しておいて見せるようにしています。このようにして完成した版画のイメージを持たせます。
 選んだら、題材をについての短いお話を描かせます。「とってもおいしかった流しそうめん」「腹一杯食べたバーベキュー」という具合にです。これが、版画を作るときの題材となります。

2 ラフスケッチを描かせる
 版画の指導は下絵が勝負です。しかし、すぐに下絵を描かせるとたいていは失敗します。構図がなっていないからです。そこで、題材が決まったら簡単に構図をかかせます。これをラフスケッチといいます。
 ラフスケッチは小さい紙に描かせます。やりなおしをさせても子どもの負担にならないからです。紙のサイズは、B5を4分の1に折った紙です。
 ラフスケッチは4つ枚程度描かせます。版画になりやすいかどうかは、子どもたちには判断がつきにくいので、教師が、その中からいくつか選んで、最終的には子どもたちに決めさせます。
 子どもによってはラフスケッチの段階でもなかなか大きく書けない子がいます。そういう時は、図のように□で囲み、「囲んだ部分だけを大きく描きなさい」とアドバイスします。こうすれば、大きなラフスケッチが描けます。

Rahu1

3下絵の指導
 下絵は、全体の形を薄く描いてから、部分を詳しく描いていく方法が、一般に行われています。しかし、酒井式では、この逆の方法で描かせます。部分を完成させながら全体を描くのです。
 下絵は、中心となる部分から仕上げます。あけび採りなら、あけびから描きます。あけびを描いたら、それを採ろうとしている手を描きます。それから顔となります。全体をつなぐのは一番最後です。
 酒井式で絵を描かせると、子どもたちが集中するのは、部分を完成させていくからです。あけびならあけびだけ描かせます。そこに、全力を注ぎますからいい絵が描けます。次は、手です。手だけに全力を注ぎます。こうして一つ一つの部分で100点をとらせていきます。ですから、子どもが集中するのです。
 酒井式では、絵を描くときに「かたつむりがはうように描きなさい」と指示します。決して、すらすらとは描かせません。カタツムリがはうようにゆっくり線を描かせることによって、集中した線がうまれます。版画の下絵も、もちろんかたつむりの線で描かせます。

4版画板に転写する。
 カーボン紙を使って版画版に転写します。

5 墨入れ
 版画は、白と黒のバランスが決め手となります。いきなり彫らずに、黒くする部分にうすく墨を入れ全体のバランスを見ます。なお、墨は薄くかけます。墨が濃いと輪郭が消えてしまうので注意が必要です。
 中心となる部分は、白くするのが原則です。その白に合わせ周囲を黒くするようにします。黒の中の白は非常に美しく、主題を伝えやすいからです。
 背景をどうするかというのは非常に難しい問題です。うっかり彫ってしまうと、中心部分がぼやけてしまいます。私の場合は、基本的に黒のままにしています。
 顔を白く彫る場合、目、鼻は、黒の細い線で表現することになる。白の中の細い線は、太マジックで、なぞって太くしておくとミスが少なくなります。
 この作品の場合は、次のようにしました。

6彫る 
 彫るときには、彫りあとを美しく見せる必要があります。でたらめな方向に彫らせると作品が台無しです。私は、えんぴつで彫る方向を薄く欠かせました。

7刷る
 刷りは、私の場合は、教師が行います。インクの濃度調整が難しいからです。子どもには助手をさせます。ばれんを使ってこするところです。


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