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TOSSランドNo: 8294021 更新:2012年12月18日

中学2年生国語「平家物語」6時間計画


1 細分化の原則を使う
「平家物語」は中学校の古典教材の中でもっとも長い教材である。一気に読んでしまうと、「内
容がぜんぜんわからない」と生徒はいう。そこで

① 一時間に進む量を少なくする
② 一時間ごと内容把握のための問題をだす

ことにした。また、内容を把握するだけでなく、深い読み取りができるように

③ 長谷川博之氏の発問を追試し、言葉の検討を促す

ことを行った。全6時間計画である。
一時間目
① 枕草子一斉読
前の時間に勉強した「枕草子 冒頭文」を一斉読みさせる。繰り返し音読させることによって、
すらすら読めるようにさせていく。また暗唱できるようにもさせていく。
② 冒頭文音読

指示1:

今日は平家物語の最初の文の勉強をします。先生の後について読みなさい。

1)追い読み
2)一人読み 2回読んだら座りなさい の指示で読ませる
3)交代読み
4)現代語訳・古文交代読み

指示2:

先生が現代語訳を読みます。みんなはそれに対応した古文を読みなさい。

祇園精舎の鐘の響きは、(祇園精舎の鐘の声、)
すべての物事は無常であることを伝え、(諸行無常の響きあり。)
沙羅双樹の花の姿は、(沙羅双樹の花の色、)
栄える者の必ず滅びゆくことを告げている。(盛者必衰の理をあらはす。)
権力におごりひたっている者の運命は、(おごれる人も久しからず、)
春の夜の夢のようにはかなく、(ただ春の夜の夢のごとし。)
強い人もまたついには消えうせるもので、(たけき者もつひには滅びぬ、)
それはひとえに風に吹き飛ぶ塵のようなものだ。(ひとへに風の前の塵に同じ。)

5)一斉読み2
すらすら読めるようになったところで音読練習をやめる。

発問1:

「たけきものはついには滅びぬ」とはどういう意味ですか。

口頭で発表させる。「強かったものも滅びてしまう」といった意見が出る。

発問2:

そうだね。強いものが負けてしまう、栄えていたものが衰えてしまうというもの、たとえば何がありますか。

まず口頭で言わせる。スポーツ選手の名前や戦国武将の名前などが出る。

指示3:

ではほかにどんなものがあるか、ノートに3つ書いてごらん。

書けた生徒に発表させ板書していく。

説明1:

常に変わらないでいるものはないことを無常と言います。言ってごらん。
例えば、今みんなはここにいるけど、あと200年たったら誰もいなくなってしまう。それが変わらないでいるものはない、無常ということです。平家物語は無常という考え方で書かれています。

指示4:

最後に冒頭文を暗唱します。2行目まで覚えたら A、四行目まで覚えたら AA です。覚えたら名簿に丸を付けにきなさい。

と指示を出す。名簿を教卓の上に置いておき、生徒に取り組ませてく。時間を見ながら授業を
終了する。

二時間目
① 音読練習
「枕草子」「平家物語冒頭文」を音読させる。その後、30秒ほど練習時間を取った後、「平家
物語冒頭文」の指名なし暗唱発表を行う。
次に、冒頭文の後に書いてある「平家物語」の概要の文を列指名で音読させる。
② 発問による内容把握
音読後、簡単な問題を出してノートに答えを書かせ、内容を把握させる。

発問3:

何氏と何氏が戦っていますか。

平氏と源氏

発問4:

どこで戦っていますか。漢字二文字で地名を書き抜きなさい。

屋島

発問5:

では屋島はどこにあるでしょうか。手をあげます。

日本地図を板書し、北海道、東北、などを指しながら屋島がどこにあるか挙手させて確認する。四国にある。

発問6:

このとき、源氏300騎・平家3000艘いたそうです。勝っているのはどちらだと思いますか。

平氏か源氏か挙手させる。

説明2:

源氏です。平氏は源氏に追われて、京都からずっとここまで逃げてきました。

発問7:

この作品の状況を絵にします。
陸と海があります。陸にいるのはどちらですか。源氏だという人、平氏だという人。

黒板に簡単な絵をかく。そのうえで、陸・海にいるのはどちらかをたずねる。
陸が源氏、海上が平氏である。先に「平家3000艘いた」と話しているが、間違える生徒もいる。念のための確認の問題である。

発問8:

船の上に乗っている人がいます。誰ですか。古文から漢字二文字で書き抜きなさい。

「女房」である。

発問9:

扇を立てて、ここを矢で射てみよと言っています。
陸で馬に乗っている人がいます。誰ですか。漢字四文字で書きなさい。

「那須与一」

発問10:

二人の間は40間離れています。今でいうと何メートルですか。

72メートル

説明3:

この教室の窓から~くらいのところまで離れていたんだね。

と言って、具体的にイメージさせる。

説明4:

この矢は当たったでしょうか。読んでいきましょう。

続いて、与一が神頼みをする場面を音読させる。
この時間はすらすら読めるまで練習して授業を終了する。
1)追い読み
2)一人読み
3)交代読み
4)スラスラ音読テスト 指名なし+指名あり+指名なし

指示5:

すらすら音読テストをします。少しでも言い間違えたらアウトです。では挑戦する人どうぞ。

と言って指名なしで発表させてく。
何人か発表した後、まだ立っていない生徒を指名して発表させる。
「間違えてもいいんだよ」「みんな間違えるんだからやってごらん」と声をかけていく。
このような取り組みを通して「間違えるかもしれない」「皆の前で発表する」という緊張に慣れさせていく。最後に、

指示6:

さっき挑戦して間違えた人も、まだ挑戦してない人も、だれでも挑戦できます。どうぞ

と言って時間まで音読テストを行う。間違える生徒が多いほど、教室は盛り上がる。
三時間目
① 音読練習
1)枕草子一斉読
2)平家物語冒頭文一斉読
3)平家物語 前回読んだところまで一斉読
② 発問

与一は大将である義経に矢を射ろと命令されます。矢を射ることは簡単ですか、難しいですか。

難しいという意見が出る。

指示7:

根拠を見つけてノートに書きなさい。できるだけたくさん見つけなさい。

① 神様にお願いをしている
② 強い風が吹いてる
③ 船が揺り上げたり揺り下がったりしている
④ 距離が離れている
⑤ たくさんの人が見ている
などの意見が出る。

説明5:

ではこの矢は当たったでしょうか。読んでいきましょう。

与一が扇を打ち抜く場面を呼んでいく。
1)ゆっくり追い読み
2)追い読み
3)一人読み
4)交代読み
5)順番を変えて交代読み
で読んでいく。

指示8:

すらすら音読テストをします。最初から読んで、何文目まですらすら読めるか、記録を伸ばしていきます。記録を更新するたびに、名簿に印をつけに来ます。

説明6:

教科書の文に印をつけます。全部で11の文があります。

指示9:

最初、「磯打つ波も高かりけり。」の「。」の右側に①と書きなさい。

続けて句点の位置を確認し、番号を書かせていく。

指示10:

では、自分で読んで、記録を更新するごとに名簿に丸をつけに来なさい

教卓に名簿を置いておき、読めたところまで丸をつけさせていく。
すべて読めるようになった生徒には、暗唱するよう指示をする。5
五時間目
① 音読練習
1)枕草子一斉読
2)平家物語冒頭文一斉読
3)平家物語 前回読んだところまで一斉読
② 発問

矢は扇に当たりましたか、当たりませんでしたか。

当たった

指示11:

では問題を出します。ノートを出しなさい。

説明7:

扇に矢が当たった後、扇はどこに移動しましたか考えます。
最初、扇は竿の先についていました。矢が当たった後、どこかに移動します。

板書 竿の先



それぞれ漢字 1 文字です。ノートに書いてごらん。

竿の先→空→海

指示12:

では続きを読んでいきましょう。

③ 音読
平家の男が踊りを踊るが、義経の命令で与一が男を射殺す場面を音読する
1)ゆっくり追い読み
2)追い読み
3)一人読み
4)交代読み
5)順番を変えて交代読み
6)すらすら音読テスト
前回同様、何文目まですらすら音読できるか挑戦させる。繰り返し読ませることで音読の力が
ついていく。6
六時間目
① 音読
1)枕草子一斉読
2)平家物語冒頭文一斉読
3)平家物語 前回読んだところまで一斉読
② 発問

発問11:

船の上に男が出てきました。9 文字でノートに書いてごらん

年五十ばかりなる男

発問12:

与一が扇を見事に射たことに感動して踊りを踊ったんだね。でも与一はこの人も射てしまいます。誰の命令で射たのですか。6文字で書いてごらん。

伊勢三郎義盛

発問13:

伊勢三郎義盛に命令したのは誰でしたか。3文字で書いてごらん。源のなになにが命令したんだ。

頼朝と義経に分かれた。挙手させて確認する。

説明8:

これは義経です。弟のほうです。

発問14:

「射た」とはどちら側の会話ですか。

説明9:

そう。源氏側です。理由が言える人。

発問15:

自分たちの味方が打たれたのに「よく射た!」という人はいないでしょう。
では、「情けなし」はどちら側の会話ですか。ノートに書きなさい。

時間をとって意見・理由を書かせ、その後発表させる。
意見が分かれた場合は討論を行う。
「者」「人」、「も」という言葉に着目して意見が言えるとよい。
最後に授業のまとめを書かせて終了する。
参考:向山型国語教え方教室 長谷川博之氏の講座


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