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TOSSランドNo: 9314715 更新:2012年12月16日

電気の通る道を考える


向山実践完全追試   

 3年「豆電球」  第 6 時   電気の通る道を考える 


                                               2002年10月26日更新 
                                               TOSS長崎 善能寺 正美                   

第1時・第2時・第3時・第4時・第5時・第6時・第7時・第8時・第9時

 

第1時・第2時 「豆電球・導線1本・乾電池」の3つだけを使った実験(自由試行)
第3時     「豆電球・導線2本・乾電池」をつないであかりをつける(自由試行)
第4時     つかないつなぎ方          
第5時     長いエナメル線・ソケットであかりをつける
          ※実験セットにある「イライラ棒」づくり(総合的な学習の時間 2時間)
第6時     電気の通る道を考える
第7時     いろいろなものをつないであかりをつける
第8時     あかりがつくもの、つかないものを分ける
第9時    テスト   

平成13年度 第16回研究授業指導案 諫早市立御館山小学校
    電気の通る道を考える
                                             

2001年12月11日(火) 3校時
                                             指導者   善能寺 正美
 
本時の展開
 
 ◆子どもは「ぶつかる」イメージを持っている。
 
 前時(第5時)終了後の子どものカードは次の通りである。

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電池の+極-極から電気が流れてきてぶつかるイメージで書かれている図が多い。
 参観してくださったK先生が指摘してくださった。
 この電流の流れる向きについては4年生であつかうのが妥当であろう。向山洋一氏の実践では、発光ダイオ
ードを使って「一方通行」なのだということを事実として見せているものがあった。
 両方から来てぶつかるのなら発光ダイオードでもいいはずである。
 しかし、発光ダイオードは+と-を逆につなぐと光らない。
 
 ◆子どもは豆電球の内部に目が行っていない
 
 子どもの図を見ると、豆電球の中に目が行っていない。
 Aさんが詳しくフィラメントのあたりを書いていたり、Mさんが豆電球の中をきれいに一つの輪として電気の流れ
を書いている以外は、ほとんどが豆電球の中には目が行っていないのである。
 
 
  問題は、この部分をどう指導するかということである。
 言葉で教えてしまえばそれですむ。
 図を書いて「こうですよ」と説明すれば良いのである。もちろん、このような教え方をする場合もある。
  しかし、私は、今回は、この部分については、私からは教えないで子どもに見つけさせようとしているのである。
  さて、これまでは、向山洋一氏の2年生での授業記録をもとに授業を進めてきた。
 テープ起こしがしてあるので、授業のようすがよく分かるのである。
 ところが、この時間の授業に関する記録がない。
 指導案と、授業後の考察しかないのである。
 この時間に問題となったことが、次の時間にずれ込んでいるので、どのようなことが問題になったかは想像で
きるが、この時間をどのように授業したのかはわからない。
 したがって、今回は、自分で考えたベストの方法でやるしかないことになる。
 
  
 ★1                  2本の導線で豆電球をつけさせる。
 
 今からやる学習について、全員で共通の体験をし、共通の土俵を作らなければならない。
   
 ★2                  電気の通る道を図示させる。
  
 1の学習活動があるからこそ可能である。
 この段階では、ノートに書いて持ってこさせ、黒板に書かせて、説明させるようにするとよい。この場合、教師は椅子に腰掛け、子どもの目の高さで話を聞くべきだろう。
  
 ★3                 他の人の図と比較検討する。
  
 黒板に書いた子には、その図の説明をさせる。
 他の子はそれを聞く。
 おそらく、この段階では、豆電球の中までは目が行っていないはずである。
 ここで、点数をつけようと考えている。向山式要約指導と同じ方法である。
 子どもの現在の考えを出させ、評定をする。
 「これではいけない」と思わせて、最後には100点でしめくくる。
 これも一つの方法である。
 豆電球の内部に線として入り込んでいなければ50点である。
 ただし、豆電球のへそ(下)のところと、側面に導線がつながっていることが条件である。
 あるいは、「第4時『つかないつなぎ方』(第14回研究授業)」で取り上げた、ショート(電気の流れすぎ)したつ
なぎかたや、途中で切れたもの(電気は止まる)のどちらかにあてはまるものは0点をつける。
 向山洋一氏の実践は、ここの所まで見通していたとは驚きである。
 私の新発見ではないかと思う。
 
 ★4                 豆電球の中をどう通るのか図示する。
  
 さて、ここからが問題である。
 ここまでは、子どもの考えを出させて、現時点ではまるで話にならないということを子どもに知らせたわけである。
 最初に豆電球にあかりを付け、ノートに書き、発表したり聞いたりした。
 ここから念頭思考だけに入っていくと、どうしても、単調でつまらなくなる。
 なんとか変化をつけ、退屈しないようにしなければならない。
 
 ①ノートに四角を二つ書かせる。
   一つは豆電球を横から見た図を書く。
  もう一つは、豆電球を上から見た図である。
  ガラス越しに見える豆電球の内部について観察させる。
  この際、乾電池やソケットを使って豆電球にあかりをつけたり消したりしながらじっくり観察させるようにする。

 ②電気の通る道を赤鉛筆で書くようにして、ノートに図を書いたら、先生のところに教えに来るようにさせる。

 ③教師は椅子に腰掛けて子どもの話を個別に聞き、子どもに板書するように指示をする。
   この場合、いつも算数でやっているように、黒板を8つに分けて書かせても良かろう。

 ④黒板に書いた子に説明をさせる。

 ⑤説明を聞いて、思ったことや、考えたことを発表しあう。
   (「発表」であるから、反対意見その他は含めない)

 ⑥おかしいのをつぶさせ、選択肢を2つにしぼってから、再度、個別に実験をさせ、発見したことを先生に教えに来させる。
   この時に、いかに熱心に実験をしているかが授業のポイントとなる。

 ⑦ 全体の前で、前に出て発表させる。
   出番を待つ子は、黒板の前に並んで座っておく。

 ⑧頃合いを見計らって、

発問1:

こうしたら一発でわかるという実験方法はありませんか?

と問う。

 ⑨方法は子どもに口頭で言わせる。
   次の方法が出ても出なくても、やってみせる。

 ⑩乾電池1個で豆電球をつけてみせる。
   →数個の直列つなぎの乾電池につないでフィラメントを切る。
   →乾電池1個でつけようとしてもつかない。

 ⑪学習の感想をノートに書かせて発表させる。
   なお、切れたフィラメントの写真などはホームページ上にアップロードしている。

切れたフィラメント 

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分解した豆電球

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フィラメント  

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分解した豆電球を光らせる

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授業後

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写真は、板書されたつなぎ方を採点しているところである。
 M本さんのつなぎ方だけが豆電球の中まで電気が入っていっているので60点を付けた。
 他は、豆電球の中まで入っていないので50点である。
 しかし、後で気づいた。
 豆電球のへそと側面につながっていない物は0点である。
 あとで修正して点数をつけた。

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豆電球の内部をよく観察して書くようにさせると、上のように子どもは書いた。
 最初は、「電気がぶつかる」というような言葉は書いていなかったが、
「一番大事な言葉だけズバリ書いてください。例えば『ぶつかる』とか。」
というような指示をして書き加えさせた。

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これらのどれに賛成かを聞いた。
 その後、豆電球の内部に関して3つに仲間わけをした。
 Y辺説・K玉説・M本説である。
 Y辺君の板書は電気の通り道が切れているが、「見えていないだけで、本当は通っているんだね」というフォーローをした。
 
 明らかにおかしいつなぎ方(K玉説はショートしている)を消去して、2択にした。
 
  全体的に、面白い予想も出てきたが、子どもたちからの活発な指名無し発表は無い。
 VTRを見てみると、イメージしていた自分の授業とはほど遠い物である。
 
 Y辺説、M本説。圧倒的にM本説の支持者が多い。

 逆転現象は起こらない。絶望的である。
 
 驚いた。
 Y君が豆電球のガラスを割って内部を調べていたのだ。
 知的好奇心のかたまりなのである。
 
 事前に写しておいたフィラメントの写真をテレビに写して見せた。

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 ホームページのコンテンツとしてあるものである。

 この他に、「衝突説」が動画で見られるサイトも作ってみている。

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画像 豆電球の中の電気の流れ
  http://www.fsinet.or.jp/~m-zen/kodomo/mamedenkyu/mame1007.html


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