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TOSSランドNo: 2180114 更新:2012年12月16日

「大腸がん」を防ぐためのポイント3  第1時 食の歴史から「大腸がん」の原因を考える。(PDF版)


「大腸がん」を防ぐためのポイント3

-食の歴史から「大腸がん」の原因を考える。- 第1時

                               冨田元久

実践のポイント
食の変化により,衰亡した民族がある。ヒトは,食に合わせて,体のつくりを適応させてきたか
らである。日本人に急激に増えている大腸がんは,食に密接な関係があると言われている。
そこで,日本食の歴史を画像データで提示する。そのデータを足場に日本人の体にあった
食事は,何なのか考えさせる。そして,大腸がんを予防するためには,どんな食事をすればよい
か話し合わせる。

第1時

発問1:

給食で好きな献立は何ですか。
ノートに書きなさい。

列指名をする。

説明1:

日本に昔から伝わる料理を「日本食」と言います。

発問2:

ノートに書いた献立は,「日本食」ですか。
「日本食」だと思う人は,手を挙げなさい。

挙手させる。

説明2:

世界の国々にも昔から伝わる料理があります。

トンガの地図を提示する。

説明3:

トンガに昔から伝わる料理は,いもやヤシの実,魚等を使った料 理でした。
1982年3月,すさまじい嵐(ハリケーン)がトンガを襲いました。

芋畑やヤシの木がめちゃめちゃになり,食糧が不足しました。
そこで,海外からパンや肉などの様々な食料が届きました。

そのうち,昔から伝わるトンガ食は,誰も食べなくなってしまいました。

その結果,糖尿病,高血圧などの病気が増えて健康な国トンガは,
病気の国トンガとなってしまいました。

タヒチの地図を提示する。

説明4:

探検家キャプテンクックの記録では,
170年前頃,ポリネシアには立派な体をした,
驚くほど健康な民族がいました。

ところが,その民族は今はいません。
200年前,タヒチには,二千万人も住んでいました。

でも,今では一万人になってしまいました。
それは,肉,白パン,白砂糖,コーヒーなど別の国の食べ物を多くとるようになり,
病気で死ぬ人が急激に増えたからです。

発問3:

日本人は,大丈夫だと思いますか。

挙手させる。

発問4:

昔の日本人は,何を食べていたと思いますか。
ノートに書きなさい。

列指名。
各時代の食事をHPで提示する。
(縄文時代から江戸時代まで)

ワークシート「昔の日本人の食事」を配布する。

発問5:

日本人は,大丈夫だと思いますか。ノートに理由も書きなさい。

挙手させる。簡単に理由を述べさせる。
「死亡率の推移」のグラフを提示する。

説明5:

昔は少なかった病気で,急にえている病気があります。
どれで がん患者数すか。
スクリーンを指さしなさい。「悪性新生物」と書いてあります。
「がん」のことです。

「がん患者数」のグラフを提示する。

説明6:

がんの中でも急激に増えているのが大腸がんです。
2015年には,女性は,第1位,男性も第3位の死亡原因になると
予想されています。

発問6:

大腸は体のどこにあると思いますか?
自分の体を触ってご覧なさい。

「大腸の画像」を提示する。

説明7:

口から入った食べ物は,口でかみ砕かれ,胃袋に入ります。
そこで更に細かく,細かくなります。

その後,小腸に入ります。
そこでは,栄養が吸収されます。

その後,食べ物が行く場所が,「大腸」です。
更に栄養や水分が吸収され,そのかすが「うんち」として体の外に出ます。

発問7:

大腸がんが増えている原因は,ある食べ物だと言われています。
ノートに理由も書きなさい。
(間)漢字一文字です。

列指名後,他に考えがある児童に発言させる。
食生活とがん「国立がんセンター」のHPの文を提示する。

説明8:

肉を食べてきたのは,寒い地方に住む人類でした。
寒いので植物は,ほとんど育ちません。
そこで,狩りをして動物を捕り,肉を食べていたのです。

しかし,肉はお腹の中で腐ります。腐らせるのは,悪い微生物(バイキンマン)です。
悪い微生物は,肉が大好きです。肉があるとどんどんどんどん増えます。
そして,肉を食べて毒を出します。
その毒ががんを作る元になるのです。

腐った肉を早く体の外に出さなければなりません。
そこで,肉を食べてきた人類の腸は,何万年,何十万年の間に短くなりました。

一方,植物を中心に食べてきた人類の腸は,何万年,何十万年の間に長くなりました。

それは,植物を消化するのに時間がかかるからです。
これは,人間だけではありません。
牛や羊など草を食べる動物の腸は,長く,
肉を食べるライオンなどの動物の腸は短いのです。

発問8:

日本人の腸は,長いと思いますか,短いと思いますか。

挙手させる。簡単に理由を述べさせる。

説明9:

正解は,「長い」です。
欧米人の腸の長さは,およそ1m,日本人の腸は,1.5mです。
よく日本人は,胴が長く,足が短いと言われるのはそのためです。

発問9:

腸の長い日本人が,肉を食べ過ぎるとどうなりますか。

列指名後,他に考えがある児童に発言させる。
「大腸の画像」を提示する。

説明10:

肉が腐って悪い微生物がどんどん増えます。
悪い微生物は,肉を食べ,毒を出します。
早く外へ出さなくちゃいけない。
でも,日本人の腸は,長い。
なかなか毒が外に出ない。
大腸で毒が体に吸収され,全身へ行きます。

発問10:

大腸がんを防ぐためにはどうすればいいですか。
ノートに書きなさい。

列指名後,他に考えがある児童発言させる。

3つ考えられます。
(1) 食べない。(食べ過ぎない)
(2) ためない。(不溶性食物繊維をたくさんとる。運動。)
(3) よい微生物を増やす。(みそなど微生物食品をとる。)

「国立がんセンター」のHPを紹介する。

発問11:

日本人の体にあった,昔から伝わる日本食を見直さなければなりません。
では,日本食になくてはならない食べ物は,何ですか。

列指名後,他に考えがある児童に発言させる。

発問12:

この中で1つ選ぶとすれば何ですか。

簡単に討論する。

説明11:

次の時間では,日本食の給食の献立を考えます。

指示1:

今日の授業の感想を書きなさい。

数名に発表させる。

◆実践の反省◆-第1時-

1「トンガ」「タヒチ」のエピソードでは、
 実際の料理の写真があれば効果的であった。
 教材作りでは、素材集めが大変である。

2  発問「日本人は、大丈夫だと思いますか」で4,5人が「大丈夫」と答えた。 しかし、よく聞いてみると、「自分の家では~」という理由であった。

3「大腸」の画像は、4年生には、分かりづらかったかもしれない。
  理科で人体の学習をするのは、6年生だからである。
  もう少し、分かりやすい画像が欲しい。
4  発問「大腸がんを防ぐにはどうすればよいか」に対して、
  次のような考えが発表された。
(1) 野菜を多くとる。
(2) 肉をなるべく食べない。(食べ過ぎない)
(3) 外国から肉をとりよせない。
(4) 昔の食事
(5) ビタミンCなどの栄養

5 発問 「日本食になくてはならない食べ物は、何ですか」に対して、
 次のような考えが発表された。
(1) ぶた肉…0人 (2) 米…11人 (3) 野菜…12人 (4) みそ汁…1人
(5) 肉…1人 (6) わさび…2人 (7) 納豆…0人 (8) 魚…3人
「なくてはならない」ということがよく理解できていない子ども
(わさび)がいたようなので、
 「この食べ物だけでも生きていけるというものです。」と付け加えた。
発問の意味合いが変わってしまったかもしれない。

6  献立作りでは、学校の栄養士さんの協力をえた。
 12月の献立に取り入れてもらえることになった。
 なお、その日は、クラスの親子活動として一緒に給食を試食することに
 なっている。

7 子どもの感想である。
(1) 弥生時代から米が食べられているなんてびっくりしました。
(2) 体にわるい食べ物が肉だとはじめてわかりました。
 だからお母さんは「肉を食べたら野さいは何倍か食べなさい」といって
 いたんだと思いました。
(3) 日本人はきけんである。そのうち先生が最初に見せた国のようになってしまう。
(4) 肉が大好きなのに、日本人の体にはあわないと聞いて少しショックだったけれ  ど、野菜が好きなのでほっとしました。


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