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TOSSランドNo: 1270041 更新:2012年12月15日

福祉の心を育てる道徳授業


福祉の心を育てる道徳授業 レーナ・マリア物語  授業記録

準備物  [レーナ・マリア物語」レーナ・マリア 遠藤町子 著  金の星社
      「マイライフ」 レーナ・マリア著 いのちのことば社   CD「アメイジング グレイス」 ライフ企画

説明1:

この音楽を聴いてください。これは、レーナマリアさんという方が歌っています。

CD「アメージング・グレイス」の5曲目、「アメージング・グレイス」を1コーラス程度流す。

指示1:

この音楽を聴いた感想を書いてください。

せつない感じの曲。とてもきれいな歌声。ちょっとさびしい感じがする。 
「マイライフ」の表紙の写真を提示する。

指示2:

この写真は、この曲を歌っているレーナ・マリアさんです。何か気付くことはありませんか。

あ、腕がない。足も片方しかない。

指示3:

そうですね。今からレーナ・マリアさんの物語を読みます。よく聞いてください。

資料1を配付し、教師が読む。

資料1
「先生、もうすぐ赤ちゃんが生まれます。」
あわてて病院に駆けつける夫婦がいました。お父さんは、お母さんのおなかをゆっくりとさすっています。
「元気な赤ちゃんで生まれてきてね。」と優しくささやきかけました。すると、不思議なことにおなかの赤ちゃんも返事をしたかのように、ぴくぴく動きました。
 お産はとても大変でした。お母さんはなかなか部屋から出てきません。お父さんはもう気が気ではありません。
 もう何時間もが過ぎました。
 やがて、「おぎゃあ、おぎゃあ」と元気な赤ちゃんの声が聞こえてきました。
「やったあ。」お父さんは飛び上がって喜びました。
「早く赤ちゃんの顔が見たい。」そう思っていましたが、お医者さんはなかなか赤ちゃんに会わせてくれません。「いったいどうしたんだろう。」2人は不思議に思いました。
「先生、早く赤ちゃんに会わせてください。」
「いいですか、お父さん、お母さん、よく聞いてください。」先生は真剣な顔で、次のように言いました。
「実は、生まれた赤ちゃんは普通の体ではないのです。両腕がありません。片足も、半分しかありません。」
「え、何ですって。」父親は言葉を失いました。
「原因は全く分かりません。」と、お医者さんは言葉を続けました。「どうですか、体の不自由な人の入る病院に入れましょうか。」
お医者さんの言葉に、お父さんは首を横に振りました。「この子に必要なのは家族です。この子を家に連れて帰ります。」
 これがレーナさんの生まれたときの話です。
 両腕がないと、水を飲むのでさえ、大変苦労してしまいます。テーブルの上のコップを口にくわえて飲むのですが、くわえそこなって何度も水をこぼしてしまいました。
 ある時、レーナさん達親子は、レストランで食事をしていました。レーナさんが水を飲もうとしたとき、誤ってテーブルから落としてしまいました。がんばって何とか水を飲もうとしています。しかし、両親はいっさい手を貸しません。ついに、割れたコップで口を切ってしまいました。それを見ていたある男の人が「あなた達はなんて冷たい親なんですか。体の不自由な子どもがこれほど苦労しているのに、手を貸さないなんて、鬼のような親だ。」と2人を怒鳴りつけました。
 2歳になり、短い足の方に義足をつけることになりました。義足をつけると、短い足に体重がかかり、とても痛くなってしまいます。義足の足は曲げることできず、まして両腕がないので、物につかまることもできません。ですから一人で立ち上がるのは、とても大変でした。公園で遊んでいるときに転んでも、いっさい手を貸しません。どんなときにも「何て冷たい親だ。」と言われることがたびたびありました。しかし、両親はいっさい手を貸しませんでした。

発問1:

両親は、「冷たい親」と言われても手を貸さなかったのは、なぜですか。

自分の力でやらせたいから。 手助けばかりしていると、一人でできなくなってしまうから。 がんばってほしいから。

資料2を配布し、教師が読む。

資料2

 2人は、レーナを普通のこと同じように育て上げ、鍛えていったのです。すぐに手を貸してしまうと、甘えた子になってしまうと考えたのです。
 しばらくして、体を鍛えるのに水泳がいいというので、水泳教室に通うことになりました。両親はレーナさんを水着姿にするのをためらいました。それは、町のデパートなどにレーナさんを連れていくと、町の人たちはレーナさんを変な物を見るような目でじろじろ見るからでした。
 水泳教室の初日に、レーナさんは先生から紹介されました。
「今度皆さんと一緒に練習することになったレーナ・マリアさんです。レーナさんは見ての通り、身体に障害があります。でも、皆さん仲良くしてくださいね。」
 みんなはひそひそ話をはじめました。「あの子、両腕がないわ。」「水泳なんてできるのかしら。」と、みんな興味本位でレーナさんの体をじろじろ見ています。
「なんだか気持ち悪いわ。」「嫌だあ、あんな人といっしょにプールにはいるなんて気持ち悪いわ。」と陰口を言います。
「あなたって変な体ね。」「そんな体でよく水泳教室に来たわね。」と直接悪口を言う子もいました。

発問2:

悪口を言われたとき、レーナさんはどんな気もちだったでしょうか。

かなしい。 水泳なんてするのは嫌だ。 どうして、そんな悪口を言うの。 他の人がうらやましい。 これから先が不安だ。

資料3を配布し、教師が読む。「えー」と子どもたちから驚きの声があがる。こんなに悪口を言われても気にしないレーナさんの生き方に、驚いたようだ。

資料3

 その様子を見ていた両親は、とても心を痛めました。「レーナ、嫌なら止めてもいいのよ。」そう母親が言うと、
「みんなが私のことを見て、なんだか有名人になったみたい。」水泳って、とっても楽しいわ。」と、回りの悪口など全く気にしていないようでした。それを聞いて、母親は安心しました。
 16歳の誕生日に、みんなでパーティーを開きました。「レーナ、お誕生日おめでとう。」みんな口ぐちにお祝いを言ってくれます。そして、プレゼントをくれました。「うわー。ありがとう。素敵なネックレスね。」「この本、とても読みたかったの。ありがとう。」
 ところがある子がくれたプレゼントは、なんと指輪でした。レーナは、両腕がないのです。
「あなた、何やっているの。レーナは腕がないのよ。」友達の一人は、レーナのために怒りました。
「ごめんなさい。あなたが何でもしてしまうので、普通の人と同じような気がしてしまったの。」プレゼントをくれた友達は、あおい顔をして謝りました。
 レーナはというと「はははは(笑う)」と全く気にせず、大笑いをしていました。それをみて、みなほっとしたのです。レーナは、自分の体のことを全く気にしない子でした。

説明2:

レーナさんは、全く気にしなかったのです。悪口を言う人を全く相手にしませんでした。しかも、じろじろ見られても、「有名になったみたい」とからっとしていました。

資料4を配布し、教師が読む。

資料4
 水泳では、5歳の時から一人で浮くことができるようになり、6歳の時には背泳ぎで25メートル泳ぐことができるようになりました。2~3メートルの所から飛び込むこともできるようになりました。
 そして、18歳の時には世界選手権の代表に選ばれ、50メートルの背泳ぎと自由形で金メダルをとりました。障害者のオリンピックである「パラリンピック」でも出場しました。
 そのほかには、5歳で洋裁を習い、9歳で編み物を、そして13歳ではミシンで洋服がぬえるようになりました。また、作曲や版画、読書、旅行が趣味で、バレーボールも頭だけを使って人と変わりなくすることができます。
 将来は、大型トラックの免許を取り、食料品や衣類、医薬品をたくさん積んで、食糧不足で苦しむアフリカの人たちに届けたいと考えています。
 現在は、歌手として世界中を回り活躍しています。

指示4:

もう一度、レーナさんの曲を聴いてみましょう。そして、この曲を聴きながら、今日学んだレーナさんの生き方を通して、気付いたことや思ったことを書いてください


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