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TOSSランドNo: 9009674 更新:2019年05月14日

【2年生】学級解散に向かう3学期の「めあて達成」指導


2年生36人。ブロンズの3日間初日に「3学期のめあて」を立てさせた。
これはどの学級でも行われていることであろう。
「友だちと仲良くする」「勉強をがんばる」「一日一回発表する」など,子どもが考えるめあてはかわいらしいが具体的でなかったり達成できたかどうかが確認しにくいものが多い。
自分のできないこと,そして誰が見ても価値があることに全員が挑戦し,壁をやぶって進級してほしいと願い,めあてを決めさせるところから指導を行った。

1 めあてを「限定して」決めさせる

指示1:

「逆上がり」「二重跳び」「書き取り会合格」「計算会合格」の中から,自分がまだできていないものをめあてにしなさい。全部できている人は,違うものを考えなさい。

「え~!」「難しい~」という声もあがったが,
「簡単にできることではめあてになりません。自分を成長させるためにたてるのがめあてです。」
と言って選ばせた。
全員のめあてを紙に清書させて,後ろの壁に貼り出した。

説明1:

3学期,全員がこのめあてを達成したら,盛大なパーティーをしましょう。
全員,必ず達成させてあげます。自分の苦手をやっつけて,3年生になろうね。

2 先頭集団の努力を褒めて全体の意識を向上させる

こういうことに燃えるタイプの女の子たちが,まず先陣を切った。
「逆上がり」「二重跳び」を休憩時間のたびに練習していた。私は毎日その練習につきあい,10人ほどがいち早く達成した。

先頭集団の子たちの努力を具体的に毎日語る

先頭集団の子たちがいつ,どこで,どのように,どれくらい練習したかということを毎日帰りの会で話した。

後ろに貼り出しためあての掲示で,達成度を可視化した。

選挙で当選した時のように,めあてが達成できた子の掲示の上に折り紙の花を飾った。
1人飾ると,女の子たちが喜んで花を人数分折ってくれた。
誰かがめあてを達成した日は帰りの会で発表し,拍手とともに花を飾った。
「達成した子」「していない子」を目に見える形で表すことには批判もあるだろう。
しかし,子どもにも私自身にも逃げ道を残さないために,あえて行った。

3 練習をしない子たちの弱さと闘う

次々とめあてを達成し,賞賛される友だちの姿を見て腰を上げた子たちが,2陣目となって達成していった。
3月の頭には,残り10人となった。
のんびりやの子たちもさすがに焦ってきて練習を始めた。このくらいになるとなかなか達成が難しい子たちがいる。
私も毎日マンツーマンで教えた。
3月中旬に,残り3人となった。残ったのはいわゆるやんちゃ君たちではなかった。やんちゃ君たちはすでに合格していた。

学力は高いが片付けが極端にできないM男さん
学力は高いが,字が乱雑で面倒なことからはさりげなく逃げているR男さん
つらいことや苦手なことがあると学校を休むS男さん

M男さんは,目標を二重跳びから逆上がりに変更したいと言ってきた。
これは毅然と突っぱねた。M男さんは1学期にすでに逆上がりができるようになっていたからだ。
M男さんは「え~~~!!!」と情けない声を出しながらも,みんなに励まされて練習を始めた。
練習を始めてみたら熱中して,2日で達成できた。
R男さんとS男さんは,こちらが声をかけないと練習をしない。分かっているくせに,練習をしない。
休憩時間になると私の方をちらちらとみながら,それでも遊びに行く。
S男さんにいたっては,練習しようかと声をかけると泣き出してしまう。
S男さんがいやなことから逃げるのは、保護者さんもとても心配していた。だから、泣いてもわめいても、お父さんが引きずってでも学校に連れて来られていた。
やんちゃ君たちの陰に隠れていたこの2人こそ、私がきちんと向き合わなくてはいけない子だった。
S男さんを呼んで話しをした。

ここはS男さんにとって大事なところ。練習して,精一杯やってできなくて泣くなら,先生も一緒に泣いてやる。
でも,練習もしないで泣いているS男さんの涙はちっともかっこよくない。
君が朝泣きながら学校に来るのも,同じことだよ。ここを超えて,3年生になるんだ。

S男さんの弱さを面と向かって指摘したことが吉とでるか凶とでるか自信はなかったが通じてほしいと願って真剣に話した。
そして,一度だけ2人を呼んで話した。

説明2:

みんな練習を積んで目標を達成した。君たちよりずっと下手だった子も,できるようになった。
君たちが2人残っているのは,力がないからじゃない。練習から逃げているからだ。2人だけできないまま終わってもよいのか。みんなは見ている。練習せずに遊んでいる君たちを見ている。このままではみんなは納得しないだろう。がっかりもするだろう。例え達成できなくても,君たちが精一杯練習した結果なら、みんなは納得するだろう。
先生に無理矢理練習させられるのでは意味が無いから,もう言わない。あとは君たちに任せる。

その日の休憩から,二人は練習するようになった。私とサポーターの先生と,分かれてマンツーマンで練習を見た。
R男さんの二重跳びが先にできた。応援してくれていた子たちが,わあっと歓声をあげた。残りは一人。
本人も焦っただろうが,私も不安と緊張があった。一人だけできずに残ったら・・・・という恐怖もあった。
R男さんから遅れること2日後,たくさんの友だちの応援を受けながら,S男さんはくるっと逆上がりができた。
「きゃーーーーーーーー!!!!!」と,周りの子から大歓声が起こった。S男さんの顔は紅潮していた。
見たことのない顔をしていた。
帰りの会で,大きな拍手とともにS男さんのめあての上に花が飾られた。

説明3:

S男さんがあきらめずにがんばったおかげで,全員がめあてを達成できました。
S男さんは本当によくがんばりました。でも,同じようながんばりと,同じような「できた!」という瞬間が全員にあったと思います。36人分のがんばりと「できた!」が集まったことがすごいのです。

学級解散パーティーは,とても盛り上がった。


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