TOSSランド

コンテンツ登録数
(2017/10/18 現在)

21415
TOSS子どもランド TOSSオリジナル教材 TOSS動画ランド TOSSメディア TOSS-SNS TOSS公式(オフィシャル)サイト
TOSS子どもランド
TOSSランドアーカイブ
TOSSランドNo: 8346557 更新:2017年08月10日

史料の読取から、院政と武士の関係を理解させる


1 史料「力を持った白河上皇」(春日権現験記絵)の読取

発問1:

教科書、68ページ。四角1。「力を持った白河上皇」という絵があります。
この絵を見て、分かったこと、気付いたこと、思ったことをできるだけたくさん箇条書きしなさい。

5分程度時間を取り、作業をさせる。どんなことでも良いので、絵を隅々まで見て、とにかくたくさん書かせるようにする。
なかなか書けない生徒が多い場合は、早く書けている生徒に1つ発表させ、「このようなことで良いのですよ」と告げる。
作業の途中で、「3つ以上書けた人?」と進捗状況を確認すると良い。
また、「5個書けたら中学1年生、8個書けたら中学2年生、10個以上書けたら中学3年生レベルです」と目安を示してやるのも効果的である。

指示1:

一人一つずつ発表していきます。書いたことを全部言われてしまったら、「なくなりました」と言います。

一人一つずつ発表させる。他の人の発表を聞く際、自分と同じ意見が出たらノートにチェックさせ、言われていない意見を発表させるようにする。
また、他の人の意見をメモした生徒を褒めることで、メモを取る習慣を身に付けさせる。
実際の授業では、
「武器を持っている人がいる」「列を作って出迎えている」「僧兵の姿も見える」「奥の方で一人でいる人物の身分が高いのではないか」「同じ服装をしている人が多い」「女の人の姿が見えない」「鶴がいる」
といった意見が出された。

2 もう一歩の突っ込み

生徒が気付かない視点から発問をすることで、より詳しく絵を見させるようにする。
また、「見えること」を踏まえた上で「見えないこと」を問うことで、分析・統合する力を養うようにする。

発問2:

白河上皇はどこにいますか。 → 牛車の中である。

発問3:

上皇は着いた直後ですか、着いてから少し時間が経ったのですか。

 → 着いてから少し時間が経っている。直後ならば、牛車に牛がまだ繋がれているはずである。

発問4:

この後、上皇はどちらへ進んでいくのですか。

 → 絵の奥の方であると考えられる。簾で囲われた部屋があるのが見えるので、そこに移動していくと予想できる。

発問5:

ズラッと並んでいる人たちは、何をしているのですか。

 → 上皇の警護をしている。

発問6:

並んでいる人たちの身分は高いのですか、低いのですか。また、その理由は何ですか。

 → 低い。並んでいる人たちは武士で、武士はもともと身分が低い人たちだったから。冠位十二階の制度では、冠の色で
  身分の違いを表しており、黒は低い位を表すから。

説明1:

上皇は、身分の低い人たちを従えて、行動していたということになりますね。

3 史料と本文の内容とを関連付ける

発問7:

白河天皇は、どのようにして白河上皇になったのですか。教科書から、12字で抜き出しなさい。

 → 「位をゆずって上皇になった」

発問8:

上皇となった後、どのような政治を行いましたか。教科書から、20字で抜き出しなさい。

 → 「摂政や関白の力をおさえて政治を行いました」

発問9:

このような政治を何といいますか。漢字2字でノートに書きなさい。

 → 院政

発問10:

上皇のそばには、なぜ身分の低い人たちがいるのですか。その理由が書いてある一文を抜き出して、ノートに書きなさい。
書けたらノートを持ってきます。

 → 「上皇は、摂政や関白にたよらず、また、身分にとわわれずに武士も家臣にするなど、自由に人材を登用しました。」

発問11:

摂関政治と院政の違いは何ですか。ノートに書きなさい。

 摂関政治は、藤原氏が摂政・関白を独占して行っていたこと、天皇家と藤原氏との外戚関係を基にしていたこと、藤原氏一族に高い位が与えられていたことが特徴である。
 それに対し、院政は、摂政や関白にたよらずに政治を行っていたこと、それにより藤原氏との関係が薄れ、身分にとらわれずに人材を登用できたこと、天皇との主導権争いの中で武士の存在が重要となっていったことなどが特徴であるといえる。
 これらの点について、生徒自身の言葉でまとめられていればよしとする。


0回すごい!ボタンが押されました

コメント

※コメントを書き込むためには、ログインをお願いします。
New TOSSランド