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TOSSランドNo: 7609936 更新:2017年03月09日

「いろは歌」「七夕に思う」で古文学習の基本を教える(2014)


1 「いろは歌」

P131「いろは歌」(一番上のひらがな表記)を音読する。
追い読み、交替読み、一斉読みなどで何度も読む。

一斉読みをしながら、下敷きで一番下の文字から少しずつ隠していって暗唱する。
(向山型暗唱指導を、黒板ではなく教科書でやる。黒板に書く時間がない時には便利な方法。)

発問1:

「いろは歌」にはどんな特徴がありますか。(すべてのひらがなを1回ずつ使って文章にしている。)

発問2:

「いろは歌」の作者は誰ですか。(不明)

P132の出典を読む。

説明1:

学問的には認められていませんが、柿本人麻呂が作者だという説があります。
柿本人麻呂は、百人一首にも歌が入っている、有名な歌人です。
身分の高い役人だったのですが、政治的な争いに巻き込まれて、無実の罪を着せられて刑死したという伝説があります。

指示1:

「いろは歌」を7字ずつ区切って書きなさい。

いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑひもせす

指示2:

一番下の文字を順に読むと、「とかなくてしす」となります。
「とか」は「咎(とが)」=「罪」のことです。
つまり、「咎無くて死す」=「罪が無いのに死ぬ」という意味に解釈できるのです。
このことから、政治的な争いに巻き込まれて死んだ柿本人麻呂が、その恨みを残すために作ったという説が生まれたのです。

松本隆行氏の追試「背番号」(TOSSLAND:4347032)
http://www.tos-land.net/teaching_plan/contents/4507

いろは歌が日本の文化に深く関わっていることを教える。

2 「七夕に思う」 前半

発問3:

「七夕」と聞いて連想することは何ですか。(7月7日、彦星と織り姫、笹飾り、短冊、笹舟など)

発問4:

七夕はいつごろから日本の文化だったのでしょうか。

136ページ13行目の俳句を音読する。

発問5:

誰の俳句ですか。(松尾芭蕉)

発問6:

いつの時代の俳句ですか。(江戸時代)

発問7:

ということは、七夕は江戸時代から始まったのですか。(江戸時代には既にあったが、それ以前は分からない。)

136ページ6行目からの「徒然草」の文章を音読する。

発問8:

何という作品ですか。(徒然草)

発問9:

いつの時代の作品ですか。(鎌倉時代)

発問10:

ということは、七夕は鎌倉時代から始まったのですか。(分からない)

発問11:

確かめるにはどうすればいいですか。(さらに古い作品を調べる。)

136ページ1行目からの説明を音読する。
「七夕の記述は、約千年前の平安時代に書かれた「枕草子」や「源氏物語」にも出てきます。」

発問12:

ということは、七夕は平安時代から始まったのですか。(分からない)

発問13:

確かめるにはどうすればいいですか。(さらに古い作品を調べる。)

135ページ10行目の和歌を音読する。

発問14:

何という和歌集に載っている歌ですか。(万葉集)

発問15:

いつの時代の和歌集ですか。(奈良時代)

発問16:

ということは、七夕は奈良時代から始まったのですか。(分からない)

135ページ4行目から音読する。
「現代のわたしたちが親しんでいる七夕ですが、~日本にいつごろ七夕の行事が伝わってきたのか、はっきりとはわかりません。」

発問17:

七夕の行事が日本に伝わったのはいつごろだと書いてありますか。(はっきりとはわかりません。)

説明2:

七夕の起源については、残念ながらはっきり分かりません。
でも、このように古典作品を調べていくことで、伝統的な文化について知ることができます。

発問18:

なぜ「七夕」と書いて「たなばた」と読むのでしょう。

説明3:

昔の中国には、こんな伝承がありました。

天の川の東側に、天の神様の娘がいました。
織物をするのが仕事で、織り姫と呼ばれていました。
天の川の西側には、働き者の青年がいました。
牛を飼うのが仕事で、牽牛と呼ばれていました。

ある日、二人はお互いに一目ぼれし、結婚します。
しかし、二人で遊んでばかりで、仕事をサボるようになってしまいました。
天の神様は怒って、二人を天の川の西と東に住むように命令します。
けれど、二人が悲しむのを見て、一年に一度だけ会うことを許しました。
その日が、七月七日なのです。

牽牛と織女の伝承を語る。
渡辺大祐氏のコンテンツが参考になる。(TOSSLAND:7880571)
http://www.tos-land.net/teaching_plan/contents/4018

(板書)
【中国】 七月七日の夜(夕)

説明4:

また、日本にはこんな伝承がありました。

昔、川や湖に住む水の神様を村に迎える習慣がありました。
水辺の近くに小屋を建てて、そこに若い女性がこもって機を織るのです。
折り上がった布を神様に捧げて、村の安全を祈るのです。
機を織るための機械を「棚機(たなばた)」と言いました。
そこで機を織る女性は「棚機つ女(たなばたつめ)」と呼ばれました。

(板書)
【日本】 棚機(たなばた)つ女(め)

説明5:

日本の「棚機つ女」の伝承に、中国から入ってきた「七夕(しちせき)」の伝承が合体して、「七夕」を「たなばた」と呼ぶようになったのです。

3 「七夕に思う」 後半

P135の和歌を音読する。

指示3:

音の数を確かめなさい。

彦星と/織女と/今夜逢はむ/天の川門に/波立つなゆめ (五・七・六・七・七)

発問19:

一ヶ所だけ本来の音数と違うところはどこですか。(今夜逢はむ=六)

説明6:

このように五・七・五・七・七の音数で作られた詩を「和歌」と言います。
詩の中で、日本で最も古い形式の一つです。

P136の俳句を音読する。

指示4:

音の数を確かめなさい。

たなばたや/秋をさだむる/夜のはじめ (五・七・五)

説明7:

このように、五・七・五の音数で作られた詩を「俳句」と言います。
室町時代から作られはじめ、江戸時代に完成した詩の形式です。

P136の「徒然草」の文章を音読する。

発問20:

このような文章の形式を何と言いますか。(随筆)

説明8:

随筆というのは、心に浮かんだことや見聞した話などを、思いのままに書き記した文章のことです。
「枕草子」、「徒然草」、「方丈記」が有名です。

「古語」と「現代語」、「文語」と「口語」、「歴史的仮名遣い」と「現代仮名遣い」について、簡単に説明する。

発問21:

136ページの「徒然草」や松尾芭蕉の俳句では、七夕はどの季節のものとされていますか。(秋)

発問22:

なぜ7月が秋なのでしょうか。

136ページの7行目「現代とは暦が違うので…」から音読する。

説明9:

江戸時代まで日本で使われていた昔の暦(=カレンダー)のことを「旧暦」と言います。
旧暦では、1月・2月・3月が「春」、4~6月が「夏」、7~9月が「秋」、10~12月が「冬」でした。
旧暦は今の暦(新暦)と約1ヶ月半ずれているので、今の季節感とは違うのです。

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