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TOSSランドNo: 2713549 更新:2017年03月09日

『故郷』でクライマックス&主題(2013)


1 通読

教科書14ページに及ぶ教材なので、教師が範読する。
冒頭に出てくる「船」や「家」などは、生徒が持つイメージとはかなり違う。
適宜、ワークや資料集の写真を確認しながら範読していく。

発問1:

物語の舞台はどこですか。
国名を書きなさい。(中国)

発問2:

時代はいつですか。
西暦で何年ごろと書きなさい。

ワークの資料に『故郷』が発表された年(1921年)が載っているので、1921年ごろとした。

2 基本情報・場面分け

作品の時代背景を押さえるために、以下の発問に対して、歴史の資料集やワークの解説などを調べさせる。

発問3:

この作品が発表される10年前に中国で起こった大きな出来事は何ですか。(辛亥革命)

発問4:

辛亥革命は、何という王朝が倒れ、何という王朝が成立したのですか。(清→中華民国)

発問5:

辛亥革命は成功だったのですか、失敗だったのですか。(失敗。貧困は解消されなかった。)

魯迅が『故郷』を書くモチーフとなった辛亥革命について、基本情報を押さえておく。

発問6:

登場人物は誰ですか。すべて書きなさい。

・わたし(シュンちゃん)
・母
・ルントウ
・ホンル(わたしの甥)
・ヤンおばさん
・シュイション(ルントウの息子)

発問7:

この中で主役と対役は誰ですか。

・主役=わたし
・対役=ルントウ

発問8:

この話を一言で言うと、どんな話ですか。
ノート1行程度で書きなさい。

・ルントウが変わったことに私が悲しむ話。
・久しぶりに帰った故郷の変化に悲しむ話。

発問9:

全体を4つの場面に分けなさい。

〈1〉最初「厳しい寒さの中を…」~
〈2〉P109・L5「明くる日の朝早く…」~
〈3〉P115・L18「ある寒い日の午後…」~
〈4〉P119・L6「それからまた九日して…」

発問10:

4つの場面それぞれに題名をつけなさい。

〈1〉帰郷
〈2〉思い出
〈3〉再会
〈4〉旅立ちと別れ

3 クライマックス

発問11:

4つの場面を漢字四字で何と言いますか。(起承転結)

発問12:

起承転結の中で一番盛り上がるのはどこですか。(転)

説明1:

「転」のことを「クライマックス」とも言います。
物語が大きく動く場面で、主役が大きく変化する場面でもあります。

発問13:

「転」の中で、主人公が最も大きく変化した瞬間はどこですか。
一文で探してノートに書きなさい。

「旦那様! ……。」
(理由)
・その言葉で、厚い壁が2人を隔ててしまったことに気づいたから。
・それまで親友だと思っていたのに、そうではないと分かり、悲しい気持ちになったから。
・その言葉が原因となって口がきけなくなったから。
・「身震いしたらしかった」は、変化した後で過去のことを振り返っている言い方だから。

「私は身震いしたらしかった。」
(理由)
・2人の間に厚い壁があることをここで悟ったから。
・「旦那様!」の一言を聞いただけでは、変化したとは言えない。
・「旦那様!」の一言は、変化の原因ではあるが、変化した瞬間ではない。

4 主題

発問14:

この作品の主題を書きなさい。
この作品で作者が表現しようとしたこと、あるいは、自分がこの作品から強く感じるメッセージです。

【生徒の主題】
「人生がどんなものでも、それが自分の道である。」
 故郷に帰った主人公は、売り払う我が家の過去の思い出や、変わってしまった友人との再会などを、主に「ルントウ」という対役を通して表している。
 P121・L4~L7までにある主人公の言葉は、それぞれの今までの人生を表していると思う。「ルントウ」は、「打ちひしがれて心が麻痺」してしまった。だから、主人公はショックを受けたのだろうが、変わったのはなにも「ルントウ」だけではない。主人公である「私」も、「むだの積み重ねで魂をすり減らす」、そんな人生を送ってきた。これは、「豆腐屋小町」と呼ばれていた「ヤンおばさん」が変わってしまっているのも、同じようなことだと思う。
 主人公は、そんな自分や周りの人生を受け入れ、P121・L1「自分の道を歩いているとわかった」と言っている。ただ、それが幸せとはいえないものだとも知っているから、「ホンル」と「シュイション」には、別の人生を歩んでもらいたいと言っている。

【生徒の主題】
「(人が変わってしまっても)自分自身の人生は、希望を作って生きることだ。」
 ルントウとの距離は遠くなり、ヤンおばさんはいじ汚くなってしまったけれど、作者は、ホンルとシュイションの友情を感じていて、「家に遊びに来い」というさそいを、自分のおさないときの約束にかさねて、その約束がかなうことなく心が離れてしまった自分達のようにならないでほしいと願っている。
 また、作者は故郷につくまでは変わらぬ故郷に希望を抱いていたし、ルントウに会うまでは、ルントウとの変わらぬ友情に希望を抱いている。「希望は道のようなもので、道は人々が作るものである」ということを最後に言っていることから、作者はずっと希望をもっていて、それがくだかれても、おいのホンルに希望をもっている。
 また、ホンルとシュイションが互いに隔絶することのないように、と言い、その後、私の望むものは手に入りにくい、と言っていることから、「人が長い間相手に対して同じ気持ちを持ち続けることは難しい」ということを言っているのだとも考えられる。

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