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TOSSランドNo: 1709140 更新:2017年02月05日

「静かな 焔」(八木重吉)実践記録


 静かな 焔
 
   八木重吉
 
 各つの 木に
 各つの 影

 木 は
 しずかな ほのお

まず、目を引くのは、表記の仕方である。

必ず意図があるはずだ。

みんなで様々な解釈を考える。

その楽しさを味わえる授業したいと考えた。

指示1:

考えたこと、思ったこと,疑問点を書きなさい。

子どもたちの意見を聞いていると、次の点でイメージが分かれた。

・木が、独立して1本立ってるイメージ。
・木が、たくさん立っているイメージ。

また、以下のような疑問が出た。

・「焔」は、なぜ「炎」と書かないのか。
・「各つ」は、なぜ「一つ」と書かないのか。
・「静」と「焔」、題名は漢字なのに、本文は、ひらがなになっているのは、なぜか。
・言葉と言葉の間に、スペースが空いているのは、なぜか。
・なぜ、題名が「静かな 焔」なのか。
・なぜ、木は、しずかなほのおなのか。

表記に関する疑問が出るのは、予想通りである。

「焔」と「炎」のかき分けについて。
これは、子どもたちの辞書で調べるのは、難しい。
こちらで教えた。
「焔」の元になった字は、「焰」(環境依存文字。?で表示されることがあります)。
「炎」と「焔」では、ともに燃えている火の状態を表すが、
ニュアンスとして、「炎」は、燃え上がる火、「焔」は、少し燃え上がっている火を表すようである。

子どもたちから出た疑問を取り上げて発問し、全体で考えた。

(○○さんから出た疑問、というようにすると、取り上げれた子は嬉しい。)

発問1:

「一つ」を「各つ」と表記しているのは、なぜですか。

「各」は、子どもたちの辞書にも出ている。
「おのおの」という意味がある。
たくさん気があるけれど、その一本一本を強調したい、という意見が出された。

発問2:

 「静」と「焔」、題名と本文で表記が違うのは、なぜですか。

「八木重吉は、意図的に、書き分けています。絶対に理由があります。」
「これは、八木重吉からの挑戦です。」
「自分だけの解釈をつくってごらんなさい。」

子どもたちに呼びかけた。

以下のような意見が出された。

・本文では、より「静か」で「弱い」ことを強調したい。
・1本の木の弱いイメージを強調したい。
・季節の違いを表している。
・本文の木が、まだ幼いことを表している。
(ひらがな→漢字が、時間の経過を表している。)
・木が、成長する可能性があることを表している。
・「木」の字は漢字なので、「木」を目立だせて、強調させている。
・題名の木は複数で、本文の木は、一本であることを表している。

「すごい意見だね。」
「先生には、思いつかなかった。」
「八木重吉に勝った。」

意見を発表した子どもたちを褒めた。

発問3:

何を言いたい詩ですか。

「なぜ、題名が『静かな 焔』なのか」「なぜ、木は、しずかなほのおなのか」という子どもの疑問を加工して、発問した。)

「詩の解釈に正解はありません。」
「これまで考えてきたことをもとに、自分の解釈をもちなさい。」

ノートに書けた子を教師のところに持ってこさせた。
発想を褒め、黒板に書かせていった。

・たくさんあっても、この世で一つしかない。
・一つひとつが、特別であること。
・これから、目標に向かってがんばっていく。
・木には、それぞれ心がある。
・1本1本の木のすごさ。
・木の悲しさ。
・1本の木の中にある生命力。
・孤独であること。
・木には、それぞれよさがある。
・木は、やがて成長する。
・誰でも、成長の可能性がある。
・木の影が、ほのおのように見えた様子。
・木は、ほのおのようだ。
・木は、ほのおのように美しい。
・一つひとつが集まって大きなものになる。
・新しい命が生まれる。
・大きなものは、小さなものが集まってできる。
・小さなが集まると、大きくなれる。

人と違う意見、個性的な意見を発表した子を特に褒めた。

(日記の代わりに、詩の分析・解釈をまとめた作文を書かせた。)


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