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TOSSランドNo: 1216036 更新:2012年12月12日

授業に役立つ体育ゲーム


1.ゲームを授業に取り入れる

 ゲームは子供の心を解放し、楽しい授業づくりに役立つ。
 準備運動、体力づくり、仲間づくり、導入、主運動にと目的によってゲームを取り入れていくと楽しい授業になっていく。
 いきなり主運動に入るのではなく、寒い時であれば準備運動をかねてゲームを行っていけば、一石二鳥である。
 子供は楽しく、しかも体のウオ-ミングアップにもつながる。
 ゲームをたくさん知っていることが、楽しい体育の授業につながっていく。

2.準備運動に役立つゲーム

 授業の始めは、準備運動から入るのが普通である。準備運動を見ていると、四列の縦隊・横隊に並べてラジオ体操をしているのをよく見かける。
 準備運動は、体のウオ-ミングアップを図り、主運動に備えることが主な理由である。
 いつもいつもラジオ体操を行っていたのでは、子供も飽きてしまい意欲がなくなってしまう。
 このような問題を解決するために、次の準備運動を行っている。

 1.楽しい内容にする。
 2.汗をかく程度の運動量を確保する。
 3.主運動に対する基礎技能を身につけさせる。

 楽しい内容にするために、ゲームを必ず入れる。ゲームは子供の活動意欲を高め運動量の確保につながる。
 誰でも参加できる簡単なゲームで、しかも仲間作りができるものが良い。例えば、鬼遊び、ジャンケン遊びなどは子供が喜んで行う教材である。
 準備運動であるから、体のウオ-ミングアップを図ることが大きなねらいになる。
 そのためには、運動量がなければならない。私の場合には、「額に汗が出るくらい動きなさい」と指示して行わせる。
 「足踏み」というゲームがある。寒い時に行うと、短い時間に体が暖まり準備運動として優れた教材である。

① ゲームのあらまし

2人一組になって、相手の足を踏むゲーム。敏捷性を養い、ウオ-ミングアップができる。

② 準備・場所・隊形

 準備  なし
 場所  校庭・体育館
 隊形  自由

③ やり方

 ① 2人一組のペア-作る。
 ② 向かい合って、両手を握る。
 ③ 教師の合図で、相手の足を踏む。踏む足は右足でもよいし、左足でもよい。
 ④ 握った手は離さないようにし、相手の足を踏み、自分の足は踏まれないようにして逃げる。
 ⑤ 30秒間続けたら、終わりの合図をする。回数の多い方を勝ちとする。
 ⑥ 相手の足を強く踏まないで、軽く踏むようにする。
 ⑦ 時間があれば、相手を代えて何回か繰り返して行う。

④ 発展

① グループ対校で、勝敗を争うこともできる。個人のゲ-ムだけでなく、集団のゲームにして行う。

⑤ ワンポイントアドバイス

 ○ 相手を引き寄せたり、フエ イントをかけたりすると踏みやすい。
 ○ 手を離すとけがにつながるので、絶対に離さないようにする。

 子供は何回でも挑戦する。ゲームをしながら楽しくウオ-ムミングアップできる。
 相手の足を踏む、踏まれないように逃げるというゲームが、敏捷性とももに体を暖めていくのである。
 特にこのゲームは、陸上運動の準備運動として適している。足首の動き作りが出来るからである。
 20秒という短い時間で子供の顔は上気し、息を切らせるほどの運動量がある。
 冬でも何回か繰り返せば、汗が出てくるほどである。ラジオ体操をするよりもはるかに効果的である。

3.導入に役立つゲーム

 次に、導入に役立つゲームを紹介する。
 「ジャンケンおんぶ」というゲームがある。足ジャンケンをして、負けたら相手をおんぶして歩く。
 交替で繰り返していくゲームである。単純なゲームであるが、授業の導入として優れている。
 私はいろいろな小学校で飛び込みの授業を行ってきた。
 初対面の子供たちである。最初は緊張し、ぎこちない雰囲気が流れる。
 しかし、「ジャンケンおんぶ」を行うと笑いが起こり、雰囲気は一変する。今までの緊張が消え、明るく伸び伸びとした空気が流れる。
 これは、どこへ行っても同じである。何年生でも同じ現象が起こる。
 ゲームが持つどちらが勝つか分からないという未確定性が、足ジャンケンによってもたらされるからである。
 勝敗の決定によって緊張が和らぐ。しかもゲームは何回も続き、勝ったり負けたりしていく。
 おんぶという行為によって、スキンシップが出来ていく。膚と膚の触れ合いが親近感を高めていく。
 緊張が解け、楽しい雰囲気になっていくのである。

① ゲームのあらまし

2人一組になって、ジャンケンをして負けたら相手をおんぶして歩く。

② 準備・場所・隊形

 準備  なし
 場所  校庭・体育館
 隊形  自由

③ やり方

 ① 2人一組のペア-作る。
 ② 向かい合って、足ジャンケンをする。
 ③ 負けたら相手をおんぶして十歩歩いていく。
 ④ 教師の合図があるまで、ジャンケンを繰り返す。
 ⑤ 相手は、同じ位の体格の子供を選ばせる。
 ⑥ 足ジャンケンは大きく、跳躍をするようにする。

④ 発展

 ① 負けたらおんぶして歩くだけでなく、かけあしで十歩歩くようにさせる。
 ② 合図で相手を代えて行くようにする。多くの子供と触れ合うことにより、仲間作りができる。

⑤ ワンポイントアドバイス

 ○ おんぶをする時、しっかりと背負ってあるくようにする。
 ○ 手を離すとけがにつながるので、絶対に離さないようにする

4.体力作りに役立つゲーム

 得居不二三氏は、柔軟性を高めるゲームとして「つられずつろう」という実践を発表している。
 楽しく柔軟性を高めるなかで、授業の導入にも役だっている。
 体力作りというと同じ動きの繰り返しが多い。動きが単調なので、すぐに飽きてしまう。
 ゲームを取り入れると、楽しく何回でも挑戦していく中で、自然に体力が身についていく。
 勝敗を競う中で、変化が生まれ楽しさが出てくる。
 トレーニングでなく、楽しいゲームを行うことで、必要な体力が出来ていくようにしていく。

① ゲームのあらまし

 相手の動作につられないように、前屈や後屈をしながら、次々と相手を変えていくゲーム

② 準備・場所・隊形

 準備  なし
 場所  どこでも
 隊形  2人組

③ やり方

 ① 2人組を作り、向かい合って立つ。
 ② 図のように、4つのポ-ズを覚える。
 ③ ジャンケンをして勝った人が先攻。
 ④ 掛け声に合わせて、先攻の人は、4つのうち1つのポーズをとる。
 ⑤ 後攻の人は、そのポーズにつられないように、別のポーズをとる。
 ⑥ 相手のポーズをとってしまったら、負けとする。
 ⑦ 相手のポーズにつられなければ、勝ちとする。
 ⑧ 3回戦したら、相手を変えて同じように行う。

④ 発展

 ジャンケンのように、「最初はこれ!」などと言いながら、同じポーズをとらせてから掛け声をかけてやると運動量や面白さが増す。

⑤ ワンポイントアドバイス

体が硬くて、C・Dのようなポーズをとれない子は、Eのように足を上げてもよいことにする。

⑥ 出典「力試し運動」ベースボールマガジン社

「力試し運動」ベースボールマガジン社

5.ゲームの使い方

 得居不二三氏は、次の項目でまとめている。
 追試のできるようにまとめられているので、誰でも実践ができる。

 1.ゲームのあらまし
 2.準備・場所・隊形
 3.やり方
 4.発展
 5.ワンポイントアドバイス
 6.出典

 得居氏は、「相手の動作につられないように、前屈や後屈をしながら、次々と相手を変えていくゲーム」を通して、柔軟性を高めることをねらっている。
 直接前屈や後屈の動き作りを行うよりもジャンケンゲームを行い、勝った人が相手にポーズを指定するゲームにしたほうが、子供は意欲を持って取り組む。
 ゲームに熱中することによって柔軟性も高められていく。
 ここで示された準備・場所・隊形は基本である。学級の実態に応じて変えていって欲しい。
 あるいは発展を参考にして、よりよい動きを作ってほしい。
 やり方も同じである。ここで示してあるのは基本であるので、学級の実態に応じて変えていって、より効果のあるゲームにして欲しい。
 器械運動に役立つゲームであれば、器械運動の動き作りが出来るように工夫していく。
 いきなり跳び箱運動を行うのではなく、ゲームを通して基礎感覚・基礎技能を高めるのである。
 そのあと主運動を行っていけば、準備運動にもなるし、基礎的な力もつく。
 新しい学力観で示されている関心・意欲を高めながら指導していけるのである。
 上に示されているのは一つの例であるので、これらをもとに新しいゲームを作っていって欲しい。
 体育の授業の中にゲームを取り入れ、楽しく学習できる授業作りに挑戦していって欲しい。


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