歌い始めのユニゾン、男女が交代して歌うメロディーなど、随所に、歌いやすい工夫がなされ、生徒がのびのびと表現できる曲である。ラストのオブリガートもすてき。
吸う音が聞こえるくらい、たっぷりと。
そして、付点や十六分音符を、軽くリズミカルに、ノリよく歌う。
例えば、「ゆーめをー」→「ゆっめほー」 「もとーめてええー」→「もとーめてへへー」・・・ここまでやると、大げさでやりすぎですが、イメージとしてはこんなかんじ。以下、同じ歌詞の部分は同様に。
ここのクレシェンドを非常に効果的にするために、歌い始めの「誰もが・・・」はmf。大きすぎないで。
私はこのあと「すばらしい」との間でブレスをしてもいいと思っています。
これをかんじながら歌おう。
「すばらーしい」の「らー」がひとつの頂点。口を開けてクリアな発音で「あ」を発音すること。
「がー」の男声が音が動く部分まで、女性パートはしっかり伸ばしておく。「がーっ」となりがちなので「がーあー」という感じに歌うこと。
口からホースで水をまくように遠くに向かって声を飛ばす。
覚えたら男女分かれて歌う練習をする。 合唱が完成してきた頃にも、また男女一緒に歌う練習をする。メロディーを歌うときと「Uh-」を歌うときの目立ち方の違いを感じる。
「Uh-」は原則として、音が高くなるときはすこし強くすると、めりはりがでる。また、スラーでつないであるフレーズは、必ずひとまとまりとして感じて歌う。
とくに「めー」は演歌のように言葉に感情を込めて歌ってみるのはいかが?
アルトの「Uh-」は目立たなくてよい。でも、「なにかあるな?」と存在がわかるくらい。 2小節ごとにひとまとまりとして、「ウー<ウー<ウー<ウー」とすこしずつ大きくする意識がよい。
好みによっては「ウ」よりも「オ」に近い発音の方がいいかもしれない。お試しあれ。
「なーい」「るー」をしっかり伸ばすことで、次の「誰もが・・・」に盛り上げてつなぐ。
ソプラノパートは全く違うひとつの音楽として練習する。天井近く、上の方をスーッと流れていくイメージで。人数にもよるが、アルトが男声パートに消されてしまわないように、アルトの声も聞こえるバランスで歌おう。
でも、「にー」でもり下がらないで、次の「すばらしい」につながるように盛り上げる意識で。
八分休符でブレスしてもよいから、声をたっぷり出す。特に「すばらしい」の「らー」、「未来が」の「がーあー」、「見える」の「えー」は、口を開けて声をぐぐっと前に出す意識をしないと聞こえない。
逆に言えば、ピアノで合唱を包む感じ。歌で終わりではなく、伴奏は、この「るー」から始まっているのだから。
「ん」がたくさんでてきます。nの発音を鼻に響かせる感覚をぜひつかんでください。それができないと、「じぶうーらしさを」と、だらしなく聞こえてしまい、この曲の雰囲気がこわれます。
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