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TOSSランドNo: 2428254 更新:2016年07月26日

光村中2「アイスプラネット」で「主人公の変容」を教える


基本の展開

物語の場合、以下の展開を基本にしている。
第一時
①「範読」(今回は長いので場面毎に様々に読み方を変えながら音読させた)
②「意味調べ」(ノートに十語ほどリストアップさせ、前に持ってきて見せ、黒板に一つ書いてから調べ始める。時間が来たら、指名無しで一語ずつ発表していく。)
第二時
③「自力分析」【時・所・人・クライマックス・主題】など今まで習ってきた観点を確認した上で、自分でノートに分析を書かせる。
④「発表」それぞれの自力分析を発表させて、メモをノートにまとめさせれば、細々として人物についての解説などはする必要がないくらい、基礎情報は出てくる。(それまでに指導してきた観点にもよる)

その上で、読み取れていないところなどがあれば、こちらから発問の形で深めていくなど、次の展開へと移る。

発問1:

「僕」と「ぐうちゃん」、この話の主役はどちらか。

「主役」とは「物語の中で最も変容する人物」だと定義した上で討論する。(時間がなければ発表のみ)
「主役」を初めて教えるなら「ドラえもんの主役はドラえもんとのび太どちらか」などを練習として討論しても良い。
→【「ドラえもん」を題材に「主役」について教える】http://tos-land.net/teaching_plan/contents/27956
*これをやるとその後、「ぐうちゃんはドラえもんみたいな立場で、僕がのび太くん」という面白い意見も複数クラスで出てきた。

説明1:

この話では、僕はぐうちゃんや同級生とのやりとりを通して、心が大きく変化しています。対してぐうちゃんは「いそうろうを卒業した」という変化はありますが、それは物語内で何かを通過した訳ではなく、きっかけは描かれていません。これらのことから、今回の主役の定義からすれば「僕」が主役だと考えられます。

発問2:

「僕」は最初と最後ではどのように変容したのか。

ノートに「        」→「          」という形で変化を書かせ、持ってこさせ、黒板に書かせる。
多くは「ぐうちゃんが好き」→「ぐうちゃんを尊敬」など、ぐうちゃんとの人間関係の変化にとどまるが、「信じない」→「信じる」など、ぐうちゃんの「ほら話」が「ほら」でないという変化を書く生徒が出てくる。
*一人もいなければ、「まだ誰も出ていません。」など煽って、もう一度考えさせる方法もあり得る。

発問3:

これらの中で、一番人間として大きな変容はどれだと思いますか?

「信じない」→「信じる」は言い換えれば「狭い常識」→「広い世界」を手に入れたと表せる。それは人間として一つの殻をやぶる大きな変革だと言える。そして作者はその「狭い常識」を表現するため、意図的に「ありえねえ」という言葉を多用していると考えられる。ぐうちゃんの「ありえねくないんだよ」という妙な言い方も、ぐうちゃんという人物造形のためとも言えるが、読者に「ありえねえ」という言葉を意識化させるためだとも考えられる。
私の授業では最後は説明でそこを伝えてしまったが、授業の形でできれば更に面白いと思う。

指示1:

主題をノートにまとめなさい。

ノートにまとめた後、発表させる。上記のような授業の後、例えば次のような主題が出た。
「世の中は気がつかないだけで、ありえないようなこともたくさんあり、狭い常識にとらわれてはいけない。」
「人生は広い視野が大切」
「人生は自分の知っている情報が全てじゃない」
「人生は狭い常識で物事を決めつけるのではなく、広い視野をもつことが大切だ。」


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