パスとキャッチの技能が高まると,ゲームを楽しむことができることを体験させる。
そのために,飽きずにできるパス練習を次々と指導する。
指示1:
(2人組で)相手の捕りやすいところに,パスをしなさい。
・女子は下投げで投げる場合が多いが,男子は上投げで投げることがある。
突き指をしやすいので,「へそ下から投げなさい」と指導する。
・相手の胸のあたりに投げると捕りやすい。
発問1:
ボールをキャッチする時の手は,どんな形がいいですか。
・自由に試させる。
・手をパーに開き,親指が垂直になるようにすると捕りやすい。角度は微修正させる。
・迎えるように取ってしまう生徒には捕り出して,次のように個別指導する。
説明1:
ボールを顔に向かってそっと投げる。
・顔に跳んでくるボールを,両手で迎えるようには取れない。
・自然とラグビーのキャッチングを覚えられる。
・ただし,生徒の実態によるので,見極めが必要である。
指示2:
だんだん難しくしていきます。
・パスする人が歩く,キャッチする人が歩く,両方歩く,小走りで,瞬間的にダッシュなど,見本で示しながら難易度を上げていく。
・全てをさせるのではなく,「安全にできるものをグループで選びなさい」と指示する。
・自然とランパス(横に並んで一定方向に走りながらパスをし続ける)のようになるので,そのグループを捕り上げて見本にさせる。
指示3:
今から,前に投げてはいけません。例を示します。
・大雑把に言って,パスした人の足の位置とキャッチした人の足の位置を見る。
・パスした人は,キャッチした人の足の位置よりも後ろに移動する癖を付けさせる。
指示4:
三角パス・円陣パスをします。
(参照)タグラグビーオフィシャルウェブサイト 基本的なルール
http://www.tagrugby-japan.jp/education/05.html
指示5:
レベルアップの方法を教えます。
・ボールが回転しないように投げると捕りやすいです。
・ボールがやや山なりの軌道を描くと捕りやすいです。
・その他にも,捕りやすくなる
・やんちゃな生徒には,スクリューパスやオフロードパスなどを教える。
(省略)
発問2:
ケガはありませんか?困ったことはありませんか?
ケガがないか確認する。あれば,原因を考えさせ,改善する。
例)指が服に引っかかった。→シャツが出ていないか,タグベルトは服の上に装着していたか。ボールを持っている人が回転しなかったか。
取ったときに「タグ!」仲間に「ナイスタグ!」と言えたか聞く。
声をしっかり出していた生徒をほめる。
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