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TOSSランドNo: 9556757 更新:2014年08月16日

御製に見る昭和天皇


説明1:

今上天皇陛下が詠まれた和歌です。

津波 来し 時の岸辺は
 如何なりしと
  見下ろす海は 青く静まる

指示1:

みんなで読みましょう。

発問1:

いつ詠まれた歌でしょうか。(東日本大震災の後)

説明2:

このように、天皇陛下が詠まれた歌や言葉を、御製(ぎょせい)と言います。

指示2:

御製、言ってごらんなさい。

説明3:

昭和天皇が詠まれた歌です。

西ひがし むつみ かはして
 栄ゆかむ 世をこそ祈れ
  年のはじめに

指示3:

みんなで読みましょう。

説明4:

むつみ、とは、仲よくする、という意味です。

発問2:

この歌は、いつ詠まれたのでしょうか。

説明5:

昭和16年、太平洋戦争が勃発しました。

説明6:

昭和20年、日本がポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争は終わりました。

発問3:

「西ひがし~」の歌は、次のA・B・Cのいつ詠まれたと思いますか?

A:昭和16年より前(太平洋戦争前)
B:昭和16年~昭和20年(太平洋戦争中)
C:昭和20年以降(太平洋戦争後)

発問4:

Aだと思う人?
B?
C?

説明7:

見てみましょう。
毎年1月1日に和歌を歌う、歌会始(うたかいはじめ)が催されます。
(以下、和歌の最初5文字だけを読んでいく)

昭和21年歌会始
降り積もる 深雪に耐えて 
  色変えぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ

昭和20年歌会始
風さむき 霜夜の月に 世をいのる 
  ひろまへ きよく 梅かをるなり

昭和19年歌会始
つはものは 舟にとりでに をろがまむ 
  大海の原に 日はのぼるなり

昭和18年歌会始
ゆたかなる みのりつづけと 
  田人らも 神にいのらむ 年をむかへて

説明8:

なかなか出てきませんね。

昭和17年歌会始
峰つづき おほふ むら雲 
  ふく風の はやく はらへと ただいのるなり

昭和16年歌会始
あけがたの 寒き はまべに 
  年おいし あまも 運べり 網のえものを

昭和15年歌会始
西ひがし むつみ かはして 
  栄ゆかむ 世をこそ祈れ 年のはじめに

説明9:

昭和15年の歌会始で詠まれた歌だったのです。

発問5:

ということは、Aですか、Bですか、Cですか。(A)

説明10:

むつみ、とは、仲よくする、という意味です。

発問6:

昭和天皇は、戦争をしたかったと思いますか、したくなかったと思いますか。(したくなかったという意見が多いだろう。)

説明11:

重要事項を天皇の前で決定する会議を、御前会議と言います。

指示4:

御前会議、言ってごらんなさい。

説明12:

太平洋戦争開戦にまつわる御前会議は、8回開催されました。

発問7:

この8回のうち、昭和天皇が発言したのは何回あったと思いますか。

説明13:

昭和天皇の発言は、第6回(昭和16年9月6日)の1回だけなのです。
どんなことを発言したのか、気になりますよね。

四方の海 みな はらからと
 思ふよに
  など波風の たちさはぐらむ

説明14:

昭和天皇は、明治天皇が詠まれた御製を、会議の場で読み上げたのです。

説明15:

はらから、とは、仲間という意味です。

発問8:

昭和天皇は戦争をしたかったと思いますか、したくなかったと思いますか。(したくなかったという意見が多いだろう。)

説明16:

ではなぜ、戦争が開始されたのでしょうか。
昭和天皇ご自身が述べています。

御前会議は全く形式的なもので、天皇は会議の空気を支配する決定権は、ない
(『昭和天皇独白録』より)

説明17:

戦争が終わり、昭和天皇はマッカーサーと会談をしました。
その席で、自身の戦争責任について述べました。

発問9:

昭和天皇は、戦争責任について、どのように述べたと思いますか。

A : 私には 責任は、ない
B : 私にも少しは責任がある
C : 私の責任だが、どうしようも なかった
D : 責任は すべて 私に ある

発問10:

Aだと思う人?
B?
C?
D?

説明18:

昭和天皇自身はこの時のことについて生涯語ることはありませんでした。
しかし、一緒にマッカーサーの処へ行った侍従長が、その時に昭和天皇がおっしゃった言葉を記しています。

戦争の責任はすべて私にある。
私の一身は、どうなろうと構わない。
どうか国民が生活に困らぬよう、
連合国の援助をお願いしたい。
(藤田尚徳『侍従長の回想』より)

発問11:

責任はどうだと言っていますか。(責任はすべて私にある。)

説明19:

戦後に読まれた、昭和天皇の御製です。

爆撃に たふれゆく民の
 上をおもひ いくさとめけり
  身はいかならむとも

説明20:

このような昭和天皇の思いのおかげで、今の私たちがあるのですね。

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