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TOSSランドNo: 1325532 更新:2014年06月06日

俳句を解釈する


日焼け顔見合ひてうまし氷水

発問1:

どこで区切って読みますか。自分で何度も読んでごらんなさい。

数人に読ませる。

発問2:

季節はいつですか。
季語はどれですか。
氷水とは何ですか。
出てくる人は何人ですか。(一人、二人、それ以上)
二人はどういう関係ですか。

テンポよく発問し、確認していく。
討論ができそうなところは討論する。

指示1:

この俳句を解釈しなさい。
解釈というのは、この俳句の情景を物語のように書いていくことです。
いつ、だれが、どこで、何を、どのように、どうしたか、
会話があれば「  」を使ってもかまいません。

子どもたちの書いたものを学級通信などで紹介する。

 夏休みのある日。中学生の親友の二人が自転車に乗って、海まで来た。二人とも野球部で、顔は毎日の練習で真っ黒だ。久しぶりの休みで、どこに行こうということになり、結局は海に来た。
二人とものどがかわいて、海の家でかき氷を買うことにした。しばらくしてかき氷をわたされると二人は席に着き、かき氷を食べていた。すると片方が、
「おまえの顔とかき氷を見ると、夏って感じがするな。」
と言ったので、もう一方が、
「おまえもだろ。」と言った。 二人とも大笑いした。  

 時は夏。A君は、
「あつー」
と言いながら、駄菓子屋に行った。A君は、昨日、キャンプから帰ってきたばかりだった。すると向こうの方からB君が来た。B君は今日、海に行って、さっき帰ってきたばかりだった。A君が駄菓子屋の椅子にすわると、B君がちょうど来た。二人の顔は、どっちもものすごく日焼けしていた。
「久しぶりに会ったな」
と言って、かき氷を食べた。
かき氷はものすごくおいしかった。

 

 夏休みのある日。私の手にはひんやりと冷たい氷水(かき氷)がある。 ここは親友の家。親友の母が、暑いからとかき氷をつくってくれた。親友は、おいしそうにかき氷をぱくついている。にこにこしながら食べている。よほどおいしいのだろう。そんなことを考えているうちに、手もとのかき氷が少しずつ溶け始めている。あっと思い、私もかき氷を食べる。ひんやりとした甘い味が広がる。美味しい。私は素直に思った。
「夏はかき氷だよね」
そう言ってかき氷を食べていた親友は、私の顔を見る。二人の顔は、黒く日焼けしている。その顔は夏の雰囲気を感じさせてくれる。 かき氷が少しずつ溶けていくにつれ、空が夕焼けに染まっていく。少し夜空の青も混ざり、今まで見たこともないような空。
「わぁ・・・・」 私は初めて見る空の美しさに心がうばわれ、すごく感動した。

第2時

夕立が洗つていつた茄子をもぐ

区切りを意識させて、読む練習をする。

発問3:

季語は何ですか。
1日のうちのいつ頃ですか。
雨は降っていますか、止んでいますか。
使われている表現技法は何ですか。
「洗っていった」とありますが、何を洗っていったのですか。

指示2:

この句を解釈しなさい。

 夏のある日。さっきまで雨が降っていたが止んだようだ。他の農業の人も野菜をとりたかったのか、外に出ている人が多い。
 畑に行くと、いろいろな作物が実をつけている。まず最初に雑草抜きをした。さっきまで雨が降っていたので、土はとてもしめっていた。ミツバチなどの虫が蜜をとっている。雑草抜きの途中にふと見上げると、そこには茄子が。他はすべて花だったが、これだけは実になっていた。葉の上には水滴が残っている。
 その時、雲がなくなって、夕日が出てきた。この茄子とほかの野菜をとって帰ろうと、茄子を見た時、茄子に夕日が映っていた。とてもきれいだと思った。

 

ある夏の夕方。さっきまで降っていた雨がうそのように晴れた。茄子も他の野菜も洗い立てのようで農家の人は感動した。どの野菜もきらきら輝いていてきれいだった。そのことをみんなに話したら、みんなも一緒に感動した。
 ふと空を見上げる、空も洗い立てのようで、晴れたばかりの空は格別だった。本当にきらきらしていて美しく、笑顔のようだった。
 気付けば虹も出ていて、きれいだった。それにしても、茄子や野菜の生命力はすごいと思った。

 

 さっきまで雨がぽつぽつ降っていたのに、うそのように晴れて、夕方になってきた。畑の野菜には水滴がぽたぽた流れている。
 女の子はお母さんに
「茄子がもう大きく実っているはずだから、おばあちゃんと取りに行って。」
と言われて、畑におばあちゃんと行った。
 畑にはたくさんの野菜があって、その中で茄子がキラキラして見えた。水滴が夕日に照らされて、宝石のようだ。まるで夕立が洗っていってくれたかのよう。その茄子をもいで、ひとかじりしてみた。
「おいしい!」
思わず声が出た。
「きっと夕立が、おいしくしてくれたのかもよ。」
とおばあちゃんが言った。茄子を全部もいで家に帰るとき、空を見て、夕立のやさしさに感動した。
  

先ほどまで音を立てながら夕立が降っていた。はっと気がつくと、もう止んでいる。今のうちに家の畑の茄子をとってこよう。茄子を入れるためにかごを持って、畑へ向かう。
 茄子には夕立の水滴がついている。夕立の後の夕日が当たり、キラキラと輝いている。ふつうなら、こんなに野菜を見て感動したりはしない。だが、その茄子には自然の恵みが光っていた。夕立で洗われた茄子。それを照らす夕日。空も雲も、洗われたように澄んでいる。ただ、当たり前のことかもしれない。けれど、私はすばらしいと思った。全てが夕立で洗われたようで、私の心も洗われたようで・・・・全てが美しく見えた。 


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コメント

6/7の新潟でのセミナーにて、
田代氏が講座で扱われた授業です。
子どもたちに「解釈」の具体的方法を伝えられました。
配付された田代氏の学年便りに掲載された、
子どもたちの俳句の「解釈」。
圧倒的な記述内容に震えました。
追試し、自分に足りない部分をたくさん見つけます。

by 滝澤隆幸 2014/06/08 06:23

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