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TOSSランドNo: 2307371 更新:2012年12月12日

「五月雨をあつめて早し最上川 (松尾芭蕉)」


五月雨にルビをふって、だまって板書。
「五月雨をあつめて早し最上川」(松尾芭蕉)

指示1:

詠んでごらんなさい。

列指名で詠ませる。575を意識して詠めていたら誉める。

発問1:

季語は何ですか。

・五月雨です。

発問2:

季節はいつですか。

・春です、という子も多い。
 五月の雨だからです、という子もいる。

説明1:

作者の松尾芭蕉は、江戸時代の人です。
江戸時代のこよみは、陰暦でした。
月の動きをもとにしたこよみでした。
今の太陽暦とはちがいます。
その頃の五月は、今の六月。
五月雨は、梅雨の頃の雨ですから、季節は夏です。

板書 「さみだれをあつめてすずしもがみがわ」(松尾芭蕉)

指示2:

詠んでごらんなさい。

発問3:

どちらも松尾芭蕉の俳句です。
二つの俳句を比べて、わかったこと、気がついたこと、 思ったことをノートに書きなさい。

二つの句を対比して考えさせる。
「一つだけだったら1年生、2つ書けたら2年生、・・・・6つ書けたら六年生」とあおりながら、できるだけたくさん書かせる。

指示3:

三つ書けたら持ってきなさい。

ノートチェックをし、違う内容のものをそれぞれ黒板に書かせる。
まだ書けない子には、板書を参考にして書かせる。黒板に書かせることで時間調整をする。
だれも書いてないことについても考えさせる。どんな感じが表れているかと、考えるヒントも与える。

・前の俳句は漢字を使っているが、後の俳句はひらがなで書いている。
・前のは「早し」だが、後のは「すずし」になっている。
・漢字だと強いとか激しいとか荒々しい感じがするが、ひらがなだと優しい感じがする。
・「早し」だと、舟に乗って動いている感じがするが、「すずし」だと家の中にいて川の方から吹 いてくる風が涼しい感じがする。

教師の意図する所まで深く読み味わっていればいいが、そうでないときは、川と舟と川辺の家の略画を書き、次の発問をする。

発問4:

作者は、どこで最上川を見ていますか。目の位置を書きなさい。

「早し」の句の視点は、川の中の舟の上。
「すずし」の句の視点は、川辺の家から最上川を見ている。

発問5:

どうしてそう思いましたか。

子どもたちの解釈を発表させる。

説明2:

そうですね。
はじめ、松尾芭蕉は、大石田というところで、一緒に俳句をつく る人たちと一緒に、最上川の船着き場の家で句会をしました。
そのときの俳句は「さみだれを あつめてすずし もがみがわ」でした。
今の暦で、7月の末頃のことでしたから、とても暑い日でした。
だから、最上川から吹いてくる風は、涼しくて、とても気持ちよかったのでしょうね。
その気持ちをひらがなで表していますね。 芭蕉が最上川を舟で下ったのはその数日後です。
梅雨時の 雨降りのあとの最上川の水かさはとても多く、流れもとても速かったようです。
「おくのほそ道」という本に「水みなぎって舟危ふし」と書いて あります。
それで、最上川の句はあとで「すずし」を「早し」に変え、ひらがな表記を漢字表記に直して発表したのです。

この説明2は、省き、

発問6:

はじめに作った句は、ひらがなの「すずし」の方でした。
「すずし」を「早し」に直したり、さみだれを漢字にしたのは何故だと思いますか。

と、子どもたちの探求心を刺激する授業も考えられる。

発問7:

「五月雨を集めて早し最上川」 この句の感動の中心は何ですか。
どの言葉から、それが分かりますか。 ノートに書きなさい。

それぞれの子どもの味わいを書かせ、発表させる。
教師の解としては「大自然への畏敬の念」が感動の中心と考える。
とうとうと流れる最上川。この川の水の全ては、山々や平地に降った一滴一滴の五月雨の集合体。
日本三大急流といわれる最上川を、川舟で渡ることでしか旅を続けることができなかった芭蕉。
五月雨を集め、水かさの増した最上川を下ることは命がけだったにちがいない。
その様子を「おくのほそ道」には、「水みなぎって舟危ふし」と表現されている。
芭蕉が体験し、感動した最上川の大自然のすごさがこの一句に凝縮されている。


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