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TOSSランドNo: 6890250 更新:2014年02月23日

小学校1年生酒井式描画指導法 先生の顔


新一年生と担任の距離を縮め、お互いのスキンシップをとることを主眼に実践しました。入学8日目の実践です。

準備
・2日前から、ひげを剃らず風呂にはちゃんと入った)   
・髪の毛も、洗いざらし(ぼさぼさ)

用具
・画用紙は八つ切り
・白の厚手
・クレヨン
・指導用の穴あき画用紙3枚 

観察する

指示1:

これから、先生の顔を描いてもらうので、 先生の顔にあるものを言って下さい。

と尋ねると、ほとんどの子が挙手をして、「ハイハイ!」の連続である。

「ひげ」「あご」「まゆげ」「耳」「めだま」「鼻の穴」「頭」「髪の毛」「しわ」「はな」「おでこ」「ほっぺ」「鼻毛」「くち」

等出てくる。そこで次の指示をする。

指示2:

忘れないで描いてね

と確認する。

カタツムリの線をイメージさせる

クレヨンは、焦げ茶色のみを出して後は箱ご机にしまわせた。そして、カタツムリの線を実演した。黒板に鼻の形を描いて見せた。

はじめに、素早くさっと描いた。二つ目は、ゆっくりと時間をかけて描いた 

そして、はじめの絵には×を、二つ目の絵には○をつけた。描き方の違いを尋ねた。するとすぐに子どもたちから次のような反応が出た。 

○の方はゆっくり描いたけど、×の方は早く描いた。 

正解であることを大げさにほめた。

説明1:

すごい。よくわかったね。先生、誰もわからなかったらどうしようと心配してたの。

と言って、ゆっくり線を描く、カタツムリが、はうように、途中で何度も止まっていいので、ゆっくり描くことを強調した。

線描

説明2:

まずは、鼻だけを描きます。鼻を描く場所は画用紙の真ん中あたりに描きます。

と説明して、画用紙の中心を三角形にくり抜たものAを取り出して、後ろから鼻をつっこみフガッと鼻をならしてみた。
子ども達は大喜びである。   

部分を触る・いじくる

そこで、次のように指示をする。

指示3:

先生の鼻を触ってみて。

子どもたちを前に出てこさせ、みんなに担任の鼻を触らせた。
子どもが触るたびにフガッと鼻をならした。それでまた、大喜びである。ふざけてつまんだり鼻の穴を触ったりする子もいた。 
全員が触ったことを確認して、着席させた。

指示4:

それじゃ、先生の鼻を描いてね。ここから描き始めようと思う場所に、クレヨンを当てて先生に見せて。

といい、さっと机間巡視をして確かめる。だいたいの位置が決まったら次の指示をする。

指示5:

先生の鼻を描きます。カタツムリの線でようーい(大きな声)スタート(ごく小さな声)

今まで、描きたい気持ちを抑えていたので、子ども達は一気に描き始めた。

しかし。担任の鼻を見ながら描く子は一人もいなかった。みんな、対象を見ず、自分の頭にある担任の鼻を描いている。
やはり、1年生である。対象を観て描くことは難しい。ほとんどが、自分の記憶に残っている鼻を表現している。
それは、ある子は、今までの経験であったり。また、ある子はさっき触った担任の鼻の形や感触なのだろう。
描き始めて15秒、「できた」の声が聞こえる。

めいっぱいほめる

まだまだ、カタツムリの線にはなっていない。 かなり、早く終わってしまう。     
それで、「間違えた。」「失敗した。」と言う子が出てくる。             
自分の描きたいと思った鼻と、画用紙上にできあがった鼻がちょっと違ったのだろう。 
しかし、それを失敗だと思わせるとまずい。極力ほめる。

「うまい。」「イヤー上手に描けたね。」

大きくなりすぎた。という子には、

いいよ、大きくても。大きい鼻はとってもすてきだよ。

小さくなっちゃった。という子には、

小さい鼻もかわいいね。

という。曲がった、これでいいの、と次々と訴えてくる子どもすべてに、

いいぞ、うまい、上手だ

といってやる。
そして、鼻が全員完成してから、次に描き進める。

部分を描くたびに、切り抜き画用紙を使った。
そこから口を出したり、目を見せたりして、部分を強調し位置を確認させた。
位置の確認の後は、また、担任の顔を触りにこさせた。触るたびに、子どもは喜んだ。鼻。口、目,眉、ほっぺた、ひげと進んだ。

ここで、初日の作業を終えた。
描いていて非常に楽しそうだったが、作業がやや荒くなってきた。要するにちょっと飽きてきてしまった。
だから、時間にして35分程度ではあったが中断して、次のように言って授業を終えた。

説明3:

続きは、今度の図工の時間に描くね

「エーッ、もっと描きたい。」
という子が、2,3名いた。      

初日のふれあいで一番喜んだのは、やはりひげであった。じょりじょりという感触は、かなり印象に残ったようである。
絵にもやたらと強調されているものがいくつかあった。

線描を仕上げる

次の週、また、ひげを伸ばし、髪の毛は、ぼさぼさで、子どもの前に登場した。
子どもは、この時間を楽しみに待っていてくれた。前の週と同じように、観て、触れて、いじくって描き進めた。            

まずは、顔の輪郭を描かせた。
画用紙を用意し、その中にその中に顔を入れた。画用紙に対する顔の大きさをイメージさせるためである。
そして、前時と同じように、lかおに触らせた。
また、喜んでじょりじょりのひげを触りながら大きな声で喜ぶ。
あごの骨を触ってごつごつを感じた子は、あごを角張って描いたようである。
逆に、ほっぺたの柔らかい部分を感じた子は、まあるい感じに仕上がった。  

色をつける

ほっぺたの輪郭ができたところで、色をつけることにした。当然、水彩絵の具はない。従って、クレヨンのみで仕上げることになる。
ほっぺたの色をつけるというと、子どもはすかさず「はだいろ」のクレヨンを箱から取り出した。
しかし、 次のように指示をして全員を教師の机の周りに集めた。

指示6:

先生の肌の色は、そんなにきれいな「はだいろ」ではないよ。「おうどいろ」と「ちゃいろ」をだしでごらん。

そこで、「はだいろ」をベースにぬって、その上から「おうどいろ」「ちゃいろ」を薄く重ねていく方法をやって見せた。
色を重ねることは初めてらしい。楽しみながら色を重ねていた。

髪の毛を描く

最後に髪の毛を描いた。放っておくと、味付け海苔のような髪の毛ができあがる。そこで、まずは、触れてみる。触りながら、

「髪の毛たくさんある。」「白髪もいっぱい ある。」「ぼさぼさしてる。」

と言いながら、好き勝手にいじくりまわしていた。担任は、それに耐える。
引っ張られたたり、抜かれたりといろいろされたが、やることはやはり1年生である。
その後、次のように指示をした。

指示7:

髪の毛は1本ずつ描くように

それも、「黒」だけではなく、「こげちゃ」を混ぜて描くようにさせた。そうして、完成した絵が下である。

現在、学級の雰囲気は、大変良い。児童の教師の関係も大きな問題もなく、日々を送っている。図工の時間も楽しみにしてくれて いる。
最初の授業開きがうまくいったことも影響していると思う。
観られて、触れられて、いじくられたが、子ども達は、触れて感じたことを絵に表現できたと思う。
また教師に対しても、図工という教科に対しても、近しい存在として感じてくれたように思う。  

【実際の子ども達の作品】

Sennseinokao-1
Sennseinokao-2
Senseinokao-3
Senseinokao-4

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