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TOSSランドNo: 3130077 更新:2014年01月31日

向山型算数で変わったこの一人


このコンテンツは礒貝 定徳氏作成のコンテンツです。

1.1学期、初めての対面

2年、この学年は持ち上がりであるが、クラス替えをしている。そのため4分の1は受け
持ったことがあるが、残りの子は初めてである。たまに名前を聞いたことがある子がいた。
そんな中にA君がいた。
 A君の初めて印象は、この子はちょっと苦手だなあ、だった。A君は、男ばかりの兄弟の
末っ子で、兄弟は皆乱暴で乱暴なことが当たり前になっていた。もちろん言葉遣いも悪い。
最初は、とにかくけんかが多かった。教師にも反抗的(に見える)な言葉遣いをした。算数の
時間はもちろん集中しない。「速いね。速い子は賢い。」と言ったら、「なんだそりゃ?そんな
こと聞いたこともねえ。」などと言っていた。私も負けじと褒め言葉を言い続けた。だんだんと、
それに対しては言わなくなっていった。
 A君の口癖は、「俺はばかだ。だから何もできない。」だ。今も、「自信がある物なんてない。」
と言っている。多分親に言われているのだろう。「おまえはばかだ。何もできない。」と。どうも、
父親はそういった親のようだ。でも、そんなことを言ってはいられない。私にできることをしなければ。

2.算数の時間

2年生は、TTが入る。できない子に付き添ってくれるのは助かることがある。もちろん、集中
できない子の助けになることもある。とにかく、私は無視して向山型で分かる授業を目指す。
算数が楽しいとは言わなくても算数が分かる授業をしたい。
 最初は足し算引き算からだ。まず、ノートの取り方。1年生からやってきたことだが、他のクラス
から来た子はノートの取り方を知らない。日付を書く、問題の番号を書く、式と式の間は一行あける、
ミニ定規を使う、赤鉛筆を必ず用意する、このことから始めた。A君は、目立ちたがり屋だ。
出来たら発表したい、黒板に書きたい。こういう子だから、分かりやすい授業をしたら、分かれば
乗ってくる。これを期待した。とにかく、手を挙げるようになった。当たらないと文句を言う。
時々少し多めに当ててあげると喜んで発言する。黒板にも書かせてあげる。この様にして、
足し算と引き算のところはほとんど出来るようになった。もともと出来ない子ではない、自分で
ばかだと思っているだけなのだと思った。

3.2学期になって

 2学期、九九の暗唱になったら大変だ。暗唱するために立って読む、窓を向いて読む、百玉
そろばんで読む、等をやっていたら、叫んでる様な大きな声で読む。そんなに声を出さなくても
いいんだよ、と言ってもやめない。でも、「A君はすごいね。」と言ってあげている。九九の暗唱は、
赤丸九九カードで読みの練習をした。これはどうも気に入らなかったらしい。最初にあげたのはなく
してしまった。他に九九合格カードというのを学年で作っている。その段を言えたら合格シールを貼る。
これは、ものすごくよく取り組んでいる。つっかえたらだめだが、また挑戦してくる。あともう2つで、
全ての段を暗唱ですらすらと言えるようになる。
 A君は「算数は好きだけれど、国語の漢字がちょっと…」と今は言っている。
私は、今度は漢字だな、と決意を改めている。


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