指導の第一歩は、基本的なしつけである。その内容は、次のようになる。
【指導の第一歩】
1.吹く前の手洗い、うがい
2.正しい出し入れ
3.正しい置き方(机の上)
4.正しい組み立て方
5.正しい姿勢
6.学習時の約束
尚、これらは、一度指導すれば終わりというものではなく、定着するまで、何度でも指導をする必要がある。
指導を始める前に、一度、これを指導する。
リコーダーを机の上に出させた後、次のように言う。
指示1:
水道の所へ行って、石鹸で手を洗ってきなさい。
子どもたちは、音楽の時間に手を洗うなんて不思議そうな顔をする。
全員が手を洗い、席に着いたのを確かめて、次のように言う。
説明1:
手には、目に見えない汚れや油がついています。
もし、そんな手で触ってしまうと、それらがリコーダーについて、とても汚れてしまいます。
だから、今、手を洗ったのです。
なるほどと、やっと納得したような顔をする。
発問1:
リコーダーを吹く前に、綺麗にした方がいいところが、もう一つ有ります。 どこでしょう。
「机の上」 …じゃまな物は、しまった方がいいから。
「笛を吹く所」…口を付けるから。
「口の中」 …なんとなく。
説明2:
どれも、よく考えられた答えですが、正解は、口の中です。
「やったー!」という声があがる。
説明3:
口の中には、食べ物のカスなどが残っていることがあります。
そんな時に、そのままリコーダーを吹くと、カスが詰まって音が出にくくなってしまうかも知れません。
だから、特に、物を食べたばかりの時は、ブクブクうがいが必要なのです。
実際に、「音が出ません。」と言って持ってきた子どもたちのリコーダーの中には、食べかすが詰まっていたものがあった。
そんな時の掃除の仕方については、別の項に譲る。
指示2:
明日からは、音楽の授業が始まる前に、手や口をきれいにしておきましょう。
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