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TOSSランドNo: 7312023 更新:2014年01月09日

中学1年 黄金の3日間〜初日の組み立て〜


中学1年 黄金の3日間~初日の組み立て~

新入生は、中学校はどんなところなのか不安を抱いている。
初日の出会いでは、これからの中学校生活に期待が持てるようにしたい。キーワードは次である。

楽しさと安心感

ほとんどの保護者が入学式に来ていただける。担任が保護者へ願いを語る絶好の機会である。
保護者も中学校生活に期待が持てるようにしたい。

2008年、初めて学級担任になった時の実践である。 入学式の後の最初の学活(50分間)の組み立てである。

※次の8つのパーツで初日の出会いの場面を組み立てる※
① 出会いの語り・褒める
② 名前を覚えて呼名する (向山洋一氏の修正追試)
③ 人間の3つの生きがい (向山洋一氏の修正追試)
④ 自己紹介クイズ     (瀧沢広人氏の追試)
⑤ 配布物
⑥ 自己紹介スピーチ    (向山洋一氏の追試)
⑦ 学級通信      
⑧ さよならじゃんけん    (向山洋一氏の追試)

① 出会いの語り・褒める

体育館から生徒を連れて、教室まで行く。全員が席に着いたのを確認してから、語る。

指示1:

トイレに行きたい人は行ってきてね。男子は2階、女子は1階にあるからね。
トイレに行っている人が戻ってくるまで、教科書や配布物を見てていいからね。

トイレから4人が戻ってくる

指示2:

それでは、見ているものを閉じて、元に戻してください。

それでは、改めまして。1年2組のみなさん、ようこそ○○中学校へ。1年2組の担任の○○です。よろしくお願いします。(礼)

半分くらいの生徒が返礼。保護者も返礼。

みんなが入学してくるのをとても楽しみにしていました。教室を見てもらうと、飾り付けがされていますね。
みなさんの机の上にも、教科書がたくさん乗っています。今の2年生が準備してくれたのです。
午前中、掃除をしてくれたり、受付をやって教室まで案内してくれたよね。
中学校の2、3年生たち、先生たち、みんなが入学するのを待っていました。
本当にこの日を迎えられることをうれしく思います。

※副担任の自己紹介※

入学式の様子を褒める

長い式でとても疲れたと思いますが、みんなの行動の素早さに驚いています。
起立と言われたら、素早く立てる。話している人をしっかりと見て、聞いている態度はとっても立派でした。
これからの生活がとても楽しみです。

② 名前を覚えて呼名する(向山洋一氏の修正追試)※1

※名前を覚えていることを宣言し、啖呵を切る※

みなさんの入学を待ちに待っていましたので、みなさんの名前をすでに覚えました。

指示3:

これから、先生がみんなの名前を呼ぶので、元気よく「はいっ」と返事をしてください。
「はいっ」と元気よくお願いします。

でも、先生もちょっと緊張していて、忘れちゃうかもしれないので、そんなときは最初の一文字だけ教えてください。

保護者・生徒が笑う

指示4:

お願いします。では、「はい」と返事をします。

※一人ひとり目を合わせながら、呼んでいく

名前が思い出せず、沈黙が6秒あった。すると、保護者から笑いが起こる。
思い出して、ほっとした表情をすると、また笑いが起こる。再び、思い出せず、沈黙が8秒。
名字まで思い出せたが、名前が思い出せない。生徒から、言ってもらった。
再度沈黙が11秒。名前を思い出す。
最後の生徒の名前を呼ぶと、保護者の方から拍手をいただく。「おー!」という歓声が起こる。

③ 人間の3つの生きがいの話(向山洋一氏の修正追試)※2

※3つの生きがいの話を具体例や中学校生活と関連付けて語った※

今日から、中学校3年間の生活が始まります。中学校はもちろん、勉強をしに来るところです。いろんな勉強してください。
ところで、なぜ勉強するのか。なぜ勉強するのか。

先生はこんな風に考えます。

知らないことがあると、わからなくてどうしたらいいかわからなくなっちゃう。
たくさんのことを知っていると、いろんな選択肢を持って、豊かに生きることができるのです。
人生を豊かに生きるために勉強するのです。人生を豊かに生きるとは、生きがいをもって生きることだと思っています。
人間の生きがいには、3つあります。

1つめ。自分の才能、能力を伸ばすこと。

たとえば、イチロー選手や、松井選手、松坂選手は野球という才能を持っています。
それは様々な努力をした結果、あのように豊かな生き方をすることができているのです。
でも、みなさんはまだ自分の中にどんな能力や才能が眠っているのかわかりません。
中学校の3年間では、たくさん勉強して、自分の才能、得意分野を見つけてください。
そのためにより専門的に9教科を勉強していくんです。

2つめ。世のため、人のためになることをしてほしい。

それが生きがいになります。
たとえば、人は一人では生きていけません。家族や、友達、いろんな人に支えられて生きていくんです。
学校の中では、道徳いう教科があります。道徳では、人の生き方、そういうものを勉強していきます。
それから、生徒会というものもあります。学級の係もあります。
そうやって、友達のため、学校のためになることをたくさんやってみてください。
それが、自分の人生に影響を与えると思います。世のため、人のためになることをしてほしい。

3つめです。自分の描いた夢をあきらめずに挑戦してほしいということです。

みんなはまだ何になりたいとか、こんなことをしたいとか、そういう夢がないかもしれません。
でも、中学校生活で見つけた希望や夢というものは、人生に大きく影響を与えると思います。
その夢に向かって、挑戦してほしいと思います。

どうか、中学校3年間では、この3つの生きがいを大切にして、自分の生きがいとなるものを1つでも見つけてほしいと思っています。

④ 自己紹介クイズ(瀧沢広人氏の追試:『中学の学級経営 黄金のスタートを切る”3日間のネタ”110』p.p.146-147)

※褒める場面を作った※

筆記用具は必ずどの生徒も持ってきている。
筆記用具を持ってきていることを全体にもほめながら、やんちゃ君の肩に手をおいて、個別にも褒める。

※担任の自己紹介クイズの進め方※

(1) 楽しい雰囲気でテンポよく進めていく。一問ずつ答えを挙手させ確認していく。
(2) 保護者にもプリントを配り、巻き込んでいく。すると、保護者からも笑いが起きて、楽しい雰囲気になる。
  保護者の方も挙手していただいた場面があった。
(3)先生が本気で然ることはどんなことか?というクイズを一問だけ入れる。 
1 忘れ物をした時 2 テストができなかったとき 3 人の体や心を傷つけた時 
    ポイントは、表情を変えて、真剣な表情で語る。声のトーンを下げる。

指示5:

では、先生の自己紹介をします。ただ自己紹介をするのはつまらないので、クイズを作りました。
プリントを配ります。保護者の方の分もありますので、一緒にどうぞ。後ろにまわしてください。

指示6:

では、筆記用具がある人は、筆記用具を出します。持ってきていますか。ない人がいたら、先生が貸します。

生徒は鞄をあけて、筆記用具を取り出している。やんちゃ君が筆記用具を持っているのを確認してから、近くまで行く。
やんちゃ君の手前あたりで、全体をほめる。

みんな、ちゃんと筆記用具をもってきてるね。すごい、えらい。

と言って、やんちゃ君の肩に手を添える。

では、○○先生の自己紹介クイズです。(略)

⑤ 配布物

事前にプリント類を透明のファイルに挟んでおいた。学年通信を配り、提出物や今後の日程を確認した。

⑥ 自己紹介スピーチの説明(向山洋一氏の追試:『向山学級騒動記』明治図書)

今度、みんなが登校してくるのは、月曜日です。学活が一時間だけあります。
クラスの仲間、どんな人がいるのかわからないと思います。
そこで、自己紹介をしてもらいます。
30秒で自己紹介のスピーチをしてもらいます。自己紹介を考えるための、原稿を配ります。宿題です。
30秒スピーチ、自己紹介を考えてくること。
ただし、原稿をみません。覚えてください。
30秒くらいなら、結構自分のことを話せます。この原稿の表を埋めていって、「どんなことを話そうかな」と時間を計って、
保護者の方と一緒に練習してみてください。
必ず入れてほしいところは、名前と、中学校でがんばりたいことです。

⑦ 学級通信

学級通信を配り、読み上げる。表側には担任の願い、裏側には生徒全員の名前と担任の連絡先を載せた。

⑧ さよならじゃんけん(向山洋一氏の追試:『教え方のプロ・向山洋一全集 4 最初の3日で学級を組織する』向山洋一著 明治図書)

※一人ひとりとの関わりを初日からもつため
※スキンシップで安心感を与えるため

説明1:

これから帰りますが、先生とじゃんけんをします。
勝った人からさよならをします。勝った人は、先生と握手をして、帰ります。

では、いきます。
最初は、グー。じゃんけん、ぽい。パーの人、起立。
鞄を持って、先生のところに来てください。名札は机の上に置いておいてくださいね。

※1 名前を覚えて呼名する 修正追試について

修正点は2つある。

①教師が覚えていることに気付かない生徒や保護者もいるので、覚えていることを宣言する。

それにより、覚えているんだと生徒や保護者も気づき、教師の権威を打ち立てることができる。

②万が一、忘れてしまった場合は、生徒が教えてくれるので、思い出すことができる。

この語りを入れることによって、明るい雰囲気が生まれる。
次の日の生徒の日記には、「名前を覚えていた先生はすごいです。私も先生のように早く名前を覚えたいです。」とあった。
さらに、年度末に保護者から、次のメールをいただきました。

「入学当時、初担任ということで、全員の名前暗記、やる気ある先生に良かったと安心し、良いクラスメートに恵まれ、学校へ行くのが楽しいという息子・・・。白鳥先生には感謝しております。中学校生活を白鳥先生のクラスからスタートできて良かった。ありがとうございました。(^-^)」

最初の出会いで名前を覚えていることで、教師の権威がうちたてられることを実感した。 

※2 人間の3つのいきがい 修正追試について

向山洋一氏の人間の3つのいきがいの話を中学校の生活に合わせて、修正した。また、具体例を交えて話をした。

《参考文献》
『教え方のプロ・向山洋一全集 4 最初の3日で学級を組織する』向山洋一著 明治図書
『中学の学級経営 黄金のスタートを切る”3日間のネタ”110』向山洋一 田上善浩編 明治図書
『中学ビギナー教師・心得帳 先輩が語る学級経営のコツ』田上善浩著 明治図書
『向山学級騒動記』向山洋一著 明治図書


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