買ったばかりのリコーダーは、ほぼ正しく組み立てられてケースに入っている。その為、これを、なんの指導もなしに、そのまま使ってしまうことが多い。
しかし、その結果、指と指穴がずれていても、それに気付かずに吹いているというような事が起きてくる。
そこで、ここでは、正しい組み立て方の指導について述べる。
まず、各部の名称を板書する。
説明1:
頭部管と中部管は、窓の真ん中と指穴の真ん中が真っ直ぐに並ぶようにつなぎます。
正しく組まれていても、それを、一旦ずらして、もう一度やり直す練習をする。
これが、正しい組み立て方を意識づけるのに、大変効果がある。
指示1:
頭部管を、一度少しずらしてから、正しく直しなさい。終わった人は、机の上に乗せなさい。
全員が出来たのを確かめて、次の説明をする。
説明2:
次に、足部管です。足部管の穴は、中部管の穴より、少し左にずれたようにします。
実際にやってみせながら言う。
指示2:
まず、足部管の穴を中部管の穴と真っ直ぐに並ぶようにしなさい。
全員、出来たら、板書3を指しながら、次の指示をする。
指示3:
このように、足部管を、少し左にずらしなさい。
6の左側の穴と、7の右側の穴が、一直線に並ぶようにするのが、基準である。しかし、小指の長さには、個人差があるので、一人ずつ、点検し、調整していく。
指穴を全部ふさいだ時に、自然に、小指の先の膨らんだ部分で、7の穴がふさげれば、OKである。全部ふさいだ後で、小指だけを2、3度上げ下げさせると、ふさぐ位置のずれが分かる。
この指導以後、リコーダーをケースから出す度に、指穴が正しい位置にあるかどうか確かめさせるようにする。
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