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TOSSランドNo: 2142283 更新:2014年01月09日

今こそ心の教育を② 向山洋一氏



 「道徳」の授業をすべきだという考えが出てきたのは、その後の世の動きである。
 二つある。

 1つは、ソ連を中心とする社会主義体制の崩壊だった。

 崩壊したこと自体は、たいしたことではない。国の興亡はどこでもある。
 崩壊した結果、明らかにされた様々な事実がある。
 民族の英雄といわれたチャウシェスクは、単なる独裁者にすぎなかった。
 理想のソ連を作ったと言われるスターリンは、何十万の人々を虐殺した殺人者であった。
 この世の理想といわれた北朝鮮は、デタラメな経済政策(すべての土地をトウモロコシの段々畑にしたため、治水力がなくなり、川は土砂で埋まっていった。水害は台風のためではない。電線を土に埋めたため、ほとんどの電力が漏電し、安定した電力を供給できない。近代的な機械を動かせない)のため、世界最貧の国に没落した。
 これらの国に比べれば、戦前の日本の国は、まだしも品位があり、人間的であった。
 なぜ品位があったのか。まぎれもなく、社会的規範が存在していたからである。


 もう一つは、「理解しがたい子への出現」であった。

 乱暴はする。ぬすみはする。それも思いっきりする。
 むろん、昔もヤンチャはいた。
 しかし、「悪いことをしている」という意識はあった。叱れば、とりあえず、頭を下げた。
 しかし、叱ると教師に向かってくる小学生がいる。少ないけど、存在する。それだけでない。水道の蛇口におしっこをか
けている子がいて、あまりにもひどいので、親に注意したら、「先生が悪い」と文句を言ってきた。つまり、「親子二代」に
わたって、「社会的規範」ができていない。親子二代、五〇年かかって作ってきた無軌道である。
 この責任の一端を、日本の教育は負っている。
 子どものときに、「悪いことは悪い」という教育をしなかったむくいが、今あらわれている。

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 なんとかしなければ、日本の国の芯から崩れていく。
 中心が腐っていく。こうした「悪さ」の波及は速いのだ。
 これは、「白々しい道徳」の授業をなんとかしようという軽い問題ではない。
 日本の進路をめぐる重大問題である。

『生き方の原理原則を教える道徳授業』(向山洋一監修 明治図書)より


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