生活習慣の向上は、学力向上にもリンクする。
生活がだらしないと、学習意欲の低下につながり、学習成果がなかなか上がらない。
あいさつがよい、はきものをそろえる、服装が整っている等、何か1つでも、きちんとできていれば1本筋が通るようになる。
例えば、はきものをそろえること1つとっても、向上させることは容易ではない。
なぜか。
生活習慣は、その子が長い時間をかけて身につけてきたものだから。
単純に考えれば、改善するには、同じ時間がかかる。
1年生であれば、7年間。
6年生であれば、12年間というように。
では、どうやって改善を図っていくか。
次のサイクルで行うとよい。
趣意説明をする → できている子をほめる(個別評定) →意識が高まる → できている子をほめる(個別評定)
大事なのは、できている子をほめる、つまり個別評定をすることである。
子供たちに呼びかけた後、必ず、その話を受けて改善する子がいる。
それを見逃してはいけない。
少しでも改善した子を取り上げ、紹介し、認めることで、広がっていく。
個別に評定することを通して、以下のことを利用するのだ。
集団の教育力
教師だけが指導するより、学級集団の教育力を利用するほうが、効果は大きい。
そして、もっとも大事なのは、個別評定を何度も何度も行うことである。
習慣が改善するには、時間がかかるので、要するに、「我慢比べ」となる。
繰り返しといっても、週1回程度で構わない。
続けることが大事だ。
続けていると、できていない子にいらだってしまいがちである。
でも、あくまでできている子をほめるスタンツに立つべきである。
できていない子には、「次はできるといいね」程度でよい。
続けることで、徐々に習慣化されていく。
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