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TOSSランドNo: 1143037 更新:2012年12月12日

世界一小さいネジをつくる


説明1:

小さいけど日本一という技術を持つ工場が福井県にあります。ねじをつくる会社です。

発問1:

どんなネジを作っているのでしょう。
   1 世界一小さなネジや鋲を作っている。
   2 世界一丈夫なネジや鋲を作っている。
   3 世界一値段の安いネジを作っている。

説明 微少ネジで世界に誇る技術を持っています。

◇サンプルを見せる。(ルーペを用意する)
◇水に浮かべてみる。

発問2:

このような小さいネジは、どこで使われているでしょう。

・コンピュータや電気器具などの部品

発問3:

小さいネジを作るのは、どこが難しいのですか。

【福井鋲螺見学記を見る】

 福井県坂井郡にあるネジ製作メーカー。極小ネジ製作で、世界的な技術を持つ。その工場の生産の秘密。5年社会。日本の工業の資料として活用できる社会科の話。
1 福井鋲螺
微小、特殊形状圧造パーツメーカーで世界的な技術を持つ福井鋲螺を訪問した。 「メタルカラーの時代」の470ページに「微小ネジ6000種類を同時生産」として紹介された会社である。
 福井鋲螺は福井県と石川県の県境に近い、坂井郡金津町にある。
 坂道を上がっていくと丘の上に古い学校の校舎をすべて平屋建てにしたような長い建物がいくつも連なっていた。「微小」「特殊」という言葉からハイテク工場というイメージを抱いていた私には少々意外だった。

Nezi

 会社の概要
 会社の創業は昭和34年。資本金は4億5000万円。年商105億円(平成9年度実績)社員は、445名。
 次に、業界における地位である。リベットやネジを生産する会社は全国に約6800社。リベットやネジは簡単な資本投下で生産できるため、3ちゃん工場(とうちゃん、かあちゃん、にいちゃん)と呼ばれる小さな工場が多いそうである。
 この業界全体の市場規模は約1兆2000億円。福井鋲螺は年商105億円。売り上げからみると上位から12から13位だそうである。
2福井鋲螺の独自技術
 福井鋲螺総務部の谷口氏は「ソニーのウォークマンも、ビデオもうちの技術なしには絶対にできなかったと自負している。」とやや語気を強めた。
 福井鋲螺の製品次ページの写真のようなものである。ネジのようなおかしな形をした物ばかりで、製品を見ただけでは、どこに使われているのかもわからない。
 しかし、その用途は実に広く、電子部品、VTR部品、OA部品、自動車部品、家電部品、住宅部品、雑貨品など、多岐にわたる。私たちが、気づかないだけで、身のまわりのいずれかの製品の中で使われているのである。
 これらの中で福井鋲螺が得意とするのは軸径2ミリ以下の高精密度製品。国内の7割のシェアを誇っている。
 微小部品に力を入れるようになったのは「地方なので小さい物にウエートを置き、材料を100パーセント商品に生かそう」という先代の会長の方針によるものである。
 世はまさに、軽薄短小化、省資源、省エネルギー化の時代。先代の会長の先見性には驚かされる。
 ちなみに、軸径0.5ミリ以下のリベットは、水に浮くというので、試してみたところ、本当に水に浮いたのでびっくりした。しかも、こんな小さなリベットの中が中空になっている製品もあるというから驚きである。
 福井鋲螺はこうした方針に基づいて製品開発を進め、「他社では絶対にできない独自技術」を開発していったのである。
3材料を100パーセント商品化する冷間圧造技術
 リベットやネジ類の制作は、切削機械で図のようにして削り出すのが一般的だった。しかし、この方法だと、削りだした部分が削りかすとして無駄になる。しかも、一つの製品を作り出すのに時間がかかる。
 そこで、福井鋲螺が開発したのが冷間圧造技術。(以前からあった技術だが応用に成功)簡単に言えば、金属の型の中に材料を押し込んで、ネジを造っていく方法である。ちょうど、おにぎりの型の中にごはんをつめこんでどんどん造っていくような物である。
 この方法だと、材料が100パーセント活用できる。実際に工場を見学したのだが、削りかすは全くなかった。また、製品を早く作れることも魅力的である。最も早い機械では1分間に約600個もの製品を作る。(切削の約10倍のスピード)
 その上、強度が増すという利点もある。金属は熱を加えると加工しやすくなるため熱を加えて圧造する事が多い。ところが、福井鋲螺ではこれを常温で行う。そのため「冷間」と呼ぶのだが、こうした技術を持ち、しかも、削るのではなく、圧縮して造るため、製品の強度が従来の物より強いのである。
基礎研究、金型加工、加工機械製造をすべて自社でこなす
 いいことばかりの冷間圧造技術だが、他社がまねできないということは、それだけ技術的に難しいということである。
 微小パーツはパーツを造る金型に1000分の1クラスの精度が求められる。この金型を製品に応じて製作しなくてはならない。ちなみに、福井鋲螺の製品は現在20000種類。製品を作るにはこの何十倍という金型が必要なのである。
 しかも、微小であればあるほど、成型が難しい。あまりに小さいため金型へ次々と送っていくのが困難であるからだ。
 こうした問題を福井鋲螺では独自の加工機を制作することによって解決してきた。自社で、自社の製品を作る加工機を造るのである。この製造機は、門外不出。「売ればもうかるのではないですか。」という質問にもノーであった。
 他社には絶対に真似のできない技術を持つことによって現在の地位を培ってきたのである。

Reikan

4精密部品製造を支える人の勘
 金型を造っているところを見学させていただいた。
 製品を作る金型は非常に重要で、精度は1000分の1レベル。精度が100分の1レベルになってくると現在の機械では、手に負えないらしい。
 では、1000分の1レベルの精度を出す職人さんとはどんな人か。失礼な言い方かもしれないが、ふつうのおばさんだった。気むずかしい顔をしたこわいおじさんを思いうかべていた私は驚いた。
 インタビューを試みた。ここで働いて20年になるという。ちなみに、そこでは、100分の1レベルの精度の金型を造っていた。それだけでも驚きなのに「1000分の5の精度の製品は大変です。」と聞いてもっと驚いた。
 こういう職人さんがここには5,6名いるらしい。竹串の先にダイヤモンドの粉をつけて磨き、1000分の1レベルの精度を出すというのだからすごい。こういった人の技術が福井鋲螺を支えているのである。
5環境問題の解決に向けて
 環境問題の解決に向けて、リベットの活用分野が今後ますます広がるという。
 リベットは場所によっては溶接以上の強度を出す。しかも、必要なエネルギーは少ない。その上、外すのが簡単で、リサイクルに極めて好都合である。こういったリベットの特性を生かして、新たな企画が立てているそうである。
 解決が困難と言われる環境問題の解決に向けて、福井鋲螺の技術が生かされていくことは、福井県人にとって大きな誇りである。

発問4:

ほかの企業がまねできないのはなぜですか。

発問5:

福井鋲螺は従業員が400名ほどの企業です。400名ほどの企業でも世界一の技術を持てば厳しい時代にも生き残れるのです。こうした世界一の技術を持つ企業が、福井にいくつぐらいあるでしょうか。

説明2:

詳しくはわかりませんが100ぐらいはあると言われています。日本の工業を支えているのは中小企業です。世界一の技術を持つ中小企業が日本の工業を支えているのです。


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