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TOSSランドNo: 1115185 更新:2014年01月02日

書き出しの作文指導


「学習発表会の作文を書きましょう。」
「よく思い出して,書くんですよ。」 
 別に,数時間とって行う作文単元ではない。1時間完結の予定だった。しかし,何か指導しようと考え,書き出しのみにしぼった授業を実践した。
本校では,2001年,2月17日(土),学習発表会学習発表会が行われた。いつでも,どこでも,実施可能な1時間の授業を紹介する。

◇ 1時間の指導の流れ

 1 まず,書き出しのみ,1回目を書かせる。
 2 教師が用意した書き出しを紹介する。
 3 2回目を書かせる。
 4 よい書き出しの説明。
 5 3回目を書かせる。
 6 続きを書き,作文を完成させる。

◇ 指導の実際

1 土曜日の学習発表会の作文を書きます。まず,ノートに書き出しを書いてできたら見せに来なさい。一文か,二文です。

・指導なし。いきなり書かせる。指導後との比較のためである。
・子供はノートを持ってすぐ来た。
・17日,学習発表会がありました。
・もうすぐ,出番だ。緊張する。手に人の字を書いて飲んだ。
・今日は,楽しみにしていた学習発表会です。
・今日は,人が集まる学習発表会です。
・2月17日,ずっと待っていた学習発表会。
・今日の本番は,学習発表会です。
・今日は,学習発表会です。
・今日は学習発表会。わたしは緊張していた。
・手話や練習をしました。
・東は,次の書き出しを用意していた。
・点字の黒板の前を,ステージから落ちないように,つま先でバランスをとりながら,ぼくは,点字カードをはった。
・お客さんの前で,初めて手話で話をした。ドキドキしていたが,松太郎君の説明に合わせて手話をするのは気持ちのいいものだった。
・「今度は,少し頭を使います。この点字は何と読むでしょう。」
・体育館の中では,2才くらいの男の子が,うれたリンゴみたいな赤いほっぺをして,お父さんらしき人と鬼ごっこをしていた。
・体全体でリズムを取りながら,力一杯たたいた大太鼓。
・手話の挨拶をしながら,わたしは,まるでNHKの手話通訳者のようだった。
・午前9時53分。練習に練習を重ねた,『みんなで総合』が始まった。
・ステージの壁には,赤や黄色,紫,ピンクなどのあざやかなあじさいが咲き乱れていた。学習発表会の文字は,金や銀でふちどられ,見ているだけで,うれしくなった。
・大きな体育館に小さなストーブ。少しだけあたためられた空気が,ふわふわとステージのぼくたちの方にやってくるようだった。
・早くノートを持ってきた子には,「別の書き出しを考えておいてね。」と指示し,全 員,最低一つは書き出しが書けるよう,時間調整をした。

2 ○○さんから順に読んで下さい。一人読むごとに先生は,先生が考えた書き出しを読みます。つまり,先生とみんなと交互にいきます。○○さんからどうぞ。

・上記2つを,子供→東→子供・・・と読んでいった。 
・みんなの書き出しと先生の書き出しを比べて,考えたこと,感じたことを書かせ,発表させた。東の書き出しは,決して上手ではないが,子供の感想は,やや期待はずれだった。

・先生は,学習発表会のはじめのことを書いていない。
・わたしの書き出しと先生の書き出しはつながっていない。
・ぼくたちは,いいことを言っている。先生は,へんなことを言っている。
・先生のは,学習発表会と書いていない。
・先生のは,いきなりステージの上から始まっている。
・ 先生は,している時のことをいろいろ書いている。
・先生のはへんだ。  

・子供の意識がわかった。子供には,子供なりの書き出しパターンがあるようだ。くらいクライマックスとか様 子とか動きとかから書き出すと,かえって,子供には“変?”に 思えるのだろう。

・交互に読むのを全員分終わってから,今日の授業の意図を簡単に説明した。「書き出しの工夫で,生き生きとした作文を書く。」

3 みんなの書き出しと,先生の書き出しを聞いたところで,2回目を書いてみましょう。

・ここは板書させた。少し,変化が見られた。
・いよいよ,4・5年生の発表が始まった。
・今日は,各学年が,劇をしたり発表したりする日だ。
・今,学習発表会の真っ最中だ。
・手話が始まった。練習の時より声が出た。
・ステージ上った。緊張とはずかしさでいっぱいだった。
・ぼくは,キリマンジャロで,大太鼓の係りだ。
・いよいよ,4・5年生の発表が始まる。
・今はステージの上,すごい緊張している。
・わたしは,手話歌をしました。
   
・1回目はすぐ持ってきた子でも,2回目は持ってくるまでやや時間かかった。
・一人ずつ読ませた。
・どれがいいと思うか挙手させた。「ステージにのぼった。緊張とはずかしさでいっぱいだった。」に9人中8人が手を挙げた。

4 東の説明。

・プリントを配って説明した。子供が1回目に書いた書き出しと交互に読んだ,東考 案の書き出しを書いたプリントだ。
・いろいろあるが,9つの項目で書いてみたと話す。

5 書き出しについての説明を聞いたところで,3回目を書きましょう。

・1回目,2回目より,時間がかかった。1回目は,すぐ,「今日は~。」と,ほとん ど考えずに書いてきた子供がなかなか書き出さない。しかし,数分後,書いてきた。
・練習の時より声が出た手話歌。
・学習発表会が始まった。雅治兄ちゃんが手話をしている。
・お客さんの前で,手話をしながらあいさつした。
・「最終問題。超難問です。これは何でしょう。」みんな考えている。
・ぼくが頭を動かしながら,力一杯たたいた大太鼓。
・午前9時53分,学習発表会会が始まった。わたしたちは,2・3年生の次だった。
・2月17日,今日は緊張していた。
・できた子供に読ませ,「あなたは,プリントのどの項目で書いたの?。」と尋ねていった。

6 続き書いて作文を完成させましょう。

・3回目と書き出し変えてもいいかという質問が出た。もっといい書き出しを考えようとしているのだから,もちろん認めた。

◇ 指導を終えて

・ 以下に,完成した子供たちの作文を載せている。正直なところ,これまでの行事作 文と比べて,大きな変化はない。しかし,何も指導しないで行事作文(感想文)を書かせるよりは,はるかに有効だ。
教師が,書き出しの例を示すことと,変化をつけて,3回書き出しを書かせることがポイントである。

◇ 子供の作文

A : 
「最終問題。超難問です。これは何と読むでしょう。」
みんな,うーんと言いながら考えている。
「答えは,つくえです。」
「あ,なーんだ。つくえか!」
と,2年生のみんなが言った。 
点字の発表が終わって,わたしは,はひふへほのカードを黒板に貼った。
いよいよ,練習を重ねて頑張ったキリマンジャロだ。
「カチャ,カチャ,カチャ,カチャ,チャン~。」
始まった。
「ああ緊張の嵐。つなみだ。~終わった。」
まだ,心臓がどくどくなっている。もとの場所にすわって,ホット息をついた。今年は,先生方のハンドベルなどとてもおもしろくて,いい学習発表会だった。

◎ 会話から始めている。

B : 
今,学習発表会が始まった。雅治兄ちゃんが手話をしている。その後,ぼくもした。みんなした。
最後にキリマンジャロをした。ぼくはリコーダーをした。真矢兄ちゃんとした。雅治兄ちゃんは,木琴をした。みんな,違う楽器を担当した。
ぼくたちの発表が終わった。婦人会が踊った。

◎ クライマックスら始めている。一つのことをくわしく書かせる指導が必要。

C :   
学習発表会をしました。始まる前はドキドキだったです。始まると最後までできました。
1番おもしろかったのは1年生です。わたしたちは,手話やいろいろしました。学習発表会はおもしろかったです。わたしは,まだ,点字をあまり覚えていません。覚えたいです。頑張れば,覚えきれるかもしれません。英語も頑張ればできるかもしれません。
土曜日は,いろいろ頑張りました。

◎ 難聴の子供である。個別に指導したが,書き出しの工夫については,なかなか伝わらなかった。しかし,長く書けるようになってきた。

D : 
お客さんの前で手話をしながら挨拶した。みんな緊張しているようだった。2人組でした。手話をしている人に合わせて話すのは,少し難しかった。
目の不自由な人のお手伝いを,問題のようにして劇をした。ぼくは,目の不自由な人の役になった。すごく,緊張した。
次は,点字の発表をした。  
「この点字は何と読むでしょう。」
と問題が出た。ぼくは,点字の黒板を持つ係りだった。
いろいろやって,『みんなで総合』の発表が終わった。最後に,キリマンジャロの演奏をした。うまくできた。

◎ クライマックスら始めている。

E : 
2月17日。今日はみんな緊張していた。なぜならば,学習発表会の日だからだ。
9時25分になった。恵姉ちゃんが,
「学習発表会を始めます。」
と言った。
いよいよ4・5年生の出番だ。ぼくは,ステージにのぼった。足がふるえた。途中,せりふを忘れたけどちゃんと言えたのでよかった。最後にキリマンジャロを演奏した。緊張したけどできた。
先生方のハンドベル,上手だった。1年生も上手だった。6年生は,松島の校歌について発表した。

◎ 日にちから始めている。

F : 
練習の時より声が出た手話歌。その後は,順調にいった。なんとか手話歌は終わった。
劇をやった。せりふはちゃんと覚えていた。雅治兄ちゃんとペアだった。次の点字は,みんなより練習が1日遅れたけど,なんとか言えた。
キリマンジャロはうまくいってよかった。また今度,別の曲を,みんなで演奏したい。

◎ 体言止めで始めている。

G : 
今は,ステージの上で手話歌の真っ最中。少し緊張している。手は動いているけど,声があまりでない最高に緊張したのが,キリマンジャロ。
「よし,頑張ろう。」
プログラムの最初は2・3年生の発表だった。思い出のアルバムを歌っていたが,声が大きくてすごいと思った。
2・3年生の発表が終わった。いよいよ,4・5年生の出番だ。だんだん緊張してきた。もうドキドキだ。
手話歌が始まった。ちょっと間違えたけど,手話歌が終わって,少しやる気がでてきた。
「よし,頑張ろう。」
次に,目の自由な人を介助する劇をした。一番始めにしゃべるので少しふるえた。でも,言い終えたらすっとした。キリマンジャロが始まった。
「カチ,カチ,カチ,カチ。」
となって,わたしはピアノを弾き始めた。だんだん手がつかれてきた。でも,最後まで引きと通した。
やっと,4・5年生の発表が終わった。
「あーーー,つかれた!!。アンド,楽しかった。」

◎ クライマックスの体言止めで始めている。

H :   
ぼくが,頭を動かしながら,力一杯たたいた大太鼓。キリマンジャロが終了した。
婦人会の踊りもあった。
最後は,6年生の校歌について調べた発表だった。3組に分かれてしていた。校歌の合奏もあった。
終わって,後かたづけをした

◎ 動きの体言止めで始めている。

I :
午前9時53分。学習発表会が始まった。わたしたちの発表は,2・3年生の次だった。
さあいよいよ,わたしたち4・5年生の『みんなで総合』が始まった。
始めは,手話歌“切手のない贈り物”をした。次は,総合の時間に,いろいろ勉強したことを手話で説明した。一人が手話をして,もう一人が声に出して言うというやり方だった。わたしと力成君が発表するのは4組目だった。
その後,目の不自由な人のお手伝いの問題と点字の問題を出した。最後は,合奏だった。
家に帰ったら,お母さんが,
「4・5年生のが,一番良かったよ。」
と言ってくれた。
◎ 時間で始めている。


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